訪問看護ステーションを拠点とした防災・減災対策に関する研究
看護
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2024-42
河原 宣子 教授
訪問看護ステーションを拠点とした防災・減災対策に関する研究
看護学部看護学科
■研究業績等
【専門分野】
・家族看護学、災害看護学、国際看護学
【著書】
・著書『在宅療養者とその家族の自助・共助の力を高める』コミュニティケア(日本看護協会出版会)24(10),36-39(単著):2022/08
・著書『看護学テキストNICE看護倫理よい看護・よい看護師への道しるべ改訂第3版第Ⅴ章さまざまな看護活動と倫理7異文化間の看護と倫理C.途上国における看護支援と倫理,D.文化背景の異なる看護師との協働』南江堂(共著):2021/01
・著書『国際看護学入門第2版Ⅱ対象論4災害と難民』医学書院(編者(編著者)):2020/08
【科研費・外部資金等】
・長期在宅療養者とその家族における家族レジリエンスを高める訪問看護実践の構造化基盤研究(C):2019/04~2022/03
・災害時要援護者と家族のための防災・減災マインドトレーニングプログラムの開発基盤研究(C):2014/04~2016/03
・高齢・過疎化の進行する地域における災害時要援護者対策看護プログラムの開発科学研究費助成事業基盤研究(C):2011/04~2013/03
【講師・講演】
・訪問看護と危機管理②(オンライン開催):2022/01/07
・今学ぼう!家族看護のあり方:2021/12/03
・訪問看護の展開(オンライン開催):2021/08/21
【社会における活動】
・PCR検査等特定外来支援:2022/01~
・新型コロナウィルス感染症ワクチン接種支援:2021/06~2021/08
・COVID-19病棟看護支援:2020/12~2021/01
わが国は、自然災害が多発する国土です。私たちは、いかに自然と、そして災害と共生していくかを古来より学んできました。
今後、地域包括ケアシステムが推進される中、在宅で療養生活を営む人々もより増加すると予想されます。
在宅サービスのひとつである訪問看護ステーションは、大部分の利用者が、平常時・災害時を問わず要配慮者です。医療機器の使用や薬剤治療等も在宅で実施されています。したがって、日常から災害等の非常時への備えが必要となります。すなわち、在宅療養者とその家族において、防災・減災に関する予備力を高めることが大切であると考えます。
このような観点を踏まえ、15年以上、高齢・過疎化の進む訪問看護ステーションを利用する在宅療養者とその家族と協同で災害対策について取り組んできました。防災・減災への対策は、日常的な訪問看護活動に組み込まなければ意味がない、と考え、災害対策マニュアルも個別性と継続性を重んじて作成し、棚にしまい込むことなく、常に検証し、更新し続ける取り組みを展開しています。
これまでの研究活動の主な内容は、①訪問看護ステーションにおける災害対策マニュアルの作成と随時修正、②在宅療養者と共同した
災害対策パンフレットの作成、③在宅療養者とその家族の個別性に応じた防災訓練の実施、④ネットワークづくりのための事例検討等です。
上述の災害対策マニュアルは、何回か検証を行い、「訪問看護ステーションのための防災・減災ガイドライン第2版」を作成しました。なお、このマニュアルに関しても、手書きで必要時、書き込んでいくスタイルにして、常に活用できるように工夫をしています。2020年度からはCOVID-19対策を踏まえて活動を継続しています。
訪問看護、防災、減災、災害対策マニュアル、家族レジリエンス、予備力
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