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シンポジウム 2019年度

女性歴史文化研究所シンポジウム

2019年度 「近代ヨーロッパにおける女性の社会進出-イギリスとフランスの事例から-」

日時 2019年7月6日(土)13:00~16:30
会場 キャンパスプラザ京都
講師 松田 祐子(大学非常勤講師)
「近代ヨーロッパにおける女性の社会進出
 -フランスの事例 教職を中心に」
松浦 京子(本学文学部歴史学科教授)
「アマチュア・ヴォランティアからプロフェッションへ
 -前世紀転換期イギリスの女性福祉活動から社会進出を考える」
コーディネーター 渡邊 和行(本学文学部歴史学科教授)

7月6日(土)、本学女性歴史文化研究所シンポジウム「近代ヨーロッパにおける女性の社会進出 ―イギリスとフランスの事例から」がキャンパスプラザ京都で開催されました。
今回のシンポジウムは女性の社会進出に焦点をあて、近代化の先頭を走っていた19世紀後半の英仏両国において、女性が職業そのほかの公共圏にいかに進出していったのか、歴史的な経緯を解明し、あわせて、日本での同様の問題を比較考察していきました。
講演は、松田祐子氏が、フランスの事例を女性教師を例に考察し、当時の女性教師が直面していた多くの困難と、それらにもめげず教職をまっとうした姿を浮かび上がらせました。続いて松浦京子教授は、イギリスの事例を女性保健師に注目し、ヴォランティア活動を起源とする女性保健師がいかにして公務職へと発展していったのかを論じました。
講演後のパネルディスカッションでは、フランスにおける保健師、イギリスにおける女性教師はそれぞれどうであったのかが話し合われ、次に「仕事と結婚の両立はできたのか」、「宗教は女性の社会進出に影響を及ぼしたのか」といった、講演内容を深める質問が次々と会場から挙がりました。
シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じ、参加者のアンケートでは「とても興味深く楽しい内容だった。現代社会のありかたに通じる部分も多くあったように感じた」などの声が寄せられました。