建築の学術成果を具体的な設計のデザインとして生かす
建築・土木
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2024-59
松本 正富 教授
建築の学術成果を具体的な設計のデザインとして生かす
工学部建築デザイン学科
■ 研究業績等
【著書】
・著書『建築設計のためのプログラム辞典』 鹿島出版会 (共著):2020/10
・著書『建築デザイン製図』学芸出版社 (編者 (編著者)):2018/11
・著書『インテリア製図入門』オーム社 (単著):2000/06
【論文】
・学術論文「近代日本における伝染病院の形態とその変遷に関する研究(その1):防疫の実務書に見る黎明期の伝染病院の計画上の条件」日本建築学会計画系論文集日本建築学会85(778):2611-2619 (共著):2020/12
・学術論文「階段室型公営住宅における住まい方の実態」日本福祉のまちづくり研究 Vol.16(No.3):11-20 (単著):2014/11
・学術論文「立川米軍ハウスの居住者の構築に見る現代居住の要望
(2001年度 住宅総合研究財団助成研究)」住宅総合研究財団研究年報(no.29):109-119 (共著):2003/03
高度成長期、日本の各地で鉄筋コンクリート造の公営住宅が大量に建設されました。近年、それらの建築は老朽化して更新時期を迎えつつありますが、ライフスタイルが多様化し居住に関わる要求の水準も高まる中で、基本的な間取りの陳腐化、気密性や断熱性等の住宅性能、バリアフリーに関わる問題、コスト対策等、これらのストックを有効に更新して持続的に活用するためには多くの困難が存在します。そこで、建築計画学に関わる研究者として住まい方の POE調査(Post Occupancy Evaluation:実際の入居者を対象とした空間評価)等を通して現実的な住要求を探るとともに、それを生かす形で建築の実務設計者の視点から意見や計画案を発信することを目指しています。
住まい方調査結果の一例
京都橘大学と醍醐中山団地が共同して既存団地の活性化を図り、住戸の一部をリノベーションすることで、新たに大学の留学生用シェアハウスと地域連携オフィスを企画しました。その際の設計デザインを担当しました(共同設計:河野良平准教授)。
京都市営住宅の一部住戸を子育て世代向けにリノベーションする計画にゼミの学生を中心に研究室として協力した結果、2種類のプランを提案し実施案として採用されました。
向島ニュータウン 子育て世代向け住戸 LDK醍醐中山団地 地域連携オフィス
従来の公営住宅のステレオタイプから一歩踏み出したデザインを追求したい!
建築デザイン、公営住宅、更新、ストック活用、持続的居住、高齢者居住
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