図書館の展示企画「国際看護・国際保健」で、日本と世界17ヵ国の母子手帳を紹介!

 本学図書館で1月10日(水)から「国際看護・国際保健」に関する展示企画が始まりました。
 今回の企画の大きな特徴は、日本および世界17ヵ国の母子手帳を展示・紹介していることで、非常に貴重な機会となっています。これは、国際母子健康手帳委員会およびNPO法人HANDSの協力により実現しました。
 母子手帳(正式名称「母子健康手帳」)は、母子保健法に基づき市町村がすべての妊婦に交付するもので、妊娠初期から乳幼児期まで継続的なケアを受けるための、妊娠・出産・育児に関する母子の健康記録です。国際協力機構(JICA)によると、母子手帳は、戦後復興期に日本でつくられ、現在では世界約40ヵ国で採用され、各国の実情に合わせたかたちで、年間800万冊が発行されています。
 今回の展示企画のテーマは「みんなで考えよう、SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)‼『誰も置き去りにしない-Leaving no one left behind』ためにできることは何か」です。これは、2015年9月開催の国連「持続可能な開発サミット」で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の理念である「誰一人取り残さない-No one will be left behind」と、そこで示された「持続可能な開発目標(SDGs)」をもとに設定しています。母子手帳の展示は、SDGsの取り組みの一つである「すべての人に健康と福祉を」に関連して企画しました。また、SDGsに対する日本企業の取り組みも多くあり、今回、こうした企業の活動内容の展示や動画の館内視聴も行っています。さらに、青年海外協力隊(JOCA)の活動パネルも展示中です。
 今回の企画ではこのほか、「国際看護学Ⅰ」を受講する学生105人が26グループに分かれて取り組んだアクティブラーニングの成果、図書館が蔵書する国際看護・国際保健に関するNGO・NPO活動、医療通訳や国際医療統計などの書籍を展示しています。

この展示企画は、図書館2階展示スペースで、2月3日(土)まで行っています。図書館開館時であれば、一般の方の見学も可能となっています。

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