理事長・法人事務局長からのメッセージ
学校法人 京都橘学園 法人事務局長 足立 好弘
本学園専任職員の採用情報に関心をお持ちいただき、ありがとうございます。
本学園は、大学、中学校・高等学校、こども園を擁する、京都と滋賀で教育・保育事業を行う学校法人です。1902年(明治35年)に中森孟夫が京都女子手芸学校を創設したのが学園の始まりです。創設の地であった京都市中京区から京都橘高等学校が1985年に伏見区に移転し、2010年には京都橘中学校を開設しました。
京都橘大学は2005年に共学化し、看護学部を増設したのを機に、その後、総合大学として発展しました。2021年4月には3学部、2023年4月に1学部開設し、9学部15学科の総合大学になりました。たちばな大路こども園は2018年滋賀県草津市大路に開設しました。
この20年で急速に変化し、発展してきた学園です。
近年、ChatGPTのような生成系AIの普及が急速に広がっています。
ChatGPTの利用者はわずか2カ月で1億人を突破しました。世界的に人気のSNSであるInstagramの利用者は1億人を超えるのに2年以上かかっており、ChatGPTは史上最速で利用者数を増やしているウェブサービスといえるでしょう。
このような流れの中、本学では、AIを活用したシステムを制作しているあるベンチャー企業と共同で「生成系AIが職員の仕事をどう変えるのか」をテーマにした研修を行いました。
変化を自ら積極的にとらえ、変化とともに変わっていく。
その企業がおこなっていることは、生成系AIをアプリケーション単体で動かすのではなく、あらゆるソフトに組み込み、業務を自動化することです。現在、本学でも学生からの問い合わせに対して自動的に回答する「AIチャットボット」というシステムをつくっています。夜中に学生が疑問に思ったことにも、AIチャットボットがすぐに答えてくれるのです。それでもわからないことは、昼間にオンラインで担当の職員につなげるか、窓口で尋ねられるようにしています。
AIが普及するこの現代では、問いさえ作れば何でもAIが答えてくれるわけですが、その一方で、問いを作るのが難しいという人もいるでしょう。
しかし、それについても、すでに問いをどうやったらうまく作れるのかを支援するAIチャットボットも開発されようとしています。
それでは、職員の仕事がなくなってしまうのではないか?そう思う人もいると思います。
前述のベンチャー企業との研修で同じ疑問を投げかけたのですが、専門家である講師は、「AIは問いに答えるのは得意だけれど、何かをする目的を考えることは出来ない」と言いました。
それに加えて、「AIは人の心に寄り添ってその人の人生を考えることもできません」とも言いました。
これからの時代、人間が行うことの答えがそこにあると思います。
何のためにどういうカリキュラムを作るのか、学部・学科を作ったり、改編するのは何のためか? それぞれの学生・生徒・園児にとって幸せな人生とは何なのか?
それは人間にしか、職員にしか考えられない仕事です。
本学園は「変化を楽しむ人であれ」というタグラインで学園イメージを表しています。
先に述べてきたように、AIが世界を、仕事を変えてしまう時代になります。
私たちはそんな時代に、その変化を主体的に捉えて、楽しめる人を求めています。