平常時も災害時も健康な生活を送るため、レジリエンスを上げる!
看護
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2024-45
黒瀧 安紀子 准教授
平常時も災害時も健康な生活を送るため、レジリエンスを上げる!
看護学部看護学科
■研究業績等
【論文】
・学術論文「大学生を対象とした防災意識を高めるための「0次の備えポーチ」作成体験型防災教育の有効性」京都橘大学研究紀要(48):249-264(共著):2022/02
・学術論文「日本におけるコミュニティ・レジリエンスに関する文献検討」京都橘大学研究紀要(47)(共著):2021/03
・学術論文「自然災害時における病院看護管理者の受援力を高める教育プログラムの効果検証」日本災害看護学会学会誌22(2)(単著):2020/12
【学会発表】
・大学生を対象とした0次の備えポーチ作成体験型防災教育が受講者にもたらした影響(第40回日本看護科学学会):2020/12
・対応期における避難所での夜勤看護体制(第25回日本災害医学会):2020/02
・ConceptualAnalysisofCommunityResilienceinJapan(23rdEastAsianForumofNursingScholars):2020/01
日本でも世界でも災害が頻発しており、その規模も大きくなってきています。不幸にも災害に遭ってしまっても、被害を最小限にとどめ、災害からしなやかに立ち直り、以前よりもよりよい地域や生活になっていくには、個々人のレジリエンスと共に、コミュニティーのレジリエンスを向上していくことが必要と考えています。
レジリエンスの概念には、被災地外の力を借りるという受援の力があると考えています。このため以前取り組んだ病院看護管理職の受援力向上の教育プログラムを基盤としながら、保健師の専門性に即した内容に改訂するため、災害時に支援を受け入れた経験のある保健師の方々にインタビューを行いながら、作成することを考えています。
また地域住民の方々も、災害を含め生活を脅かす事象に、協働しながら、しなやかに対応していくために、減災活動や平常時から生活や健康を整え、平常時から協働していく方略について検討しています。
病院看護管理職の受援力向上の教育プログラムは、「外部の看護師が必要とわかり、派遣を要請し、活用する力」を受援力とし、これらが向上するように構築しました。実際、病院看護管理職の方にe-learningを受けて頂き、効果が認められています。このプログラムを基盤にしながら、まずは保健師の受援力を見出し、教育プログラムを作成するために準備を進めています。
また地域住民の方々には、健康相談や減災教育を通して、地域住民の方々自身が健康になる力、災害に対応する力を養っていけるようなプログラムを考案しているところです。加えて、地域住民の個々人だけではなく、地域全体で、減災や健康な生活作りを行っていき、コミュニティレジリエンス向上に取り組めるよう、現在は日本におけるコミュニティレジリエンスの活動を概観し、活動方針を見出す準備をしています。
減災、受援、レジリエンス
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