Event Report

どこにいてもつながれる!
全国初! 「oVice」を活用したバーチャルキャンパスで
WEBオープンキャンパスを開催!

イベントレポート

2021.07.06

京都橘大学は、Webサイト上でインタラクティブなコミュニケーションがとれるバーチャルキャンパスを制作し、全国の大学に先駆けてWEBオープンキャンパス企画「たちばなVIRCHAROOM(バーチャルーム)」を開催しました。バーチャルだけどリアル!?な空間で、全国どこからでも在学生(以下、橘生)とつながれるWEBオープンキャンパスの当日の様子をレポートします。

※この企画は、oVice株式会社(本社:石川県七尾市、代表取締役:ジョン・セーヒョン)が提供する自由に動いて話しかけられるバーチャル空間「oVice」のシステムを利用して実施しました

「oVice」を利用したバーチャルキャンパスとは
参加者はアバターとしてバーチャル空間に入り、橘生や職員のアバターに近づけることで簡単に直接話すことができます。自分のアバターの近くでは声は大きく、遠くでは小さく聞こえるので、現実の空間で話している感覚になります。また、入室している人しか音声が聞こえない個室ブースもあり、バーチャル空間だけれどリアルなコミュニケーションを重視した空間になります。

WEB オープンキャンパス企画「たちばなVIRCHAROOM(バーチャルーム)
開催日/2021年5月28日(金)16:00〜19:00
対象/高校生
申し込み/不要・入退出自由
コンテンツ/
①橘生と高校生が交流/バーチャル空間で高校生が橘生に聞きたいことを自由にお話できる企画
②ライブ配信/橘生によるライブ配信。来場型オープンキャンパスの人気コンテンツ「キャンパスライフ紹介」を3回配信
③たちばなギャラリー/学科紹介の動画やオープンキャンパス情報などを発信

WEBオープンキャンパスの舞台は、
情報教育の拠点「アカデミックリンクス」をベースにしたバーチャル空間

「たちばなVIRCHAROOM」には、これまでオープンキャンパス学生スタッフ(以下/学生スタッフ)として活動をしてきた20人の橘生が参加してくれました。「今回は、バーチャルでオープンキャンパスを実施すると聞いて、京都橘大学の先進性を感じました」と語るのは歴史遺産学科4回生の宮下泰一さんです。宮下さんが見つめるパソコン画面には、2021年3月に竣工した新棟「アカデミックリンクス」をベースにしたデザインのバーチャルスペースが映し出されています。ここが「たちばなVIRCHAROOM」の舞台。高校生がアクセスすると高校生のアバターが、アカデミックリンクスの大階段を上がってくる設定になっています。

スタートは16時。学生スタッフは2教室とシューティングスタジオの3か所に分かれてスタンバイしています。学生スタッフが緊張した面持ちで、パソコンの画面を見つめます。開始から10分、まだ誰もアクセスしてきません。学生スタッフのアバターが画面上を行き来する様子を見つめながら、心理学科4回生の田中朱里さんが「たちばなVIRCHAROOMのPRは、大学HPやSNSで行ってきました。初めての取り組みなので、高校生にどこまで浸透しているのかがわからないので少し心配です。アクセスが難しいのかなと思ったりもしています」とつぶやきます。
※アカデミックリンクス3階のイノベーションラボ内にある収録スタジオ

15分が経過したとき、高校生のアバターが階段を登ってきました。少し戸惑っているように見えるのは気のせいでしょうか。階段を上がったアバターは、日本語日本文学科書道コース3回生の中道美紅さんが待機するテーブルに進みます。「こんにちは!はじめまして!」と中道さんが迎えました。アバターの主は、広島県在住の女子高校生。書道コースに興味があり、「書道コースの授業はどんな内容ですか?」「書道コースの人は書道部に入部しますか?」といった質問を投げかけました。

2人の会話が続く中、2人、3人と高校生のアバターが階段を上ってきました。それぞれ興味のある学科の橘生が待機している場所へと移動します。そうしているうちに、アカデミックリンクス3階のシューティングスタジオでライブ配信が始まる時間になりました。

学生スタッフが、キャンパスライフについてライブ配信で紹介

ライブ配信は、国際英語学科4回生の馬場優さんと歴史学科3回生の岩間健汰さんがプレゼンターとなり、「先輩企画!在学生によるキャンパスライフ紹介」と題して、「京都橘大学の年間行事」「学生の1週間に密着」「クラブ・サークル紹介」など、楽しいイラストや写真、フローチャートを使って、高校生が知りたいことを紹介します。2人の楽しいかけ合いでテンポ良く進行し、30分のライブ配信はあっという間に終了しました。ライブ配信は全部で3回(同じ内容のもの)され、その合間におふたりにインタビューをしました。

「高校生のときにオープンキャンパスに来て学生スタッフの人に親切にしてもらい、自分も高校生に大学の魅力をどんどん発信していきたいと思い、1回生のときからオープンキャンパス学生スタッフをしています。今回、全国で初めてバーチャル空間(oVice)でオープンキャンパスをすると聞いて、さすが京都橘大学、企画力がすごい!と思いました」(岩間さん)。

「私も、オープンキャンパスに来たときに、京都橘大学の先輩が話かけてくれて、この大学で学んで先輩のような人になりたいと思いました。今回のWEBオープンキャンパスは、そんなことができるの?と本当にビックリしました。また、高校生がアクセスできるのかなと心配していたのですが、すでに何人も来てくださっているのを見てホッとしました。これからは対面もバーチャルも、どちらもできればいいなと思います」(馬場さん)。

さまざまなカタチのWEBオープンキャンパスにチャレンジ!

開始から約1時間30分が経過しました。複数の高校生アバターが画面上を行き来する中、「キミは、救急救命士をめざしているのですか?」という声が聞こえてきました。声の主は、救急救命学科4回生の佐藤旭さんです。佐藤さんと話をしているのは長野県在住の男子高校生で、救急救命士資格が取得できる大学を探している中で京都橘大学を見つけたそうです。高校生が「京都橘大学の良いところを教えてください」と質問すると、「最新の設備が揃っているのと、毎年、救急救命士国家試験で高い合格実績をあげているというのが京都橘大学の良いところです」と応えました。

さらに「入試のことを知りたいのですが」という高校生の要望を聞いた佐藤さんは「僕たちのときと今は入試制度が変わっているので、入学課の人を呼んできます。そこで待っていてくださいね」と案内します。学生スタッフとしての活動が活かされ、さっとアバターを移動させて入学課の職員につなぎました。引き継ぎの説明も簡潔で、高校生を長時間待たせることもありません。

「さきほどの高校生は、前回のオープンキャンパスに来られなくて、バーチャルなら参加できると考えて楽しみにしていたそうです。彼のほかに女子も話しに来てくれました。VIRCHAROOMに関しては、最初の10分は戸惑いましたがすぐに慣れました。この取り組みの最大のメリットは、遠方からでも参加できることです。人によってはバーチャルの方が気軽ということもあるのかなと思っています。でも、会ったことのない人同士なので、表情が見えないのが不安と感じる人もいるでしょう。今後は、バーチャルと対面スタイルのどちらも実施するのが理想だと思います」(佐藤さん)。

時計が19時を指して終了時間となりました。今回のWEBオープンキャンパスにも、日本の全国各地からたくさんの高校生が参加してくれました。バーチャルキャンパスを使っての橘生と高校生の交流について国際英語学科4回生の工藤葵さんは、「私を含めて学生スタッフは、京都橘大学のことが好きで、大学の良い所や大学生活の雰囲気を一人でも多くの高校生に伝えたいと思っているからだと思います」と語ります。

工藤さんが語るように、学生スタッフは皆、京都橘大学が好きという思いを「高校時代にオープンキャンパスに来て優しく対応してもらった」「先輩のような人になりたい」「先生が大好きなので大学に恩返しがしたい」と自分の言葉で表現してくれました。京都橘大学を愛する理由はさまざまですが、「一人でも多くの高校生に、京都橘大学の魅力を伝えたい」という共通の思いが今回の取り組みを成功に導く原動力であることは間違いないでしょう。そして、熱い思いは離れていても伝わることを改めて感じさせてくれました。

また、今回の経験を活かして、学内でも、橘生向けの学習支援や就職活動支援など、学生のキャンパスライフが充実するような新たなICTの取り組みを考案中。リアルでもバーチャルでも学内外でさまざまな人とつながる「京都橘大学らしい」ハイブリッドな取り組みに期待したいですね。
※「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションのこと

-DIGEST-

「たちばなVIRCHAROOM」当日の様子をお届けします!

<ここがDISCOVERY!>

・京都橘大学は全国の大学に先駆けて、「oVice」を使ったバーチャルキャンパスでのWEBオープンキャンパスを開催!
・「たちばなVIRCHAROOM」のデザインは、2021年3月に竣工した「アカデミックリンクス」をベースに、和風のカフェスペースなど京都らしさも取り入れている!
・オープンキャンパス学生スタッフは皆積極的に活動し、京都橘大学が大好き!
・京都橘大学では、今後も新たなICTの取り組みにチャレンジしていく!

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