学園のミッション

2022(平成34)年を見据え、学園で学ぶ学生生徒がどのような知識と技能、能力を身につけ、何をめざして社会へ羽ばたいていくのか。その学ぶ場としての学園で行われる教育研究はどうあるべきか。学園のミッション(使命)を考えました。 学生生徒がそれぞれの学校・学部学科で学ぶことはさまざまです。しかし、学ぶ内容は違っても、京都橘学園は、将来、学生生徒一人ひとりが困難な課題に直面したとき、学園で学んだことを基盤として、課題に真摯に向き合い、粘り強く挑戦し続ける力を持った人間に育って欲しいと願っています。そうした学生生徒を育成するため、私たちはこの2つのミッションを推し進めます。

mission

学部長、副校長メッセージ
−京都橘の教育−

アンガス
ノーマン 教授

(国際英語学部長)
京都橘大学創立50周年となる2017(平成29)年4月、国際英語学部が設立されました。1学科のこじんまりとした学部ですが、英語を専門にしている教員に加え、経済・経営・観光・教育などの専門家が揃っています。そのため、学部生は高度な英語力だけでなく、外国語以外の専門知識を身につけ、グローバル企業や国際観光業など、幅広い分野での就職をめざします。
4年間の学びは3つのステップに分かれています。最初のステップでは、1年半の英語集中プログラムを行い、確実に英語力を向上できるよう意欲的に組んでいます。次のステップでは、身に着けた英語力を活かして、1年間の留学を行います。帰国後、海外で得た総合的な体験や学び、英語で受けた専門授業をバネにして、3つ目のステップに挑みます。そこではグローバルキャリア、国際観光、英語教育の3コースが用意され、実務家と専門教員のコラボレーションによる、より専門的な授業が展開されます。
学部のモットーでもある、a totally coordinated educational system(完全に統合された教育システム)の理念とその実践をめざし、日々、教育に取り組んでいます。

松浦 京子 教授

(文学部長)
文学部の教育が目指すもの
文学部では、日本語学や日本文学・文化、書道、そして日本ならびに世界各国の歴史、歴史遺産の各専門分野の学びを提供します。それは、人が長い年月をかけて作り上げてきた「知」に親しむことであり、また、生み出してきた「思念」や「技」に触れることであります。それゆえ、これらの専門分野の学びを進める過程で、人として生きて行くために必携の力、すなわち幅広い知識と思考力(いわゆる教養)、理解力や表現力(「読み」「書き」の力)、課題対応力(「問いを見出し」「解に至る」力)を身につけ、鍛えることになるのです。
具体的には、学科横断的に構成される「キャリアゼミ」の積み上げ、京都で学ぶ利を生かした「京都プログラム」、「多読百遍プログラム」を通じて、また各学科の専門教員の指導のもとでの演習や実習、講義を通じて、思考する行為と方法とを鍛え、その結果を表現し、他者の表現と交流することにより、現代社会に、多様な職業に対応できる基礎力を養うのです。

口野 隆史 教授

(発達教育学部長)
発達教育学部は、人間の発達と教育に関する専門的な知識と洞察力を身につけ、現代の課題に対応する実践的教育力を備えた人材を育てます。小学校教諭、幼稚園教諭、保育士を養成するとともに、多様化する社会の様々な教育・保育サービスに対応できる人材を養成します。そのために次のことを身につけます。
①幅広い教養、豊かな知識に基づく豊かな人間性。②教師・保育士として必要な教育・保育に関する基礎的、専門的知識及びその背景や考え方。③子どもが育つ道筋を理解し、子どもに働きかける力。④人間の尊厳に敬意を払い、相手の気持ちや考えを尊重する態度、さらに多様な背景を持つ人々を受け入れ、他者と協働する力。⑤自ら問題を発見し、探求する態度。⑥在学中も卒業後も専門職として学び続ける力。
これらを身につけるために、学生の自主的な活動を生かした教育の取り組み、地域と連携し学生を育成する取り組みを行います。
京都橘中学校・高等学校の“アラゴンの泉”に、「学ぶとは誠実を胸に刻むこと、教えるとは共に希望を語ること」という言葉があります。これは、発達教育学部にとっても大切な道標です。

阪本 崇 教授

(現代ビジネス学部長)
本学の教学の理念は「自立・共生・臨床の知」です。現代ビジネス学部では、「臨床の知」を身に付けた人材を育成するため、PBL(Project Based Learning)授業の機会をひろげることに、学部をあげて取り組んでいます。すでに多くの学生が地域、企業、行政などさまざまな主体と共同でそれぞれのプロジェクトに取り組み、生きた知識を獲得しています。
しかし、「臨床の知」が本当の意味で血となり肉となるためには、その臨床の知を十分に分析し解釈することのできる教養や専門知識が必要になります。とくに、社会を対象とする現代ビジネス学部の教育・研究分野では、ひとつの現象をさまざまな側面から見ることのできる幅広い知識が必要になります。現代ビジネス学部で学ぶ、さまざまな学問的知識は、ひとつの現象を多様な側面から見て自ら判断することのできる自立した個人に必要不可欠なものであるはずです。また、そうした幅広い知識は、他者を理解し、それぞれの個性を認め合いながら共生してゆくことにも役立つと考えています。

河原 宣子 教授

(看護学部長)
「時代は看護に何を求めているのか」を、常に問い続けながら、2005(平成17)年の開設以来、看護学部は教育課程改革と看護職の生涯学習活動を支える基盤づくり、演習や実習、社会貢献を含む地域との連携強化に精力的に取り組んでまいりました。
そして今、人口減少という、わが国の有史以降初めて直面する大きな課題と超・超高齢社会が到来する2025年問題を前に、10年先、20年先、50年先を見据えた看護学教育の変革が必要となっており、さらなる事業の拡充と改革に着手しつつあります。
実学である看護学を基盤とする看護実践は、時代や社会を反映し、人々のニーズによりそいながら千変万化を余儀なくされます。したがって、新たな知識体系を産み出す創造的な取り組みが常に求められます。
一方で、「人によりそう看護を創造し実践できる人」を育てるというわが看護学部の教育理念はある意味、普遍的でもあります。「よりそう」という言葉には看護の本質的なコアが確固として存在しているからです。
決して周囲に流されず、しかし、人々の価値観や多様性を尊重しながら、生老病死に向き合いよりそう看護の実践と科学について、私たちは、様々な教育方法を用いて、日々、学生たちに伝えています。卒前教育・卒後教育ともに、さらなる変革を視野に入れて、学生と共にある教育・研究活動を充実させていきたいと考えております。いかなる時にも、どのような場所でも、深い洞察力としなやかな心を持ち、人々の苦悩や痛み、そして喜びに共感共苦し、より健康でありたいと願う人々と共に歩むことのできる人を育てるために、これからもより質の高い教育をめざしてまいります。

村田 伸 教授

(健康科学部長)
健康科学部は、2012年に心理学科と理学療法学科の2学科でスタートし、2016年には救急救命学科、2018年より作業療法学科と臨床検査学科の2学科が加わり、5学科からなる「心身の健康を科学する総合学部」へと発展しています。
「心理学科」では、心理学の知識やカウンセリングのスキルなどを修得し、心の問題に適切に対応できる専門的な人材の養成、「理学療法学科」では、心と体の両面から真に人の役に立てる理学療法士の養成、「作業療法学科」では、身体・精神・発達などに障害を伴う人の生活を支援し、地域社会に貢献できる作業療法士の養成、「救急救命学科」では、専門的な知識および実践力を身につけ、医療と地域社会に貢献できる質の高い救急救命士の養成、「臨床検査学科」では、科学への探究心を常に持ち、チーム医療に貢献できる確かな知識と技術を身につけた臨床検査技師の養成を目指しています。
このように専門性の異なる5学科ですが、それぞれの専門分野で研鑽を積み、人の健康を心と体の両面から総合的にとらえ、ケアを必要とする人々をサポートできる人材を育成します。

杉島 和史 副校長

(京都橘中学校・高等学校)
「たちどまらない、たちばな」
京都橘中学校・高等学校は、「自立と共生」を教育目標に掲げ、上昇し続ける「文武両道の進学校」です。115年以上の伝統を持ちながら、常に改革を実行し続けてきました。しかし、その改革は決して過去を捨てるのではなく、経験の蓄積の上に立って行われたものでした。また、その多くを確実に成功させてきた学校でもあります。
今、日本の教育界は大きな変革の時代を迎えています。この変革の時代に強い学校は、変化を恐れず、常に変わり続けてきた学校と言えるかもしれません。伝統の上にあぐらをかかない学校と言ってもいいでしょう。
自己肯定感を始め、生徒の「生きる力」を育てる総合学習。有名企業と連携して行うキャリア教育。四技能に対応した英語の授業。活きた英語を学ぶオンライン英会話。「英語を学びに行く」のではなく「英語を使って自己を成長させる」留学制度。授業の質向上のため、教員が受ける外部からの授業評価…。
新しい教育課題に応えるため、成果を上げてきた実践に加え、次々と新しい取組みにも挑戦しています。
京都橘中学校・高等学校は、これまでも、そしてこれからも、「たちどまらない、たちばな」であり続けたいと考えています。