文学研究科

文学研究科長 野田 泰三 教授
文学研究科長
野田 泰三 教授

生き方や価値観が多様化する一方、情報が氾濫する現代社会では、息苦しさや生きづらさを感じるひとも多いのではないでしょうか。新型コロナウィルスのパンデミックや世界情勢の不安定化も、不安感や閉塞感に拍車をかけます。そうした状況にひとはどのように向き合うべきか。どうすれば、より多くのひとびとがより幸福に生きることができるのだろう。

人文学は、よりよく生きるために、よりよい世界を創るために、人間について考える学問です。そのためには、思想、言語、文化、芸術、歴史など様々な切り口があります。

本学の文学研究科(歴史文化専攻)は、日本歴史文化・外国歴史文化・歴史遺産の3分野から成ります。人間の歴史・文化に関する深い理解のもとに、歴史学、考古学、美術史学、建築史学、文学、書道芸術などの諸分野について探求します。

開設30周年を迎えた女性歴史文化研究所との連携のもとで提供される女性史・ジェンダー史研究も本研究科の特徴のひとつですが、本研究科では社会に存在するマイノリティーや多種・多様な社会・文化事象に対する視点・視角を伝統的に大切にしています。

大学院での学びは、なんといってもそれぞれが選択した専門領域の研究を究めること。

文学研究科は“院生と教員のほどよい近さ”で定評がありますが、教員との議論、あるいは院生同士の議論を通じて、また主体的な調査・フィールドワークや創作活動によって、それぞれの専門領域を突き詰めて欲しいと思います。

そのうえで、豊かな専門的学識と幅広い教養をもって社会に貢献するもよし、高度な研究能力を備えた教育研究者となるもよし。人文学の主旨を忘れず、その道を究めて下さい。

あるいは人生100年の時代、社会人の学び直しの場、あるいは第2の学位取得の場としても活用いただきたく思います。

文学研究科の特色

① 「京都」に焦点をあてた研究

本学の所在する「京都」に焦点をあてた研究が特色の1つです。歴史文化専攻の共通科目において「京都の歴史・文化研究」を開講するとともに、日本歴史文化分野では「京都」に関する研究を積極的に進めます。

② 「女性歴史文化研究所」との連携による研究

本学内に設置の「女性歴史文化研究所」の研究成果を開講科目や研究に積極的に生かすとともに、本研究所との緊密な連携による研究を進めています。日本歴史文化分野においては「日本史研究Ⅶ(女性史)」「日本史研究Ⅷ(女性史)」を、外国歴史文化分野においては「西洋史研究Ⅴ(女性史)」「西洋史研究Ⅵ(女性史)」を、それぞれ開講しています。

③ 「書道」「歴史遺産」に関する研究

日本歴史文化分野には、理論・実技の両面から書道芸術・文化に関する研究を行う科目群を設置しています。また、歴史遺産分野では、文献資料だけでなく、考古資料や美術工芸資料などの「歴史遺産」に関する研究を行います。

④専門の枠を越えたゆるやかな履修システム

広い視野から研究が進められるように、歴史文化専攻の各分野における学問分野の枠を越えた柔軟な科目履修ができるようになっています。自らの研究テーマにあわせ、必要な科目を自由に履修することができます。

⑤高度職業人の養成や社会人の生涯学習ニーズへの対応

高度職業人の養成や生涯学習ニーズに応えるため、社会人入学試験を実施しています(博士前期課程)。

歴史文化専攻 (博士前期課程)

歴史文化専攻 (博士後期課程)

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