文学研究科

個を知る、話す・読む・書く・表現する独創空間

文学研究科長 一瀬 和夫 教授
文学研究科長
一瀬 和夫 教授

文学研究科は、人間に関する深い理解のもとに、歴史文化の分野において高度な研究能力を備えた教育研究者、あるいは豊かな専門的学識と幅広い教養をもって社会に貢献できる人材を養成することをめざしています。本研究科の歴史文化専攻は、人文系分野の研究機関であり、日本歴史文化分野(日本史・日本文学・書道等)、外国歴史文化分野(女性史等)、そして歴史遺産分野(考古学・美術史・古文書・景観・建築遺産等)から成っています。

本学そのものは文学部単科の女子大学として出発し、その後共学化し、学部の数も増えて現在に至ります。学部学科だけではなく、もと女子大学であった伝統を生かし、女性が歴史・文化に果たした歴史的役割を解明する人文科学系の総合的な研究所「女性歴史文化研究所」も設置しています。女性が文化に果たしてきた役割を再評価し、その視点から、文化の創造者・享受者は男性だけでなく、女性も文化の創造・享受に参画していたことを研究することを一つの特徴としています。

これは、歴史学の分野でのジェンダー史へと発展を生み出し、女性文化の目線から「常識」と考えられてきた歴史・文化に再考をうながし、従来とらえられてきた歴史の枠にはとどまらない過去の事象を現代社会に提供するものです。今、作為・無作為、意識・無意識的にかかわらず、過去の人々が残したわずかな手がかりに、私たちはあらゆる手立てで、その場にいた人々と向き合おうとしています。すなわちこれは、これまでの近代日本から重視されてきた政治経済を中心とした特権的な男性によって導かれた上級社会が組み立ててきた歴史とは異なることを示しています。ここでは、多種、多様、多方面なアプローチから導き出される数多くの新たな過去の局面を示す状況を確認、認識することで、そこから、あらたな考えもしなかった刺激的な過去観がつくられていくのです。これは、日本のみならず、グローバルな文化に向かって相互交流するかけがえのないツールとなると考えます。

現代社会に存在するマイノリティーな事象を深く理解し、多方面、多角度な分析と解読に役立てることは、本文学研究科が向かう特徴的な試みと位置づけることができます。これまで追求されてきた法則的で一元的な社会観の抽出でなく、過去・現在のさまざまな人間の個が折り重なり合い、互いにかかわることで、互いの個を認めるための基礎資料を検出し、新たな独創的な展開が期待できる状態をつくり、大きなパラダイムの転換を引き起こす場となって本学研究科は機能します。一方、グループワーキングチームの居場所としての本文学研究科は、個々人の研究だけではなく複数の人間が個々の創造と触れ合い互いに刺激あうことで、それらにかかわる人生すべてについても新たな局面を生み出します。学部生をも巻きこんだ研究調査において、リーダー力、マネージメント力を発揮させ、現代社会そのものの牽引にも多いにかかわっていく場を提供します。

こうした渦中に身を投じ、現代社会にむけて、大きな注意をうながし、喚起することをのぞむ人たちとともに、私たちは研究の第一歩を歩みはじめようとしています。

文学研究科の特色

① 「京都」に焦点をあてた研究

本学の所在する「京都」に焦点をあてた研究が特色の1つです。歴史文化専攻の共通科目において「京都の歴史・文化研究」を開講するとともに、日本歴史文化分野では「京都」に関する研究を積極的に進めます。

② 「女性歴史文化研究所」との連携による研究

本学内に設置の「女性歴史文化研究所」の研究成果を開講科目や研究に積極的に生かすとともに、本研究所との緊密な連携による研究を進めています。日本歴史文化分野においては「日本史研究Ⅶ(女性史)」「日本史研究Ⅷ(女性史)」を、外国歴史文化分野においては「西洋史研究Ⅴ(女性史)」「西洋史研究Ⅵ(女性史)」を、それぞれ開講しています。

③ 「書道」「歴史遺産」に関する研究

日本歴史文化分野には、理論・実技の両面から書道芸術・文化に関する研究を行う科目群を設置しています。また、歴史遺産分野では、文献資料だけでなく、考古資料や美術工芸資料などの「歴史遺産」に関する研究を行います。

④専門の枠を越えたゆるやかな履修システム

広い視野から研究が進められるように、歴史文化専攻の各分野における学問分野の枠を越えた柔軟な科目履修ができるようになっています。自らの研究テーマにあわせ、必要な科目を自由に履修することができます。

⑤高度職業人の養成や社会人の生涯学習ニーズへの対応

高度職業人の養成や生涯学習ニーズに応えるため、社会人入学試験を実施しています(博士前期課程)。

歴史文化専攻 (博士前期課程)

歴史文化専攻 (博士後期課程)

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