「好き」を本気に変えた挑戦
競技麻雀部、全国と地域へ広がる一手
インタビュー
2026.06.24

(左から)
競技麻雀部 部長
文学部歴史学科4回生
藤井 一星さん
競技麻雀部 副部長
経営学部経営学科3回生
松宮 來夢さん
2026年春、京都橘大学の課外活動サークルからチャレンジクラブ※へ昇格し、活動の幅を大きく広げた競技麻雀部。学生一人ひとりの「好き」を起点に、「成長」や「社会とのつながり」へと発展させる挑戦が始まっています。全国大会への出場だけでなく、地域施設での交流など新たな取り組みにも踏み出した同クラブ。約60名の部員を率い、立ち上げ期から挑戦を続けてきた部長・藤井さんと副部長・松宮さんに、競技麻雀部の魅力とこれからの可能性を伺いました。
※2026年5月にインタビューしたものです
※チャレンジクラブは、学生の主体的な挑戦を後押しし、将来性のある競技・文化分野の課外活動団体を大学が重点支援する制度です。
Q/3X3 部、京炎そでふれ!部に続き、2026年度からチャレンジクラブとして活動することになった競技麻雀部。サークルからチャレンジクラブをめざした理由を教えてください。
藤井/サークル仲間と和気あいあい、自由に麻雀を打つ日々も楽しかったのですが、心のどこかに「もっと成長したい」という想いがずっとありました。ある時、サークルでの成績を記録・集計して、誰が一番強いか実力を見極めようという話が持ち上がったんです。その流れで集計の数式を教わろうと京都大学の麻雀サークルを訪問した時、「大会にも出てみたら?」とアドバイスいただいて、「自分たちも大会優勝をめざして、真剣に麻雀と向き合いたい」という気持ちが強まり、体制を見直そうと思いました。

Q/サークルのままでは大会に出場できないのでしょうか?
藤井/今の体制のまま大会に参加していても、好成績を残すのは難しい。そう感じていました。自分たちの力不足も、はっきりと自覚していたんです。そこで考えたのが、「チャレンジクラブ」として大学に認めてもらうことでした。チャレンジクラブになれば補助金を受けることができ、その資金を活動環境の整備に充てることができます。たとえば、自動卓や戦術書をそろえることで、部員一人ひとりのレベルアップにつなげることができる。
そうした環境が整えば、取り組めることの幅は一気に広がるはずです。本気で強くなるためには、まず挑戦できる環境を整えることが必要だと考え、チャレンジクラブ化をめざしました。


松宮/2回生からサークルに入った僕にとっては、大会出場やチャレンジクラブという言葉に、正直少し敷居の高さを感じていました。ですが、チャレンジクラブになることで、技術向上に加え、地域での活動にも取り組めると知り、そこに大きな魅力を感じました。
実際に、地域の老人ホームを訪問し、麻雀を通じて高齢者の方々と交流する活動も行っています。麻雀は世代を問わず楽しめるうえ、頭の体操にもなる競技です。自分たちの活動が地域の方々に喜ばれていると実感できることが、大きなやりがいになっています。
今後は、小学生と触れ合う恒例行事「たちばなサイエンスデー」への参加や、麻雀を通じた地域交流イベントも計画しています。キャンパスの外に、新しい出会いや経験が広がっていくことにワクワクしています。

Q/チャレンジクラブへの挑戦を振り返ると?
藤井/大学に「重点的に育成したい活動」として認めてもらうために、麻雀を通して地域にどのような貢献ができるのかを考え、チーム全体のビジョンを明文化していくプロセスが最も難しかったですね。プレゼン資料の作成やイベントの企画立案もすべてが初めてで、不安も大きかったのですが、窓口となる課外活動振興課の方々が親身にサポートしてくださり、とても心に強く感じました。何度もミーティングを重ね、採択の連絡をいただいたときは大きな達成感がありました。同時に「ここからがスタートだ」と、より一層身が引き締まる思いになりました。
Q/競技麻雀部の最近のニュースを教えてください。
藤井/2026年5月、学生麻雀連盟主催の全国大会「学生雀杯東場」(25歳以下対象)において、部員が予選を勝ち抜き本戦に進出しました。参加者約400人の中でベスト16という結果を残してくれました。大会後には部員全員で対局を振り返り、それぞれの視点から意見を出し合う時間を設けました。競技者としてのさらなるレベルアップにつながる、有意義な機会になったと思います。
松宮/「学生雀杯東場」は、僕にとって初めての大会出場だったので、直前まではとても緊張していました。麻雀は実力だけでなく、運の要素も大きく影響する競技で、ここぞという場面で運に左右されてしまい、悔しい思いもしました。好成績をめざして、2日間で約45局を打ち続けたのですが、集中力を切らさないよう糖分補給としてラムネを片手に対局していたのも印象に残っています。
藤井/僕は8局ほどで限界でした・・・。麻雀が好きとはいえ、45局を打ち続けるのは本当にすごいと思います。
甘いものを食べながら対局するという発想も新鮮でしたね。僕はお腹がすいていたので、将棋の藤井聡太さんを見習って対局中に牛丼を食べていました(笑)。

Q/真剣勝負の大会とは一変、麻雀で地域を活性化するためには、どんな時間を過ごしたいと考えていますか?
藤井/先日、地域の老人ホームに視察に伺ったのですが、出迎えてくださる方々の雰囲気がとてもあたたかく印象に残りました。麻雀の考え方や戦法を教えていただくだけでなく、人生の先輩としての経験や思い出をお聞きする機会にもなると感じました。麻雀という私たちの特技が、コミュニケーションツールとなり、人と人がつながることを身をもって感じることができました。
チャレンジクラブの立場としても、麻雀を通じて世代を越えた交流の場を広げていきたいと考えています。また、高齢者の方にとっても、若い世代との対局が良い刺激となり、認知症予防や脳の活性化につながれば、これ以上嬉しいことはありません。
松宮/同世代としか麻雀を打ったことがないので、上の世代の方々と打つこと自体、すごく楽しみです。僕はオンライン対局も嫌いではないですが、麻雀牌を手積み、手打ちする、リアルな対局でしか味わえない麻雀の良さを感じていて。時として運に身を委ねて、場の流れを感じながら打つというリアルな対局が魅力です。その魅力をもっと伝えていきたいです。
藤井/すごくわかりますね!対面だと、相手の癖を読み取ったり、牌の位置で推測したり、その場で得られる情報量がオンラインとは全然違う。競技麻雀部に入ってくれる後輩にも、ぜひ対面でのやり取りや駆け引きを楽しんでほしいですね。



Q/仲間とともに挑戦する、競技麻雀部の活動を通して自分はどう変化したと思いますか?
藤井/高校3年間がコロナ禍と重なってしまい、人と関わる行事そのものがなくなったり、規模が縮小したりした世代でした。「100%のことができないなら、一生懸命やっても仕方がない」と、どこかで頑張る人を冷めた目で見ていたこともありました。ですが、大学に入って麻雀サークルで仲間と出会い、チャレンジクラブに挑戦する機会を得て、全力で物事を取り組むことは何事も無駄じゃないし、やりきれば楽しい!という事実に気づきました。私自身も物事を前向きに捉えられるようになったと感じています。
松宮/高校時代から、部活の部長や応援団のリーダーなど人前に立つ仕事は好きな方でした。ですが、競技麻雀部の副部長になったことで、これまで以上に責任感が身についたのではないかと思います。大学内で完結するのではなく、交渉や調整を重ねながら、活動を形にしていく。「地域社会のために、自分は何ができるか」を仲間と考える、貴重な機会を得ていると感じます。
藤井/そんな風に感じてくれていて頼もしいですね!チャレンジクラブが部員の成長につながっていることを知れて、ただただ嬉しいです。

Q/大学で何かに夢中になりたい、挑戦したいと考えている高校生にメッセージをもらえますか。
松宮/高校時代に麻雀をはじめた時は、単なる娯楽のひとつでしたし、自分の中でこんなに大きな存在になるとは思ってもいませんでした。サークルに入っていなかったら抱けなかった感情があり、チャレンジクラブになっていなかったら出会えていない人がたくさんいます。自分にとって麻雀は、もはや大学生活になくてはならないパートナーです。
藤井/京都橘大学には、主体性のある人を全力でサポートしてくださる教職員の方、そして麻雀を愛する仲間がたくさんいてくれたおかげで、ここまで来られたと思います。挑戦する勇気さえ持てば、可能性はどんどん広がっていきます。
麻雀は、初心者でも強い相手に勝てる可能性がある一方で、経験を重ねるほど奥深さが増していく競技です。年齢や経験を問わず誰もが楽しめ、近年は若い世代や女性の競技人口も広がっています。京都橘大学で、新しいことに挑戦しながら、自分の「好き」をおもいきり楽しんでみてください。そして一緒に競技麻雀を楽しみましょう!

<ここがDISCOVERY!>
- 2026年春、サークルからチャレンジクラブへ昇格し新たな挑戦がスタート!
- 麻雀大会への出場を通して、部員の意識と技術がともに向上!
- 麻雀を通じた地域交流で社会とつながる!
- 小学生から高齢者まで世代を超えた対局の場づくりを企画!
- 対面対局の魅力を大切に、人と人との関わりを楽しむ場を創出!
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