文学研究科

伝統文化の要因解明と時代に応じた新たな視点と分析方法を拓き、
「知のかたち」を整える

文学研究科長 王 衛明 教授
文学研究科長
王 衛明 教授

文学研究科は、人文系分野の研究機関として、人間の文化に対する深い理解のもとに、歴史文化の分野において高度な研究能力を備えた教育研究者、または豊かな専門的学識と幅広い教養をそなえて社会に貢献できる人材を養成することを目指しています。本研究科の歴史文化専攻に配した博士前期・後期課程は、日本歴史文化分野、外国歴史文化分野、歴史遺産分野から成っており、指導教員の助言のもとに調査・分析を行い、高度な専門知識と研究能力を身につけていきます。

本学は今年、8学部・15学科を擁する総合大学となり、「自立・共生・臨床の知」という教学理念を掲げ、社会の激変に応える教育と研究の質の向上に努めています。もと文学部単科の女子大学であったという伝統を生かし、女性の歴史的役割を解明する人文系の総合研究所「女性歴史文化研究所」も創立30周年を迎え、ジェンダー的視点による歴史学研究について様々な形の取り組みが行われています。日本のみならず、東洋・西洋の女性を研究対象とする宗教史、社会史、芸術史などの分野における多様な研究活動が、研究科の院生に常に学問的刺激を与え続けています。

本学三代目の学長である長広敏雄先生(1905~1990)は、戦前、中国蒙疆の僻地、雲岡石窟寺院を実地踏査し、『雲岡石窟―西暦五世紀における中国北部仏教窟院の考古学的調査報告』(全16巻32冊、水野清一氏と共著)を著し、後に日本学士院恩賜賞を受賞されました。先生の研究は、北方中国を中心としたユーラシア大陸諸文化圏との交流、遊牧民鮮卑族による中国支配及び史上最初に造られた皇室石窟など、その壮大な研究スケールと厳密な考証は、現在においても仏教美術考古研究の頂点に君臨する代表的な著作として讃えられています。

私たちにとって必要なのは、地域国家、民族集団、社会構造、また歴史意識、芸術伝承といった多彩で豊富な民族文化交流の事象を幅広く見る視点だと思います。そうすることによって、現代における「知」のあり方や異文化との相互交流をグローバルな視点で理解することができると考えています。本研究科では、日本のみならず、世界史的な変貌と世界が直面する課題を深く認識し、その変動の長期的な分析を行い、「伝統文化」と呼ばれるものを生み出す上で決定的な役割を果たした要因を明らかにしていきます。従来の学問的成果を継承し、社会的実践を貫く姿勢をもち、現代という時代の中で新たな視点と分析方法を拓いていきたいと考えています。

現代社会の激しい変化の中で、若い世代の人達は他国の歴史や文化に関心を持つ余裕がなくなっています。また歴史研究そのものの方法論をめぐって周辺分野との連携や論理の整合性が求められています。この困難な時代にあっても、前向きに自らの力で未来を切り開き、「知のかたち」を整えていく場所を本研究科は提供していきます。

文学研究科の特色

① 「京都」に焦点をあてた研究

本学の所在する「京都」に焦点をあてた研究が特色の1つです。歴史文化専攻の共通科目において「京都の歴史・文化研究」を開講するとともに、日本歴史文化分野では「京都」に関する研究を積極的に進めます。

② 「女性歴史文化研究所」との連携による研究

本学内に設置の「女性歴史文化研究所」の研究成果を開講科目や研究に積極的に生かすとともに、本研究所との緊密な連携による研究を進めています。日本歴史文化分野においては「日本史研究Ⅶ(女性史)」「日本史研究Ⅷ(女性史)」を、外国歴史文化分野においては「西洋史研究Ⅴ(女性史)」「西洋史研究Ⅵ(女性史)」を、それぞれ開講しています。

③ 「書道」「歴史遺産」に関する研究

日本歴史文化分野には、理論・実技の両面から書道芸術・文化に関する研究を行う科目群を設置しています。また、歴史遺産分野では、文献資料だけでなく、考古資料や美術工芸資料などの「歴史遺産」に関する研究を行います。

④専門の枠を越えたゆるやかな履修システム

広い視野から研究が進められるように、歴史文化専攻の各分野における学問分野の枠を越えた柔軟な科目履修ができるようになっています。自らの研究テーマにあわせ、必要な科目を自由に履修することができます。

⑤高度職業人の養成や社会人の生涯学習ニーズへの対応

高度職業人の養成や生涯学習ニーズに応えるため、社会人入学試験を実施しています(博士前期課程)。

歴史文化専攻 (博士前期課程)

歴史文化専攻 (博士後期課程)

国家試験等合格状況
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