診療情報管理の多面的な役割とこれからの可能性
健康科学・医療
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2024-35
橋本 昌浩 教授
診療情報管理の多面的な役割とこれからの可能性
経済学部経済学科
■研究業績等
【著書】
・著書『これでわかる!診療情報管理士の実務Q&A第2版』じほう(共著):2019/07
・著書『これでわかる!診療情報管理士の実務Q&A』じほう(共著)
:2014/09
・著書『これで大丈夫!DPC保険制度導入』篠原出版新社(共著):2006/08
【論文】
・学術論文「電子カルテシステムにおける診療録の量的・質的監査への取組について」日本診療情報管理学会(共著):2004/04
【学会発表】
・診療情報アプリ活用による学習支援の検証(日本診療情報管理学会学術大会第47回):2021/10/07
・DPC制度において診療情報管理士は、いかにあるべきか(第110回近畿病歴管理セミナーシンポジウム):2016/11
・医療経営の基本的事項(京都橘大学セミナ-):2015/11
多くの急性期病院においてDPC(Diagnosis-ProcedureCombination;診断群分類包括評価)制度が導入され、あるいはがん登録制度が施行されるなか、診療情報管理の業務も、それまでのカルテ・診療情報の管理と保存業務から、多様な診療データの利活用と分析、ベンチマーキングへと発展しています。今日の診療情報管理士は、医療の質や安全性の向上、カルテ開示、マーケティングの立案、さらには国や厚生労働省に対するデータ提供など、病院経営の多くの部面に深く関わることが求められています。そうした現場の課題を背景に、病医院経営における診療情報管理の多面的な機能と今後の可能性について、診療情報管理の具体的な業務知識に立脚しつつ、研究しています。
診療情報管理の業務を行うには、医学や医療制度、また情報技術に関する全般的な知識を基礎としつつ、各種のデータ分析手法、医療の質向上とリスク・コントロール、マーケティング対応、インフォームド・コンセントの観点から患者が理解しやすいカルテ開示など、応用的な知識が要求されます。そうした高度で多様な業務に対応できる人材育成に寄与する観点から、診療情報管理と病医院経営に関する講演、先進的な施設での見学と実習のアレンジメント、診療情報管理業務とくに法令改正や分類法等に関する研修などを行います。
診療情報管理論、医療経営
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