学長メッセージ

コロナ禍における京都橘大学での学びについて―学長メッセージー

かけがえのないオンキャンパスでの学びと新しい教育のスタンダードにむけて

ー学生・院生ならびに教職員の皆さんへー

2021年5月14日

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 新型コロナウイルスの感染拡大にいまだ歯止めがかからず、終息の兆しが見えない状況が続いています。

 多くの人々が苦しんでおられる現状において、まずは、感染された方、そのご家族、関係者の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、困難な状況下において社会生活を支えてくださっている方、医療従事者の方のご尽力に心からの敬意と謝意を表します。

   

 現在、京都府を対象とする「緊急事態宣言」が発令されています。

 関西圏において、感染者の発生が爆発的に拡大していることや変異型の感染が若年層にも広がっている状況をふまえ、本学では、現在、一部の科目を遠隔授業へ変更し、課外活動についても一定の制限を設けています。また、京都府からの要請を受け、一度に入構する学生数を50%以下に抑えることとしたうえで、実習や実験、ゼミや小集団授業などは、感染拡大防止に細心の注意を払い対面授業を行っています。

  

 京都橘大学は、昨年度から対面授業を継続して実施できるよう、学内での感染対策を様々に講じてきました。その結果、昨年度後期は9割の授業を対面で実施してきましたが、現在まで本学構内におけるクラスターの発生は確認されていません。学生・院生の皆さん、教職員の皆さんの不断の努力に心から感謝します。

 

 本学としては、今学期の授業についても全面オンラインに切り替えることはせず、感染拡大防止を徹底し、行政からの要請も踏まえながら、可能な限りオンキャンパスでの学びを維持する予定です。もちろん、学内外での感染者が急増するなど緊急事態になれば、方針を転換することも視野にいれ、状況を注視してまいります。

 

 本学は、さまざまな分野を学ぶ学生たちがひとつのキャンパスに集い、日常的に交流することで多様な価値観や考え方にふれて人間として成長していくことを重視しています。不安定になりがちな青年期をオンキャンパスで友人や教員と出会い、共に学び、支えあい、衝突することも含め、直接的なコミュニケーションを通して、自ら新しい世界に一歩踏み出すことこそ、学生・院生の皆さんが自信をもって社会で生きていく力になると考えているからです。

 

 また、大学での学びは、在学中だけのものではなく、卒業後もその人の人生を支えるものとなるはずです。社会に出た後も、卒業生にとって、京都橘大学は「心の故郷」でありたいと願っています。

 そうであるからこそ、皆さんが多くの友人たちと共に学び、成長しあえる環境を創出していけるよう、可能な限りオンキャンパスでの学びを追求していくことを基本姿勢としています。

  

 本学では「アフターコロナにおける教育のための学生調査プロジェクト」として、学部生を対象にアンケート調査を行いました(実施期間:2021年1月7日から2月5日、回答者数:2,477名、回答率:52%)。

 ここでは、対面授業を主とする環境では、他者とのコミュニケーションのうち、友人とのコミュニケーションが授業成果にプラスの影響を与えているということ、この成果の実感により、学生の大学への愛着も深まるという結果がでています。すなわち、学生の授業成果、精神の健康、大学への愛着を高く保つために、友人とのコミュニケーションの頻度を多くもつことが重要であるということが読みとれました。

 極めて困難な状況は続きますが、この調査結果も踏まえ、皆さんの健康を最優先にしつつ、大学教育の継続・教育の質の保証という観点から対面授業やリアルな活動、多様な学びのチャレンジを支援できる環境を整えていきたいと考えています。ただし、持病などの事情により対面授業の参加が難しい場合には、配慮しますので学部・研究科等にご相談ください。

 

 また、遠隔授業に対して、肯定的な声も多く寄せられています。超スマート社会といわれる新しい時代において、教育のスタンダードも転換期を迎えます。それぞれの授業において何が最も適切なのか、教育の質の向上を常に考え、感染が終息した後へもつなげていきたいと思います。学生・院生の皆さんも新しい学びのスタイルに、是非、能動的に参加してください。

 災害、感染症など、人間社会はいつかまたこうした未曽有の難局を迎えることでしょう。将来、その問題に対峙するのは学生、院生の皆さんです。予測困難な時代であるからこそ、コロナ禍で若者の人間形成と課題解決力をどのように育むことができるのか、未来を肯定的に受け止め、切り拓いていくためにこの状況を教育に生かしていくことも教育者としての使命であると考えています。

  

 学生・院生の皆さん、教職員の皆さんと共にこの困難な状況に向き合い、着実に乗り越えていきたいと考えています。

 

京都橘大学・学長

日比野 英子

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