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GUEST
伊藤 京子 先生工学部 情報工学科 教授
専門分野:ヒューマンインタフェース、人間情報学、科学教育、教育工学、デザイン学

2022年11月2日放送分

コンピューターを介して

コミュニケーションをデザインする

コンピューターを

介して

コミュニケーション

をデザインする

\ ここが聴きドコロ /
伊藤先生は、コミュニケーションの中でもとりわけ「合意形成や意見の一致」のために重要な要素について研究しています。その要素というのは、話している内容や提示する資料、話す人の印象など。実験の場では、心拍や脳波などの情報以外にも、その時々にどのように感じたかという一見数値化できないようなデータも分析材料として活用。それらを工学的に解析することで、社会に応用します。
この分野は情報工学に限らず、心理学や社会学など他の分野とも密接にかかわっているのも面白さの一つですね。

2022年11月9日放送分

伊藤先生の進路選択

伊藤先生の進路選択

\ ここが聴きドコロ /
女性人材が少ない理系の情報工学分野に進んだ伊藤先生。もともとコンピューターに興味があったものの、親の勧めで薬学部に進学し、薬剤師資格を取得。それでもなおコンピューターへの関心を捨てきれず、大学に入り直して工学の道へ。博士課程を経て、大学教員としてのキャリアを築き、現在に至ります。大切なのは「文理横断の総合知」。そして男女も文系理系も分け隔てなく、バイアスや世間の風潮を払拭し、「本当に学びたいことが学べる環境」であること。京都橘が情報学を軸に描く学びについて語っています。
GUEST
東野 輝夫 先生工学部 情報工学科 教授
専門分野:情報学、計算基盤、情報ネットワーク

2023年2月1日放送分

スマートシティの実現に向けて

―ヘルスケアの観点から

スマートシティの

実現に向けて

―ヘルスケアの

 観点から

\ ここが聴きドコロ /
スマートシティとは、IoTやAIなどの先端技術を活用し、エネルギーや交通網などのインフラを効率化することで生活やサービスの質を向上させた、人が住みやすい都市のこと。例えばヘルスケア分野の一例に、ウェアラブル端末が挙げられます。心拍や血圧などのバイタル情報や歩数などを計測し、健康維持に活用することができる一方で、「情報弱者への対応」「プライバシー保護」などの課題もあります。「知らない」がゆえに不安や恐れにつながり、建設的な議論がなされないのはもったいないと東野先生は考えます。

2023年2月8日放送分

スマートシティの実現に向けて

―観光へどのようにいかせるか

スマートシティの

実現に向けて

―観光へどのように

 いかせるか

\ ここが聴きドコロ /
ある一定の区画にどれぐらいの人がいるのかを測定できる「センシング」という技術。人の集まる観光地では混雑状況や交通渋滞の改善に役立つほか、過疎地域ではコミュニティバスの運行ルートの設定にも活用。誰が、いつ、どこでバスに乗るのか記録を取りAIに学習させることで、その地域に最も見合ったルートやスケジュールで運行計画を立てられるからです。時間に厳密な日本ではとりわけ有効に活用できる技術と語る東野先生。効率の良さや満足度の高さを追求することで実現するのスマートシティの今後の可能性とは・・・。
GUEST
吉田 俊介 先生工学部 情報工学科 教授
専門分野:バーチャルリアリティ、コンピュータグラフィックス、ヒューマンコンピュータインタラクション

2023年7月5日放送分

バーチャルリアリティーとは

バーチャル

リアリティーとは

\ ここが聴きドコロ /
仮想現実と訳されるバーチャルリアリティは、疑似的な体験であっても本物の質、あるいはそれと同等の価値をめざしたもの。そしてメタバースはまさにそんなバーチャル空間にどっぷり浸かれる技術です。たとえば身体が不自由だとしても、メタバース上では不自由さを感じずに暮らすことができたり、メタバース空間で仕事をしてリアルな世界と同等の評価や対価を受け取ったり。めざすのは疑似体験でなく、現実世界と変わらないリアルさを体験・経験できること。これを可能にするのが工学の力と吉田先生は話します。

2023年7月12日放送分

インターフェース

インターフェース

\ ここが聴きドコロ /
コンピューターと人間の間にある技術のことをインターフェースと呼びます。例えば、何もないテーブルに3D映像を浮かび上がらせ、ゴーグルをつけずに裸眼で見ることができる。この「ゴーグルをつけない」というのがインターフェースのポイントです。先生の研究の観点は、より身近に人が使ってみたいと思えるバーチャルを追求し、実際の世界にどう埋め込むか。現実とメタの世界を融合することで、ディスアドバンテージの克服、QOL(Quality of life)向上、多様性の推進などにアプローチできるのが工学と吉田先生は教えてくれます。
GUEST
西出 俊 先生工学部 情報工学科 准教授
専門分野:知能ロボティクス、知能情報学

2023年8月2日放送分

認知発達ロボティクス

認知発達

ロボティクス

\ ここが聴きドコロ /
人間が作った動きをさせるだけでなく、ロボット自身が様々な行動を新しく覚えていく。つまり、発達の仕組みを理解するためにロボットを使用する、これが認知発達ロボティクスです。赤ちゃんが描いた「〇」を見せて、お絵描きロボットに模倣学習をさせたり、ロボットが見たことのない道具を持った時にどういう機能があるかランダム操作によって発見していくといった研究をしています。ロボットが経験によって理解を進め、その発達過程を分析することで、人間の発達メカニズムの解明を目指す研究をについてお話いただきました。

2023年8月9日放送分

ゲームのAIや

画像・映像の生成などの話

ゲームのAIや

画像・映像の

生成などの話

\ ここが聴きドコロ /
囲碁のAIが人間の世界チャンピオンに勝った。これはAIでコンピューターを作り、強化学習をさせていくことで生まれた成果です。西出先生はその機能を応用して、可能性が無限に広がるゲームのAI研究も行っています。実際に学生がゲームを制作する授業もあり、先生も学生と一緒に並走しながらAI生成に取り組むこともあるそう。それはゲームの構造を紐解くことで、プログラミングの仕組みについても理解が深まるから。ほかにも、マリオが死んだときの音を聴くと映像が想像できるように、音楽から映像を制作する研究にも取り組んでいます。