日本文化の海外発信と日本における異文化の受容
看護
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2025-60
鈴⽊ あるの 教授
日本文化の海外発信と日本における異文化の受容
工学部建築デザイン学科
■研究業績等
【著書】
・ 著書 『建築と造園をつなぐランドスケープデザイン入門』 学芸出版社 （単著）:2025/01
・ 著書 『あこがれの住まいとカタチ』 建築資料研究社 （分担執筆）:2022/12
・ 著書 『和室礼讃「ふるまい」の空間学』 晶文社 （分担執筆）:2022/12
・ 著書 『民家を知る旅:日本の民家見どころ案内』 彰国社 （分担執筆）:2020/06
【論文】
・ 学術論文 「外国人にとっての和室 - 畳の実用性と持続性 -」 住総研研究論文集 一般財団法人住総研 50:185-196 （共著）:2024/03
・ 学術論文 「Foreigners' Roles in Preserving Historical Houses: A Case Study in a Rural Town in Japan」 UIA 2021 RIO: 27th World Congress of Architects: International Proceedings ACSA 1（1）:570-576 （単著）:2021/07
・ 学術論文 「Opportunities, Obstacles and Possibilities for Foreigners to Study Traditional Japanese Gardening」 Intercultural Understanding Vo.5:pp.21-27 （単著）:2015/09
【その他】
・ その他（解説・一般記事） 「外国人による暮らしの伝統の継承～滋賀県日野町において～ 季刊農業と経済」英明企画編集 89（2）:227-231 （単著）:2023/05
・ その他（解説・一般記事） 「外国人の日本の住環境への適応プロセス」建築ジャーナル 建築ジャーナル社 2020（11）:26-29 （単著）:2020/11
・ 書評 Book Review:Japanese Garden and the West by Chiristian Tagsold Japan review : Journal of the International Research Center for Japanese Studies（32）:pp.230-232 （単著）:2018/11著）:2018/11
【学会発表】
・ The Disappearing Sustainable Materials in Japanese Architecture: A Call to Action (British Association for Japanese Studies) 2025/09/03
・ Not knowing their treasure: Tatami endangered in Japan and adapted in Europe (European Association for Architectural Education) 2025/8/29
・ The Future of Tatami Outside Japan (The 10th ICCEPM): 2024/07/31
【講師・講演】
・ Sustainability in Japanese Houses 2025/08/06
・ 畳、和室、日本家屋:2024/12/18
・ The Utility of Tatami and other organic housing materials:2023/04/22
・ 外国人から見た「和」の住まい（東京）:2021/07
【科研費・外部資金等】
・ 外国人にとっての和室：「あこがれ」の合理性と実用性（主査） その他の補助金・助成金:2020/07～2023/10
・ 多文化共生のデザイン―外国人の日本の住環境への適応プロセスの研究（代表） 基盤研究（C）:2014/04～2018/03
・ 多文化共生のデザイン:国際教育時代における留学生宿舎の建築学的研究（代表） 基盤研究（C）:2010/04～2013/03
【社会における活動】
・ 公開シンポジウム「国境を越える伝統～落語と日本庭園について考える～ :2025/02～2025/02
・ 国際公開シンポジウム「変わりゆく伝統・海を越える文化」主催 :2024/03～2024/03
【委員会・協会等】
・ 兵庫県たつの市伝統的建造物保存審議会 委員 :2018/08～
・ 京都市都市計画局環境配慮建築物選定会議委員 :2016/09～2017/01
・ 長岡京市建築交通部都市計画課景観デザイン審議会 委員 :2009/06～2019/06
これまで30年間、住空間や環境デザインにおける異文化の受容と地域適用についての研究をしてまいりました。最近では、和室とくに畳などの自然材料が海外において評価されている実態を、フィールドワークやアンケートによって調査しております。そこでは伝統的建築やその材料が、現代にも通じる実用性、機能性、持続性そして環境への配慮をもっているという点に注目が集まっていることがわかりました。そういった実用的な面を正しく発信し、利用を増やすことでコストを元に戻すことができれば、伝統的建築材料や構法に活路が見出せるのではないかという仮説を立て、研究を続けております。今年度からは学内外の看護学や経営学や教育学や食品学といった分野の研究者とともに学際的研究ユニットをつくり、特に京都の伝統産業の持続的な発展や後継者の育成をも視野に入れた異文化交流について、多様な側面からの議論と研究を進めています。
2024年3月と2025年2月には、伝統産業に携わる実務者と一般市民の皆さんを招いて学外での公開シンポジウムを行い議論を深めました。先日はアメリカから研修に訪れた60名の大学生に向けて、本学内で「畳を知るワークショップ」を開催しました。
伝統産業に携わる方々や企業様と情報交換し、伝統産業を現代に生かす商品企画や商品開発のお手伝いをしています。海外に天然素材で高品質の畳を求める潜在的需要があることを踏まえ、イグサの産地を持続発展させる可能性について検討しているところです。
啓蒙活動の一環として、 「外国人にとっての和室」 「畳や伝統的建築材料の海外普及」 「日本における伝統産業持続の障壁」といったテーマの著作や論文を、日本語と英語で発表しています。
今後は衣食住や健康など日常生活に不可欠な諸分野も視野に入れ、京都および近郊地域の産業の振興に役立つ情報提供や意見交換の場を広げていきたいと考えております。
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