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第54回大学祭『橘祭』、2年ぶりの対面開催の舞台裏に迫る!
大学祭実行委員会のメンバーを支えた3人による座談会

特 集

2022.03.16

2021年11月27日(土)に第54回大学祭『橘祭』を開催しました。昨年度はコロナの影響で全てオンライン配信での実施。今年度の開催についても様々な意見が飛び交う中、何度も話し合いを重ねて出した結論が、対面での実施をメインにしたハイブリッド形式での開催。企画・運営を担当した大学祭実行委員会の委員長と副委員長の3人に、開催に至るまでの苦労や当日の役割、橘祭の魅力についてお伺いしました。

大学祭実行委員会
委員長 上段 拓輝(じょうだん ひろき) 健康科学部 心理学科 3回生
副委員長 泉 俊輔(いずみ しゅんすけ) 文学部 歴史学科 3回生
副委員長 光永 陽香(みつなが はるか) 現代ビジネス学部(※1) 都市環境デザイン学科 3回生
※1 2021年4月の経済学部、経営学部、工学部の開設に伴い、現代ビジネス学部は学生募集を停止しています。
※ インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています

(左から)上段さん、光永さん、泉さん

Q/大学祭実行委員会に入ろうと思った理由を教えてください。

上段:学科以外で友人が欲しかったからです。最初はサークルに入ろうと思っていましたが、学科の仲の良い先輩が誘ってくれたことがきっかけで入ることに決めました。

光永:私もまったく一緒です!190人近くメンバーがいるので、幅広く友人ができるかなと思って入りました。

:僕も2人と似ていて、大学に入ったら部活かサークルに絶対入ろうと思っていました。勧誘の時に1番楽しそうだったのが大学祭実行委員会で、それで決めました。

Q/1年間を通しての活動を教えてください。

光永:主なイベントは4.5月に新入生歓迎会と茶話会があり、11月に大学祭があります。

:ほかにも、今年度は新型コロナの影響でできませんでしたが、メンバー同士の交流を目的に運動会を開催したり、旅行に行ったり、さまざまなイベントを実施して、大学祭に向けメンバー同士の一体感を高めていました。

上段:今年は、3月頃に初めて委員内の活動テーマを「変革」と決めました。全員が同じ方向に向いて進みたいという思いがあったので。

光永:その活動テーマは、企画を決めていく上での指針にもなりました。大学祭の開催に向けて本格的に動き出したのが、夏休み頃からです。まず、企画・運営にあたり、①企画②模擬③装飾④コンサート⑤広報⑥会計 と6つのパートにわかれました。その後は全員が参加する全体会議、パートの責任者が集まる責任者会議、パートごとの会議などを重ね、11月27日(土)の本番に向けて準備を進めていきました。

Q/各パートの役割を教えてください。

光永:大きく6つの役割に分かれて、各パートで責任をもって担当し、必要があればパートごとに連携を行いながら大学祭を運営します。

企画:メインステージで行われるコンテンツを企画・実施
模擬:飲食店の出店関係や各教室でサークルやゼミの出し物の管理
装飾:学内の装飾物を制作
コンサート:お笑いライブやトークショーの企画・運営
広報:大学祭の特設サイト、SNS、学内ポスター制作などの宣伝活動
会計:大学祭に関わる費用の管理

Q/大学祭の準備においてそれぞれどんな役割を担っていたか教えてください。

上段:委員長として全体を見ながら、うまく回っていないパートがあれば一緒に打ち合わせに入ってフォローしていました。今年度は新型コロナの影響で、対面で開催できるか、オンラインにするか、というところが大きなポイントでした。最終的に対面での開催をメインにすることに決まりましたが、そうなると対応が大変になるパートもあったので、その都度打ち合わせして調整しました。

光永:私は会議の議事録作成や資料作成を主に担っていました。来年度メインで活動する後輩のために引き継ぎ資料も作成しました。

:僕は副委員長の仕事をしながらコンサートパートの責任者もしていました。副委員長の仕事としては会議に出席して意見を出すのがメインですが、コンサートパートの仕事としては、お笑いステージやトークショーの出演者を誰にするか、当日の入場者の動きやチケットの販売方法などをイベント運営会社の方と打ち合わせして決めていました。

Q/大学祭当日の役割を教えてください。

上段:基本的には全体の統括です。当日、急な雨が降ってきて、ステージ企画を一時中断しないといけなかったので、イベント運営会社の方や企画パートの責任者と相談しながら、タイムスケジュールの見直しや運営方法を判断していました。それ以外も模擬店や室内イベント企画などがうまくいっているかどうか各所回っていて…家に帰って歩数計を見たら、33,000歩でした!とにかく歩き回っていました!笑

光永:私も当初、上段さんと同じく会場全体を見る予定でしたが、上段さんと企画パートの責任者が雨の対応に追われていたので、急遽企画ステージの総合司会をしました。台本もその場で渡されて、びっくりしました! なんとかできたので良かったです(笑)

:僕はお笑いライブとトークショーの運営につきっきりでした。体育館でのステージ準備や来場者の入場の動きの確認、後輩たちに指示を出していました。トークショーは今年初めて、ゲストへの質問コーナーと抽選でサインプレゼントの企画を行いました。参加学生からも「ワクワクして楽しかったです」という声も聞けて、良かったです。

Q/今年は2年ぶりの対面開催でしたが、大変だったことを教えてください。

上段:そもそも対面開催にすることが大変でした。7月に決めたのですが、準備的にもギリギリのタイミングでした。でも7月は新型コロナの感染状況がピークの時で…メンバーからも意見を募り、対面とオンラインでのメリット・デメリットを表にまとめました。それをもってスチューデントセンターの職員の方とも相談しながら最終決定しました。僕自身は昨年のオンライン配信のみ開催の大学祭を100%楽しめなかったという経験もあったので、なんとか対面で開催したいという思いが強かったです。

光永:新型コロナの影響で、メンバー同士で思うように集まれなかったのが大変でしたね。オンラインで打ち合わせもしましたが、やっぱりリアルに会って話さないと仲良くなれないのもあって…なので少人数会議をして、みんなが交流しやすい環境を作っていました。

:そうなんですよね。僕もコンサートパートのメンバーにどうやって仲良くなってもらうか、というのが大変でした。全員参加のzoom会議で自己紹介をしたり、たまに会う日は冗談を言ったりして場の雰囲気を和ませようと頑張っていました! 結果的に1番にぎやかなパートになりました(笑)

Q/良かったことや嬉しかったことなど、大学祭実行委員会の活動を通して何か印象に残っていることを教えてください。

上段:大学祭実行委員会に入って良くなかったことはないぐらい楽しかったです! 今年初めての試みであった、フィナーレを飾った巨大プロジェクションマッピングが終わった瞬間は、3年間の達成感を味わいました。大変でしんどいこともたくさんありましたが、そこもひっくるめて楽しかったです。

光永:役職をもらえたのが嬉しかったです。これまでの人生ではじめて役職に就いて、これまでとは違う意識で取り組みました。あと、当日、メンバーのみんなが充実感溢れた笑顔だったので、それを見てお昼から泣きそうになっていました!笑

:個人的には、前日準備が終わったとき、一番気持ちが高揚していました。今までやってきたことがやっとカタチになることが嬉しくて。

上段光永:めちゃくちゃテンション高かったよね! 私たちもびっくりしたよ。

:当日ももちろん楽しかったけど、大学祭の終わりに近づくにつれて寂しさもあって。

上段:同感です! この3年間が人生のピークだったんじゃないかと思うぐらい、楽しい思い出になりました!

光永:それと、縦のつながりができたのはすごく良かったです。

:本当にそう思います。人脈の広がり方が全然違いますね。同じ学科の友人とお昼ご飯を食べていても、僕だけいろいろ人に声を掛けられたりします。

Q/『橘祭』の魅力は何だと思いますか?

光永:一般の来場者に向けてはもちろんですが、橘生が橘生に向けて一生懸命考えてカタチにする、というのが魅力かなと思います。橘生に楽しんでもらいたいという想いが強いです。

上段:京都橘大学ならではのアットホーム感を感じられるところが魅力ですね。イベント会場に来たというより、いつもの大学内が賑わっている気分を味わえます。学生がすべて運営している点もアットホームさにつながると思います。

Q/これからの『橘祭』はこうあってほしい、ということがあれば聞かせてください。

上段:伝統にとらわれすぎないでほしいですね。今までの積み重ねも大事だとは思いますが、その積み重ねのうえに、どう新しくしていくのか、という視点で後輩たちの新しい色を加えていってほしいです。

光永:そうですね。本当に自分たちがやりたいことをやってほしいですね。

:僕もそう思います。あとは、大学祭実行委員会だけでなく、学生全体で作り上げる大学祭にしてほしいです。

Q/最後に、みなさんが思う京都橘大学の魅力は何ですか。

:キャンパスで会う人の大半が知り合いなのは魅力だと思います。キャンパスが分かれていたら、なかなかそこまでは難しいのかなと思います。

上段:本当にそうですね。キャンパスが1つなのは大きいですよね。

光永:食堂で会ったり、キャンパスでの動線も似ていることもあって、コミュニティの広がり方はすごいですね。

:多彩な学部や学科があるので、他学部の学生を見ていると刺激にもなります。自分が帰宅しようとしている時に、一生懸命勉強している学生を見たら、「もっと自分も頑張らないと」という気持ちになります。

光永:人との関わりを求めたい人や、コミュニティを広げたい人は、京都橘大学はとても良いと思います!

<ここがDISCOVERY!>

・大学祭実行委員会では、学部学科を超えてと絆の強い友人に出会えることができる!
・アットホームな大学祭は京都橘大学ならでは!
・大学祭実行委員は、コロナ禍で様々な葛藤や苦労をしながらも前進し、対面とオンラインのハイブリッド型の大学祭を初めて開催した!!

・委員長・副委員長3人の奮闘を支えたのは、委員会メンバーの力があったからこそ!
・今までの伝統を継承しつつ、自分たちの色を出して大学祭を作り上げる学生たちが魅力的!

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