伝える――思いを、言葉と行動で
第6期2025年12月11日(木)19:00~20:30
政治の言葉を問い直そう
松井 孝治(京都市長)

スタッフレビュー

スタッフレビュー

政治の場にこそ、「対話」が必要

え? もう90分経ったの?!
と驚くほど、飛ぶように過ぎた講義でしたね!

「言葉を尽くして説明しているようで、肝心の趣旨がわからない」
「結局どうしてくれるつもりなのかが見えない」
誰が話しても、政治で扱われる言葉が、どうしてそんな形をとっているのか(そんな形しかとれないのか)がよくわかって、 会場のあちこちからうなずく声が聞こえました。
そんな制約の中で仕方ないとあきらめるのではなく、 なんとか国民が耳を傾けたくなる言葉にできないかと この国で一番最初に考え、実行してきたのが松井さんだということですから、
想像を絶する苦労があったことと思います。

実際に演説原稿を見せていただいて、 その試みが当時どれほど新しいものだったかが見て取れました。
以前のものと比べて、圧倒的に“わかる”ものでしたよね!
松井さんがキーワードにしたのが、「対話」でした。

あらゆる方面から攻撃を防ぐために考えられた文書、 受け手を意識しない言葉は、届かないに決まっています。
けれどもそうした状況を招いている一因は、メディアや私たち自身にもあるのかもしれないと、全員が足を止めて考えさせられました。

講義のあとの放課後は、30人もの方が参加して大にぎわい!
一問一答方式で次々と答えられていく松井さんが、 ふと疑問を漏らされたシーンが印象的でした。
タイパやコスパが重視される昨今は、 対話の場をあえて持たず、強硬な印象を持つリーダーが支持されやすいという文脈の中で。

「やわらかい言葉でじっくり話すリーダーは、(みなさん)耐えられないんですかね‥‥?」

そんなことはないし、 決してそうあってはならない、 と全員が思ったのではないでしょうか。

松井さんのこの言葉を聞いて、政治はわかりにくいし、何をしても変わらないと決めつけて、自分から政治を遠ざけていたことに気がつきました。
これからの理想的な政治のキーワードが「対話」ならば、もっと期待して、こちらから近づいていくこともできるはずです。

そしてその具体的な場が、他ではない(Ukonのような)「学びの場」であることに松井さんに触れていただいて、私たち全員が背中を押されましたね!

松井さんのパワフルなエネルギーは、私たちの政治に向き合う姿勢や耳の傾け方を変えてくれた気がします。

講師からのメッセージ

官僚、国会議員、大学教授、そして今は京都市長として、どうしたら政治が国民、市民の皆様に「共感」を広げられるのか、絶えず模索してまいりました。
今回のような質疑応答、或いは対話を含んだ場はやはり面白いと感じます。河野学頭の課題設定や着眼が面白く、スライドを作りながら、あるいは実際に受講生の皆さんとお話する中で、再発見がいくつもありました。
自問自答や質疑応答の中で、多くの学びと歓びを見出せたことに感謝します。
これからも、たちばな教養学校Ukonが半学半教の場であることを心から願っております。

受講者の声

国会での演説がこれほど多くの過程を経てつくられていると知り、驚きました。官僚時代の文章と、政治家になってからの文章がこんなにも違うことにも驚かされました。公平性や中立性を重んじた原稿と、人となりや対話の温度が伝わる原稿。その対比がとてもわかりやすく、興味深い講義でした。

普段の柔らかな紳士の印象から一転、松井市長の秘めた情熱が一気にあふれた90分でした。ハイテンションのトークも、質問に答えるときの鋭いまなざしも圧倒的。理想を情熱で引っ張る松井流が、これからどう形になるのか——期待して見守りたいです。

日本の政治の言葉がどんな「構造」で成り立っているのか、よく理解できました。外交が重要な今、日本語の良さを生かしつつ世界とどう対話していくのか——若い世代の手本となる「政治の言葉」が育ってほしいと感じました。「伝える」とは何か、その意味を改めて考えるきっかけになりました。

ものすごいボリュームのお話を、ぶれることなく一気にまとめ上げていく明晰さに圧倒されました。あの頭脳を目の前で見られて感激でした。そして、あの熱量と体力──本当にすごい!

とても面白かったです!政治家や官僚の言葉に“自分”や“主観”がないから共感しづらい、という話に「なるほど!」と思いました。たしかに耳にも残りにくいですよね。
さらに、災害支援物資が無駄になってしまうことがある——というエピソードには本当に驚きました。予想外の気づきが多い、印象深い講義でした。

概要

「たちばな教養学校 Ukon」は、「生きる」をもっと深く味わうための対話の場です。学ぼう、楽しもうという意欲があれば、どなたでも参加できます。第6期では「伝える――思いを、言葉と行動で」をテーマに、全8回の授業を実施します。
※ 学校教育法第107条に定める公開講座

受講料

全8回一括申し込み
15,000円/8回
各回申し込み
2,500円/1回

会場

QUESTION(クエスチョン)7F「クリエイティブ・コモンズ」
〒604-8006京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
https://question.kyoto-shinkin.co.jp

定員

各回100名

申し込みから受講までの流れ

たちばな教養学校Ukonの申し込みから受講までの流れは、以下のとおりです。

1申し込みについて

お申し込みは、イベント管理サイトPeatix(ピーティックス)から「チケット」を購入していただくことで完了します。Peatix以外のお申し込みの方法はご用意しておりませんので、ご了承ください。

Peatixお申し込み方法[PDF]

※初めてPeatixを利用される方は「Peatix利用の流れ 」もご参考ください。

チケットの種類

「チケット」は、全8回分をまとめて購入する方法(全8回一括申し込み)と、1回ずつ購入する方法(各回申し込み)があります。受付は、全8回一括申し込みから開始します。お申し込みいただいた順に受け付けますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。

全8回一括申し込み
2025年9月24日(水)から受付開始
各回申し込み
2025年10月24日(金)から受付開始
  • 一度に購入できるチケットは1枚です。グループでご参加の場合もお一人ずつお申し込みください。
  • チケットは授業当日の開始時刻まで購入できますが、定員になり次第、締め切らせていただきます。
  • チケットのキャンセル・返金の取り扱いは次のとおりです。
    • 主催者側の都合によりやむを得ず授業を中止する場合は、チケット代金を返金いたします。ただし、チケット購入・返金に伴う手数料はご負担いただきますのでご了承ください。
      • 全8回一括お申し込みの場合は、実施できなかった授業回数に相当する金額を返金いたします。
      • 各回申し込みの場合は、購入されたチケット代金を返金いたします。
    • 参加者都合によるキャンセル・返金はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。

2受講について

受講当日は、以下のものをご持参ください。

  • Peatixアプリあるいは印刷したチケット(受付にてQRコードを確認します)
  • 筆記用具
  • 上記以外にお持ちいただく物がある場合は別途ご案内します。

お申し込み後の授業に関するご連絡

  • お申し込み後の授業に関するご連絡は、Peatixにご登録のメールへ行います。「@peatix.com」「@tachibana-u.ac.jp」からのメールを受信できるよう設定してください。
  • イベント参加にあたってご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

受講時の注意事項

  • 各回開始時刻の30分前に開場する予定です。それ以前のご入場・受付はできませんのでご了承ください。
  • 座席は全席自由席です。
  • 会場にクロークやロッカーはありません。手荷物は少なめでご来場の上、ご自身での管理をお願いいたします。
  • Ukonの授業は、オンデマンド配信用に収録します。ご出席の方はカメラに映る可能性がありますので、ご了承のうえご参加ください。
  • 会場内の飲食については「ふたの閉まる飲み物」に限りお持ち込みいただけます。
よくある質問

Peatixを利用したことがありません。電話での申し込みや、現地支払いで参加できないでしょうか。

恐れ入りますが、お申し込みはPeatixサイトからのみ受け付けています。以下のページを参考に、お手続きをお願いします。

Peatixお申し込み方法[PDF]

PC操作が苦手な方は、周りの方にお尋ねいただくなどの方法をご検討ください。Ukon事務局にご相談いただければ、できる限りお手伝いさせていただきます。お気軽にご連絡ください。

グループで参加します。チケットをまとめて購入することはできますか?

複数人分をまとめてお申し込みいただくことはできません。恐れ入りますが、お一人ずつお申し込みください。

申し込み後にキャンセルはできますか?

原則として申し込み者の都合によるキャンセルはお受けできません(返金は致しかねます)。やむをえない事情がある場合は、 Ukon事務局までご相談ください。

学生割引などはありますか?

学生割引などの割引制度はご用意していません。なお、京都橘大学 通信教育課程(たちばなエクール) に在籍する学生さんには、Ukonのオンデマンド授業を正課授業のひとつとして開講しています。

「オンデマンド授業」とは何ですか。

Ukonで開講する対面授業は、収録・編集した上で別途オンデマンド配信を行っています。これを「オンデマンド授業」(有料)と呼んでいます。オンデマンド授業は、各期すべての授業が終了した後に配信を開始します。オンデマンド授業は、こちら[オンデマンド授業一覧]からお申し込みください。

対面授業に申し込みをした場合、オンデマンド授業を視聴することはできますか。

恐れ入りますが、オンデマンド授業の視聴を希望される場合は、別途お申し込みください(有料)。なお、対面授業を「全8回一括申し込み」でお申し込みいただいた方には、オンデマンド授業を無料で視聴いただけます(対面授業がすべて終了してから、約半年後の配信を予定しています。視聴できる期間は、半年間です。)。

子ども連れでの参加も大丈夫でしょうか。

中学生以下のお子さまは無料で受講できます。その場合、保護者の同伴が必要です。
また、静穏な環境の保持にご協力をお願いします。

授業日までに準備しておくことはありますか?

事前課題が出されることもあります。提出は任意ですが、取り組んでいただくとより一層授業を楽しめることと思います。

授業を録音・録画・撮影することはできますか。

授業を録音・録画・撮影することはご遠慮ください。

講師プロフィール

松井 孝治(京都市長)

1960年京都生まれ。東京大学教養学部卒。1983年通商産業省入省、首相官邸への出向や行財政改革の中枢を担う。2001年参議院議員選挙に初当選(民主党所属)、鳩山内閣官房副長官を務めた。2013年政界引退後、慶應義塾大学で10年間教鞭をとる。2024年2月京都市長就任。

学頭コメント

学頭・河野通和

小林秀雄という、近代日本の生んだ偉大な思索者が、現・京都市長とのご縁を取り持ってくれました。小林の著作はもとより古典音楽、芸能に親しみ、官界、政界、大学教育の現場を経、愛する京都に還ってきた松井さんは、この時代にふさわしい政治のコミュニケーションデザインを模索しています。