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文学研究科

歴史文化専攻における研究の学問的・社会的意義

文学研究科長 南 直人 教授

文学研究科長
南 直人 教授

 文学研究科は、人間の文化に関する深い理解のもとに、歴史分野の分野において高度な研究能力を備えた教育研究者、あるいは豊かな専門的学識と幅広い教養をもって社会に貢献できる人材を養成することをめざしています。
 ますますグローバル化し、複雑化していく今日の人類社会は、学問の世界にも重大な問題を投げかけています。宗教的対立を背景としたテロ事件やいわゆる「イスラム国」の台頭、ヨーロッパを脅かす大量の難民流入といった国際社会を揺るがす諸問題が深刻化する一方、日本国内でも、経済的社会的格差の拡大や少子高齢化に伴うさまざまな弊害が指摘され、山積する課題に政治がまったく対応できていないといった状況が生まれています。
 本研究科の歴史文化専攻は、人文系の分野の研究機関であり、こうした現代社会の諸問題の解決を直接めざすような政策研究を行う場ではありません。しかし、上記のような人類社会が直面する諸問題は、小手先の特効薬的な解決策があるはずもなく、むしろ今日までの人類全体の歴史や文化に関する知識や教養に基づいた、いわば叡智を持つ人々の、集合的な実践知が必要なのです。そのためには本研究科歴史文化研究で行われる、日本歴史文化分野(日本史・日本文学・書道等)や外国歴史文化分野、そして歴史遺産分野(考古学・美術史・古文書・建築遺産等)といった、人文系学問の基盤となるような研究が、今ほど必要とされる時代はないといえるでしょう。
 たとえば、本学文学研究科は女性歴史文化研究所と協力しつつ、我が国における女性史研究のパイオニア的役割を果たしてきました。少子高齢化問題を解決する糸口の一つは、真の意味での女性の社会的平等の実現にあるわけですが、そのためには女性史やジェンダー史についての深い理解が必要です。本研究科でこうした研究に取り組むことは、まさに現代的意味があるといえるのです。
 研究の出発点はあくまで学問的興味であり、歴史文化分野での知的関心のある方々に、我々とともに研究をすすめていき、将来的に何らかの社会的な貢献を行うことが出来るよう呼びかけたいと思います。

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