地域に貢献できる「大学ならでは」の支援を模索しています

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心理 ---------------------------- 2024-48 大久保 千惠 教授 地域に貢献できる「大学ならでは」の支援を模索しています 総合心理学部総合心理学科 ■研究業績等 【著書】 ・著書『臨床心理学と心理的支援を基本から学ぶ』北大路書房(共著):2021/09 ・著書『発達心理学エッセンス』小林出版(共著):2000/04 【論文】 ・学術論文「女子大学生における自閉スペクトラム傾向とストレス反応との関連について」心理相談研究(第7号):3-9(単著):2022/02 ・学術論文「自殺予防の観点からみた中学生のメンタルヘルスリテラシーについての検討」心理相談研究京都橘大学心理臨床センター(5):15-21(単著):2019/03 ・学術論文「児童の心の理論の成長と教師評定SDQによる適応状態との関連」心理相談研究京都橘大学心理臨床センター(3):13-20(単著):2017/03 子どもにおける発達障害や精神的健康の問題などに注目が集まっています。さまざまな困難を抱えながら成長している子どもへの支援はとても重要なテーマです。しかしながら子どもへの支援は、年齢区分や入園・入学といった成長の節目などによってとぎれてしまうことが良くあります。また支援にとり入れられている活動において、エビデンスが明らかでないまま行われているものも多く見られ ます。  一方、大学は子どもにとって非日常的な場であるとともに、安全に楽しく遊んだり学んだりすることができる居場所として機能するために必要な設備や人が整っている場所です。また、子どもへの継続的な支援が可能な機関です。そこで大学のハード面・ソフト面を活用した、とぎれがなく、エビデンスに裏打ちされた子どもへの支援とはどのようなものであるかについて検討しています。 大学の施設を利用して、大学生と一緒に楽しく遊んだり学んだりすることが、子どもの情緒面、行動面、注意・集中力、ストレス緩和などにどのような影響を及ぼしているかについて検討を加えてきました。大学生と楽しく自由に思う存分遊ぶことは、子どもの情緒の安定や行動面の良好な変化につながり、注意・集中力やストレス緩和効果に影響を及ぼしていることが明らかになりつつあります。大学が子どもにとって安心できる居場所として機能し、子どもの精神的健康にポジティブな影響を与えることができる支援の場であるために必要なことについての検討を継続しています。 すべての子どもの健やかな成長が願いです。困難に立ち向かいながら成長する子どもへの科学的根拠に基づいたシームレスなサポートを、実証的に明らかにすることを目指しています 発達障害、こころの健康、居場所、メンタルヘルスリテラシー、自死予防、レジリエンス、注意力、バイオマーカー、ペアレント・トレーニング