MENU

「たちばな教養学校 Ukonは、多様な他者との共助・協働=〈ケア〉の精神に支えられた寛容な社会をめざします。学びを通じた予想外の出会いから起こる自らの変化を楽しみ、人と人とのつながりや「対話」を通して、それぞれの人生を豊かにするきっかけとなる学校でありたいと思います。

より自由に、しなやかに。

未来にむかった世界への広がりを感じながら、〝生きる〟をもっと深く味わってみませんか。

Message学頭・河野通和より

人生は、クイズ番組の「早押し」競争ではありません。正解を求めて目の色を変える必要などないのです。自分の胸にストンと納得のいく答えを得るまでには、それなりの時間と労力を要します。慌てず、騒がず、焦らずに、そのプロセスを我慢強く耐えていれば、しだいに心身が解きほぐされ、考えること自体がおもしろくなってくるから不思議です。まして誰か仲間と「場」を共有し、一緒に問いを分かち合うと、なおさらに――。いまいる環境になじめない、先の見えない不安に襲われる、生きづらい……私たちの人生や社会は、容易に答えの見つからない厄介な事柄に溢れています。そんな岐路に立たされた時、思いがけない出会いや体験が、あなたを支えてくれるかもしれません。それこそが「生きた教養」なのだと思います。この講座を通して、あなたのなかの何かが変わり、視野が少し広がって、明日に向かう勇気と希望が湧いてくることを祈ります。

人生は、クイズ番組の「早押し」競争ではありません。正解を求めて目の色を変える必要などないのです。自分の胸にストンと納得のいく答えを得るまでには、それなりの時間と労力を要します。慌てず、騒がず、焦らずに、そのプロセスを我慢強く耐えていれば、しだいに心身が解きほぐされ、考えること自体がおもしろくなってくるから不思議です。まして誰か仲間と「場」を共有し、一緒に問いを分かち合うと、なおさらに――。

いまいる環境になじめない、先の見えない不安に襲われる、生きづらい……私たちの人生や社会は、容易に答えの見つからない厄介な事柄に溢れています。そんな岐路に立たされた時、思いがけない出会いや体験が、あなたを支えてくれるかもしれません。それこそが「生きた教養」なのだと思います。この講座を通して、あなたのなかの何かが変わり、視野が少し広がって、明日に向かう勇気と希望が湧いてくることを祈ります。

河野通和

受付中の講座

テーマ第4期(2024年度後期)

申し込み受付中

書く――自分の足で一歩を踏み出す

スマホを片手にメール、LINE、Xなど、かつてこれほど日常的に、誰もが言葉を書いて送る時代はなかったでしょう。

本年前期は「読む――新たな『ことば』を探す旅」と題して、本を読むだけでなく、時代を、風景を、音楽を読むなど、さまざまな「読む」世界を覗いてきました。いのちのサインを読む、日本人の心を読む、コトバにならないコトバを読むといった旅もありました。

読むことは、すなわち自分の言葉をつむぐこと=「書き出す」ことに他なりません。それを「どう書くか」が次に続く問題です。

叙述のスタイルはさまざまですが、Ukonはライターの養成講座ではありません。誰しもが日常の営みのなかで感じること、考えること、人との関わりのなかで受けとめた何かを、より深く確かなものにするための気づきと学びの場です。目的や個性に応じて、自分によりふさわしい「文体」に出会うためにはどうしたらよいか。

今期は8人の講師それぞれの「プロの流儀」を通して、ヒントや楽しみを見つけていただければと思います。

学頭・河野通和

授業一覧全8回

  • 第1回

    2024119日(土)14:00~15:30
    【終了しました】

    古賀 史健(ライター/株式会社バトンズ代表) 書くことで救われる自分がいる
    古賀 史健

    1973年福岡県生まれ。2021年にbatons writing college を開校。主な著書に世界累計1100万部のベストセラーとなった『嫌われる勇気』、『取材・執筆・推敲』、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』など。最新刊は『さみしい夜にはペンを持て』(小学館児童出版文化賞ノミネート)。

    学頭コメント

    「こんな本が出るのを待ち望んでいた!」と言わしめた『取材・執筆・推敲』は、古賀さんが自らの試行錯誤をもとにしているだけに分かりやすくて実践的。書くことの喜びに溢れた「書き方指南」です。

  • 第2回

    20241122日(金)19:00~20:30
    【終了しました】

    酒井 順子(エッセイスト) 人はなぜエッセイを書くのか
    酒井 順子

    1966年東京都生まれ。高校時代、雑誌「Olive」にコラムを書いてデビュー。大学卒業後、広告会社勤務を経て、執筆に専念する。著書に『負け犬の遠吠え』、『百年の女「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』、『家族終了』、『女人京都』、『日本エッセイ小史』など。

    学頭コメント

    随筆、随想、エッセイ、コラム……かの『枕草子』『徒然草』の昔から、心に浮かぶあれこれを自由に書き綴る「軽み」の文芸がなぜかくも隆盛なのか? 人気エッセイストがその理由と賑わいを考察します。

  • 第3回

    20241213日(金)19:00~20:30

    グレゴリー・ケズナジャット(作家/法政大学グローバル教養学部准教授) 母語の外へ出る旅に
    グレゴリー・ケズナジャット

    1984年アメリカ生まれ。2007年来日、2017年同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。谷崎潤一郎を中心にした日本文学を研究。2021年に『鴨川ランナー』で第2回京都文学賞を受賞し、作家デビュー。2023年『開墾地』が第168回芥川龍之介賞候補作となる。

    学頭コメント

    『鴨川ランナー』の舞台、京都は第二の故郷⁉米国生まれの英語ネイティブの作家が、あえて自国や母語や自文化を離れ、「外部」の言葉である日本語を使って小説を書き、表現したいと願う世界とは?

  • 第4回

    2025117日(金)19:00~20:30

    吉原 真里(アメリカ文化研究者/ハワイ大学・東京大学教授) マイノリティという立ち位置
    吉原 真里

    1968年ニューヨーク生まれ。アメリカ文化研究を専門とし、英語と日本語の両方で研究・執筆活動を行う。日本語の著書は『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?』『親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』『不機嫌な英語たち』など多数。

    学頭コメント

    ハワイ大学で、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史などを研究するかたわら、昨秋には自伝的小説『不機嫌な英語たち』を刊行。アジア人、女性、大学教授という属性の交差する地点でアイデンティティを問いかけます。

  • 第5回

    2025131日(金)19:00~20:30

    松村 圭一郎(文化人類学者/岡山大学文学部准教授) フィールドノートって、どう書くの?
    松村 圭一郎

    1975年熊本県生まれ。エチオピアなどをフィールドに、所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『所有と分配の人類学』、『うしろめたさの人類学』、『くらしのアナキズム』、『人類学者のレンズ』、『これからの大学』、共編著に『文化人類学の思考法』など。

    学頭コメント

    エチオピアの農村や中東の都市を主なフィールドにしている松村さんですが、世界各地に赴いて調査する文化人類学者は、そもそも異文化をどのように捉え、理解し、知のかたちをつくっているのでしょう?

  • 第6回

    2025214日(金)19:00~20:30

    湯澤 規子(歴史地理学者/法政大学人間環境学部教授) 見過ごされてきた女性の物語を紡ぐ
    湯澤 規子

    1974年大阪府生まれ。「生きる」をテーマに近代日本史の日常を問い直すフィールドワークを重ねる。著書に『胃袋の近代 食と人びとの日常史』、『「おふくろの味」幻想 誰が郷愁の味をつくったのか』。『焼き芋とドーナツ―日米シスターフッド交流秘史』で第12回河合隼雄学芸賞を受賞。

    学頭コメント

    「食わずには生きてゆけない……」という石垣りんの詩を引用した『胃袋の近代』をはじめ、近代日本を支えてきた人々の「くらし」の実相、語られなかったことばに光をあて、これまで「なかったことにされてきた」社会の歴史、人々の物語を捉え直そうと試みます。

  • 第7回

    2025228日(金)19:00~20:30

    鈴木 忠平(ノンフィクション作家) 人間ドラマのおもしろさ――ワトスン、ホームズの謎に迫る
    鈴木 忠平

    1977年千葉県生まれ。日刊スポーツ新聞社、文藝春秋Number編集部を経て、ノンフィクション作家に。『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』で大宅壮一ノンフィクション賞、本田靖春ノンフィクション賞などを受賞。最新刊は『いまだ成らず 羽生善治の譜』。

    学頭コメント

    内面を決して語ろうとしない孤高の名将・落合博満。25歳で7冠を制覇した栄光の棋士・羽生善治が、52歳にして次代の天才・藤井聡太にいかに挑むのか。人の尽きせぬ魅力に惹かれた作家が対象にどう迫り、何を見るのか。その過程自体がスリリングです。

  • 第8回

    202538日(土)14:00~15:30

    梯 久美子(ノンフィクション作家) アンパンマンの生みの親、やなせたかしの原体験
    梯 久美子

    1961年熊本県生まれ。編集者を経て、初の単行本『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。以後、人物評伝を中心に執筆。主著に『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』、『原民喜 死と愛と孤独の肖像』など。20代のころ薫陶を受けたやなせたかし氏の評伝を執筆中。

    学頭コメント

    2025年春NHK朝の連続テレビ小説は「あんぱん」です。アンパンマンを生み出したやなせたかし夫妻がモデルです。若き日、やなせ編集長のもとで雑誌「詩とメルヘン」を編集した梯さんが、これまで語られなかったやなせ氏の創作の原点を明かします。

※ 空席の有無は、予約申し込み画面(Peatix)にてご確認ください

概要・申込

「たちばな教養学校 Ukon」は、京都橘大学が2023年度からつくるあたらしい学びの場(学校教育法第107条に定める公開講座)です。半年ごとにテーマを定め、多彩な講師陣による全8回の授業を実施します。受講資格は特にありません。学ぼう、楽しもうという意欲があれば、どなたでも受講できます。

テーマ 書く――自分の足で一歩を踏み出す
授業日程 2024年11月9日(土)~2025年3月8日(土)の期間における全8回。
具体的な日時は「授業一覧」をご覧ください。
授業終了後に放課後(自由参加)を実施する場合があります。実施する場合は別途ご案内します。
受講形態 対面授業
定員 各回100名
開催場所 QUESTION 7F 「クリエイティブコモンズ」

〒604-8006 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
地下鉄東西線「京都市役所前」駅徒歩1分
https://question.kyoto-shinkin.co.jp
受講対象 学ぶ意欲のある方なら、どなたでも受講いただけます。
受講料
  • 全8回一括申し込み15,000円/8回
  • 各回申し込み2,500円/1回
申し込み開始時期
  • 全8回一括申し込み 9月7日(土)~申し込み受付終了
  • 各回申し込み 10月15日(火)~申し込み受付中
申し込み方法 いずれも、以下の申し込みボタンからお申し込みください。
オンデマンド配信 申し込みをされた方には、 2025年5月頃にオンデマンド授業の視聴リンクをご案内します。

申し込みから受講までの流れ

たちばな教養学校Ukonの申し込みから受講までの流れは、以下のとおりです。

1申し込みについて

お申し込みは、イベント管理サイトPeatix(ピーティックス)から「チケット」を購入していただくことで完了します。Peatix以外のお申し込みの方法はご用意しておりませんので、ご了承ください。

Peatix利用の流れ

初めてPeatixを利用される方は上記「Peatix利用の流れ」へアクセスしますと、Peatixのサイトにて利用ガイドを確認することができます。

チケットの種類

「チケット」は、全8回分をまとめて購入する方法(全8回一括申し込み)と、1回ずつ購入する方法(各回申し込み)があります。受付は、全8回一括申し込みから開始します。お申し込みいただいた順に受け付けますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。

全8回一括申し込み 2024年9月7日(土)~ 申し込み受付終了
各回申し込み 2024年10月15日(火)~ 申し込み受付中
  • 一度に購入できるチケットは1枚です。恐れ入りますが、グループでご参加の場合もお一人ずつお申し込みください。
  • チケットは授業当日の開始時刻まで購入が可能ですが、定員になり次第、締め切らせていただきます。
  • チケットのキャンセル・返金の取り扱いは次のとおりです。
    • 主催者側の都合によりやむを得ず授業を中止する場合は、チケット代金を返金します。ただし、チケット購入・返金に伴う手数料はご負担いただきますのでご了承ください。
      • ※全8回一括お申し込みの場合は、実施できなかった授業回数に相当する金額を返金いたします。
      • ※各回申し込みの場合は、購入されたチケット代金を返金いたします。
    • 参加者都合によるキャンセル・返金はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。

2受講について

受講当日は、以下のものをご持参ください。

  • Peatixアプリあるいは印刷したチケット(受付にてQRコードを確認します)
  • 筆記用具
  • 上記以外にお持ちいただく物がある場合は別途ご案内します。

受講時の注意事項

  • 各回開始時刻の30分前に開場する予定です。それ以前のご入場・受付はできませんのでご了承ください。
  • 座席は全席自由席です。
  • 会場にクロークやロッカーはありません。手荷物は少なめでご来場の上、ご自身での管理をお願いいたします。
  • たちばな教養学校Ukonの授業は、収録・編集した上で後日オンデマンド配信を行います。ご出席の方はカメラに映る可能性がありますので、ご了承のうえご参加ください。
  • 会場内の飲食については「ふたの閉まる飲み物」に限りお持ち込みいただけます。

受講に関するご連絡

  • お申し込み後の授業に関するご連絡は、Peatixおよびメールにて行います。「@peatix.com」「@tachibana-u.ac.jp」からのメールを受信できるよう設定してください。
  • イベント参加にあたってご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
見出しに戻る

よくある質問

Q.Peatixを利用したことがありません。電話での申し込みや、現地支払いで参加できないでしょうか。

恐れ入りますが、お申し込みはPeatixサイトからのみ受け付けています。以下のページを参考に、お手続きをお願いします。

Peatix利用の流れ

PC操作が苦手な方は、周りの方にお尋ねいただくなどの方法をご検討ください。Ukon事務局にご相談いただければ、できる限りお手伝いさせていただきます。お気軽にご連絡ください。

Q.[全8回一括申し込み]と[各回申し込み]はどちらがおすすめですか?

どちらでもお楽しみいただけますが、Ukonの授業をより楽しんでいただくために、[全8回一括申し込み]をおすすめしています。学頭・河野通和による「編集」の面白さを存分に味わっていただけます。

Q.グループで参加します。チケットをまとめて購入することはできますか?

複数人分をまとめてお申し込みいただくことはできません。恐れ入りますが、お一人ずつお申し込みください。

Q.申し込み後にキャンセルはできますか?

申し込み者の都合によるキャンセルはお受けできません(返金は致しかねます)。やむをえない事情がある場合は、 Ukon事務局までご相談ください。

Q.学生割引などはありますか?

学生さんにもたくさんお越しいただきたいと考えていますが、今のところ、学生割引などの割引制度はご用意していません。なお、京都橘大学 通信教育課程(たちばなエクール) に在籍する学生さんには、Ukonのオンデマンド授業を正課授業のひとつとして開講していくことを予定しています。

Q.「オンデマンド授業」の配信とは何ですか?

Ukonで開講する授業は、収録・編集した上で別途オンデマンド配信を行う予定です。これを「オンデマンド授業」(有料)と呼んでいます。オンデマンド授業は、各期すべての授業が終了した後に配信を開始する予定です。オンデマンド授業のご案内は、詳細が決まり次第、このページでご案内します。

Q.子ども連れでの参加も大丈夫でしょうか。

中学生以下のお子さまは無料で受講できます。その場合、保護者の同伴が必要です。
また、静穏な環境の保持にご協力をお願いします。

Q.授業についていけるか不安です。大丈夫でしょうか。

好奇心と学びへの意欲があれば大丈夫です。ぜひ一緒に楽しみましょう!

Q.授業日までに準備しておくことはありますか?

その心意気をもって会場にお越しくだされば大丈夫です。なお、講師によっては、事前課題が出されることもあります。提出は任意ですが、取り組んでいただくとより一層授業を楽しめることと思います。

Q.授業を録音・録画・撮影することはできますか?

授業を録音・録画・撮影することはご遠慮ください。

Q.試験やレポートなどはありますか?

試験やレポートは(おそらく)ありませんが、講師から事前課題が出される場合があります。正解を目指すのではなく、自分なりの回答を出していただければ問題ありませんので、ぜひお気軽に取り組んでみてください。
また、授業の中で聞いたことや印象に残ったことを、自分の言葉で記録しておくことをおすすめしています。聞いた話を、誰かに話してみても面白いと思います。Ukon事務局も話し相手としてぜひ使ってください。感想をお待ちしています!

Q.「放課後」とは何ですか?

その名のとおり、授業の後に講師やほかの参加者と、自分の考えや疑問を共有できる交流の場です。「授業では聞けなかったけれど、こんなことを聞いてみたい」「ほかの参加者はどう思ったんだろう?」など気軽にご参加いただけます。

見出しに戻る

配信中の講座

お問い合わせ先

たちばな教養学校 Ukon 事務局(京都橘大学 生涯教育・通信教育課)

〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
TEL: 075-574-4335 
e-mail:ukon@tachibana-u.ac.jp

京都橘大学 たちばなエクール
Copyright (c) Kyoto Tachibana University All Right Reserved.