• 受験生の方へ
  • 在学生の方へ
  • 一般の方へ
  • 父母の方へ
  • 卒業生の方へ
  • 企業の方へ
研究/産学公地域連携

第6回「個性が輝くひと・まち・文化」コンテスト作品

◆優秀賞 「村おこしカンパニー 」

林 智美さん
(群馬県/群馬県立勢多農林高等学校1年生)

 「あなたの街をプロデュースします。」みなさんは自分の住んでいる街を元気にしたいとは思いませんか?私が通学している群馬県前橋市は県庁所在地であるにもかかわらず商店街に活気がありません。なんとかして活気のある街にしたい。そこで、私の立てた構想は街を活性化させる会社「村おこしカンパニー」を創設し街や村を活性化させることです。

 この「村おこしカンパニー」は三つの開発グループから構成されています。

 一つ目は、極ありふれたものを活用し、食から街や村を活性化へと導く特産品開発グループです。地域の伝統食材や特産物を用いた商品開発等を手がけます。

 二つ目は、非日常を大切にし夢を売り、人々を呼び込む観光開発グループです。観光地の活性化や新たな観光地の開発を手がけます。 

 三つ目は、お年寄りの力を借り、伝統を商品化する伝統工芸開発グループです。失われつつある伝統工芸品を復活させ、新たな命を吹き込みます。

 各開発グループでは依頼者のニーズにあったアイディアを提供し、街の活性化を促す手助けをします。

 私はこの3つの開発グループの中で実際に形に出来るものはないかと考えました。そこで料理をするのが好きな私は群馬の農産物を使った特産品が作りたいと思い、さっそく制作活動に入りました。

 まず私が取り組んだのは、全国の中でも生産量の多い群馬県の農産物や特産物の調査です。調査はインターネットを活用しました。群馬県は、ウド・コンニャクの生産量が第1位、続いてキャベツ・キュウリ・ウメが第2位、コムギ・ホウレンソウ・シュンギクが3位、ナス・ヤマトイモ・エダマメが4位、豚肉・生乳が5位、ゴボウ・スイートコーン・ニラが6位、ネギ・トマト・レタス・ハクサイが7位という結果でした。そこで目を付けたのが第3位の小麦粉です。群馬は粉もの王国とも言われるほどです。

 小麦粉を使った料理を上げてみたところ、ラーメン、パスタ、お好み焼き、うどん、たこ焼き、などがありました。この中で群馬の農産物を比較的多く利用し、農産物のおいしさを引き出せ、しかも観光の目玉になるのはお好み焼きしかないと考え、さっそく実行に移し、試作品を作成しました。

 生地は石臼で挽いた全粒紛小麦を使用し、つなぎには尾島町のヤマトイモ。そして、嬬恋高原キャベツ、下仁田ネギ、原木シイタケ、上州ポーク、どれも群馬こだわりの食材ばかりを選びました。そして、極めつけが水沢うどんを使用した焼きうどんです。これらのこだわりのおいしいを小麦粉で包んでみました。友人にも試食してもらいましたが、味もボリュームも抜群です。

 しかし、このようなアイディアがあっても、発表する場や機会がなければ、全て意味のないものになってしまいます。それを改善するためには、第一に身近な公共施設の協力と宣伝力です。定期的に商店街の人々を集めて、アイディア提供の紹介場所を設けることが必要ではないでしょうか。宣伝も兼ねて自分の意見を形にする数少ないチャンスとなるはずです。第二に極ありふれたものの貴重さを理解し、お年寄りの大切さを考え直すことです。古いものが本来持つ良さを損なうことなく形を変えてより良いものへと変化させる技術と、より新しい意見を取り入れていける強い心意気と協力性が重要です。

 私のように自分の住む所を元気にしたいと考える人は少なくないと思います。しかし、心意気はあるもののアイディアを形にする機会と場がなくそのままで終わってしまう人が多いことが残念でなりません。人々の意見を取り入れる場所は実際に必要なのです。そこに住む私達の手で街を活性化へと導くのです。私にチャンスあったように自分の意見を形にする機会はあるはずです。

 そのすばらしいアイディアを埋もれさせてはいけないと思うのです。チャンスを逃さず提案を明確にすることであなたの街が蘇えるかもしれません。あなたの街の自慢はなんですか?それは時に食品だったりお年よりの知恵だったりします。元気な街へつながる糸口はどこにでもあり、そして、それを発見することができるのはそこに住む人自身でしかいないのです。地元民しか知らないような穴場スポットや、伝統、極日常のありふれたものが大切な財産であったりするのです。自分たちの街を活性化させたい。そう思ったなら行動することです。ちょっとしたアイディアで地域が活性化すると思うのです。

◆佳作 「ふれあいの我がまち」

斉藤 美穂さん
(東京都/東京都立目黒高等学校2年生)

1.我が町「駒沢」の個性とは…若者と高齢者の混在する町…
 私が生まれた町は、東京都世田谷区谷区駒沢です。この町は、あまり大きい町とは言えません。しかし、最近では、多くのマンションが建ち並び、また伝統ある大学へ通う生徒の数も、年々増えてきています。その影響で、駒沢町内にある2つの駅、東急田園都市線の駒沢大学駅、桜新町駅を乗り降りする人が多くなりました。人が多くなるということは、それだけいろいろな問題もあるように思えます。学生が、わがもの顔に道いっぱいに広がって歩き、お年寄りや小さい子供が、歩くのに、不自由をするのをよく見かけます。こういうことは、一人一人が相手の身になって、考えて行動すべき問題だと思います。新しくできたマンションに住む人は、若い人たちが多く、一軒家に住む人たちは、お年寄りだけで暮らしている人が多いです。

 私の家は、祖母と同居していたので、一人暮らしをしているお年寄りを見ると、少し気の毒に思いますが、それは人それぞれ考え方があるので一概には言えないと思います。一人暮らしが自由だと言って、若者に頼らないで生きていくという強い意志を持ったお年寄りもいると思います。でも、私は、人は一人では生きていけないと思うので、お互い助け合って、支え合って、暮らしていければ良いと思います。

2.高齢化に対応した町づくりを
 そう思っていた矢先、「町会だより」を見ていた私は、ちょっと感動してしまいました。それは、月に何度か、一人暮らしのお年寄りを招待して、地区会館で、昼食をサービスするという催しがあるということです。普段、一人で暮らして、さみしく、会話もなく、食事をしているお年寄りを招待して、町会の婦人部の人たちが、家庭の味の昼食を、サービスするようです。このような、催しは、お年寄りにとっては、とても楽しいものなのではないだろうかと思います。それを、心待ちにしている、お年寄りもいるのではないでしょうか。人に優しい町会の運営ということも、この高齢化の社会には、必要なことだと思いました。

 そしてもう一つ大切なことは、このような行事によって「高齢者世代と若者世代が触れ合いを持つ」ということです。高齢者の方々は若者から刺激を受け、若者世代は地域に生きる知恵を授かるという相互関係ができれば、新たな町づくりの方向性が見えてくるのではないでしょうか。上に紹介した行事は婦人部ということで、若い世代側は女性のみが参加するイベントですが、若い世代の男性も参加できるイベントも必要です。そこで提案したいのが、若者世代の歌と高齢者世代の歌を交流させる意味で、カラオケ大会などはどうでしょうか?私達若者は、テレビのナツメロ番組を見ていてとても新鮮に感じる曲もあります。同じように、高齢者の方も今の音楽を新鮮に感じて歌いたいと思う人もいるかもしれません。だから、イベントで交流することによって対話が生まれて良いと思います。

3.子どもたちも巻き込んだ町づくり
 この町では、「きれいな町づくり」を目指して、年に二回ほど、町内会が主催をして、道に落ちているゴミなどを、拾って歩くというボランティアをしています。このボランティアは、ずっと前から行なわれていて、私も小学校のときに参加したことがありました。このときは駒沢三丁目を、疲れ切ってしまうほどゴミを拾って歩き回ったな、という記憶があります。でも、今考えると、そういう地味な努力も自分たちが住んでいる町を、大切にするという意味で、必要なことだと思います。みんなが住みやすい地域を、一人一人の努力で、作りあげていくことは、とてもすばらしいことだと思います。

4.私の町「駒沢」から広げる「人に優しい町」の輪
 このように、私の町は「人に優しい町」でした。このせちがらい東京にあっても、決して地方に劣らない良い町だと、誇りに思えます。このすばらしい伝統を、私たちの代で絶やしてしまってはいけないのです。このすてきな町を、私たち若者は大人から引継ぎ、この良い伝統を守っていかなければならないのだと思いました。

 さらに、このような活動を他の地域にも伝え「人に優しい」町づくりをいろいろな自治体でネットワーク化して、成功・失敗などの情報を共有しあうシステムをつくることが私の夢です。