中高にとって「改革と発展の10年」を画する節目は、2000（平成12）年の男女共学移行と2010（平成22）年の中学校Ｖコース開設でした。全校の5％43名で出発した男子生徒は今や43％を占めるに至り、学校イメージを大きく変えました。私立中学受験生の急減という逆風の中で産声をあげた中学校は、今年度入試で約300名の志願者を数え、2年連続で定員を大きく上回り、高校の大学進学飛躍と併せて新進気鋭の有望校として注目を集めています。クラブ活動では、女子バレーボール部の二度にわたる国体全国優勝、男子サッカー部の全国準優勝、吹奏楽部のローズパレード出場など「京都橘」の名を全国に轟かせています。

これら発展の原動力となったのが、生徒の声に耳を傾け父母と手を携えて学校づくりをすすめる基本路線と、改革の節目ごとに教職員の熱い議論を重ねる気風にあったことに、私は何よりも誇りを持ちます。その議論の結晶である基本理念「自立・共生」を拠り所に、本校は次の10年でさらなる高みを目指します。「京都私学の上位グループに位置づく文武両道の中高一貫進学校」これが私たちの掲げる中期目標です。

改革を続ける京都橘中学校・高等学校に変わらぬご支援をお願いいたします。