Event Report

今だからできることがある!
生協学生委員会が、新入生に向けてSNSで情報発信中!!

イベントレポート

2020.05.15

京都橘大学の「京都橘学園生協」には、学生の目線でイベントなどを企画して実行する「生協学生委員会」があります。入学前に友達をつくるイベント「新たちばなさんいらっしゃ~い」や新入生が知っておくと便利なことを伝える「大学入学説明会」などを開催しています。今年度は、新型コロナウイルスの影響で、新入学生を含めた全学生が自宅での遠隔授業となりキャンパスで会えないなか、生協学生委員会が「新入生の不安を少しでも取り除きたい」と懸命に活動しています。同委員会の岩間健汰さんと佐藤はるなさんにオンラインでインタビュー取材を行い、生協学生委員会の普段の活動や、新型コロナウイルスによる対策活動について紹介していただきました。

佐藤 はるなさん
文学部日本語日本文学科2回生
岩間 健汰さん
文学部歴史学科2回生

(写真左から)佐藤はるなさん、岩間健汰さん

佐藤:こんにちは! 京都橘学園生協学生委員会のことを簡単に紹介しますね。生協学生委員会のメンバーは、現在、21人、2回生と3回生で構成しています。

岩間:生協学生委員会には大きく分けて2つのグループがあり、佐藤さんは「生協学生委員会☆OLIVE」のメンバーで、僕は「ティーチングスタッフ(以下、T・S)」というグループに所属しています。外から見ると「同じ生協学生委員会やん」となるのですが、活動内容が少し違います。

佐藤:「生協学生委員会☆OLIVE」の主な活動は、食堂や購買など生協の店の取り組みなどを紹介したり、生協を通して生活をよりよくする企画立案や入学前に友達をつくることを目的とした新入生が対象の「新たちばなさんいらっしゃ〜い」の企画、運営をします。

岩間:「T・S」の主な活動は、大学生活を始めるにあたって、新入学生が知っておくと便利なこと伝えるイベント「大学入学説明会」と「パソコン講座」を開催しています。

佐藤:私は「新たちばなさんいらっしゃ〜い」に参加しました。私の出身は宮城県で、友達ができるかなというのはかなり不安だったのですが、このイベントに参加して友達ができ、安心して大学生活を始めることができました。学生の立場に立ったステキなイベントをする大学なんだなとうれしかったのと、当日、私たちを迎えてくれた先輩がイキイキとしていて「私も!」と考えて、活動に参加しました。

岩間:僕も、「新たちばなさんいらっしゃ〜い」に参加して、楽しかったので活動に興味を持ちました。佐藤さんは入学後すぐに生協学生委員会の活動に参加していますが、僕は部活に入りたいと思っていたので、すぐには参加しませんでした。9月に、生協学生委員会のなかの「T・S」というグループが「パソコン講座」を開催すると聞き、パソコンは得意分野なので活動に参加しました。

佐藤:部活は何部だったっけ?

岩間:居合道部です。刀を使うので、部活と委員会の二刀流ですね。

佐藤:うまいこというよね(笑)。

今だからこそすべきことがある!
キャンパスに行けない状況が続くなか、「大学入学説明会」の内容をLINEで発信。

佐藤:そう、「大学入学説明会」は、入学が決まった人と保護者の方を対象に2月から9回開催するんだよね。でも、今年は2回開催した後に、新型コロナウイルスで外出自粛になったでしょう。残りの7回の説明会で伝えるはずだった情報をどうするのかすぐに決まったのですか?

岩間: 昨年度、大学入学説明会の公式LINEを立ち上げていたので、すぐにLINEで情報を発信することになりました。説明会に参加してくださっていた人だけでなく、一人でも多く伝えたかったので、LINEの登録方法を学生生協WEBサイトにアップしてもらったところ、登録者数は保護者の方も含めて440人になりました(2020年4月時点)。LINEに「大学ってどういうところ?」「大学の授業の概要と単位」など13項目をアップして、入手したい情報がすぐに見られるようになっています。これだけでなく、3月末からは1日おきに新情報を配信しています。

佐藤:1日おきに配信すると大学が身近な存在になるでしょうね。岩間さんがテキストを書いているのですか?

岩間:テキスト作成は、江本さんというメンバーが担当しています。自粛要請が解除されたら、不定期だけど大学の情報を発信する予定です。
ところで、佐藤さんたちが企画していた「新たちばなさんいらっしゃ〜い2020」は、入学前の3月末に開催するイベントだから開催できなくて残念でしたよね。

佐藤:そうですね。今年1月から準備を始めていました。内容は、2、3回生の先輩学生が、新入生にキャンパスを紹介するキャンパスツアーをしながら各所に設置したキーワードを集めてクイズを解くクイズ大会やステキなグッズが当たるビンゴゲーム、立食パーティなどを予定していました。当日は、学生生協委員会以外の人たちも手伝ってもらう予定でした。「手伝ってほしい」とお願いすると「皆で新入生を迎えよう」と快く引き受けてくれたのに本当に残念です。開催できなかったのは悔しいですが、今回のことで皆が新入生を迎えたいという温かな気持ちを持っていることがわかって、うれしくなりました。

岩間:その感じ、よくわかります!

今後は「パソコン講座」をオンラインで発信予定。すべてが次の活動につながる。

佐藤:「新たちばなさんいらっしゃ〜い2020」は開催できなかったけれど、「大学入学説明会」は2月に2回、開催しているでしょう。開催までの準備は大変でしたか?

岩間:昨年の10月から、「自分たちが入学前に不安に思ったことは何?」とか「どのように伝えるとわかりやすいか」をテーマに何度も話し合いました。さきほど佐藤さんがいっていたように「友達ができるか不安だった」という意見はもちろん、「単位って何?」「大学生活の1年間のスケジュールを伝えたい」など、どんどん意見が出ました。単位は、僕自身が理解するのに時間がかかったから、ぜひ、紹介したいと思いました。
また、伝え方も工夫して、「このテーマはQ&Aスタイルにして寸劇で伝えよう」などアイデアをカタチにしていきました。寸劇にするために脚本を書いたり、演出したりというのも苦労したかな。「岩間君の意見は偏っているんじゃない?」とダメ出しをされたりして、最初はそうかなぁと思ったけれど、よく考えると納得することも多くて、良い経験になりました。

佐藤:そのダメ出しをしたのは私でした(笑)。

岩間:そうだよね(笑)。また、説明会で使用するパワーポイントは皆で協力してつくっていったのですが、メンバーから「パワーポイントの順番を入れ替えた方がわかりやすいのでは?」とアドバイスをもらって、やってみたら本当にその通りだったということもありました。学生生協委員会の活動を通じて、一つの目標に向かって皆で力を合わせる素晴らしさを経験したと感じています。

「大学入学説明会」に向けた事前練習の様子
2020年2月8日に開催した「大学入学説明会」
40人の入学予定者・保護者にご来場いただいた

京都橘学園生活協同組合 新入生応援サイト

佐藤:私もそう思います。また私は、宮城県の出身で東日本大震災を経験しています。震災のことと今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、不安になったり、不便だったりという経験をして、人と人のつながりの大切さを実感しています。そんななか学生生協委員会の活動を通じて、一人ではできないことでも皆とならできるということを知りました。ところで岩間さんたちは、LINEでの配信以外に新型コロナウイルス対策として、どのようなことをしていますか?

岩間:4月末に、新入生を対象とした「パソコン講座」を開催する予定でしたが開催できなくなり、オンラインで講座を開催することになりました。開催は5月末頃を予定しています。オンラインでの講座と対面での講座では、伝えることは同じでも伝え方を工夫しなければ、集中力を持続させるのは難しいと思います。これを機に、先輩としてスキルアップしたいと思っています。

佐藤:私たちも、今だからできることがあると思うので、どんどん新しいことにチャレンジします。京都橘大学は、約4000人もの学生が一つのキャンパスに集っていて、いろんな人に出会えるところが魅力です。高校生の皆さん、ぜひ、京都橘大学のキャンパスで会いましょう!

岩間:親切で穏やかな学生が多く居心地が良いのも京都橘大学の魅力ですね。皆さんとお会いできるの楽しみにしています!


最後に、大学生活説明会に携わった生協学生委員会のそのほかのメンバーに、これまでの取り組みで得られたことなどを聞いてみました。

■健康科学部 臨床検査学科 2回生 木戸晨喜さん
先輩たちが楽しそうだったのと、普段できなさそうな体験ができると思い参加しました。参加してみて、他大学との交流ができたり、新入生と関わりを持つことができました。また、人前で話すことが苦手でしたが、克服できました。

■文学部 歴史遺産学科 2回生 江本迪香さん
PC講座を受けて優しく、楽しそうに活動している先輩にあこがれてT・Sに入りました。新入生と話したり、保護者の方の前で発表したりとT・Sでなければ経験できないようなことをたくさん経験することができました。人前で発表することは苦手でしたが、大きく成長することができました。楽しく皆で支えあいながら活動しているので、T・Sの仲間は私にとってかけがえのない存在です。

■文学部 歴史遺産学科 2回生 松山貴洋さん
僕は、大学に入って何か残したいという考えでこの生協学生委員会に入りました。生協学生委員会に入り、大学生活説明会を通して、元々苦手だった人前で話す力とコミュニケーション能力が身についたと思います。

ここがDISCOVERY!

・京都橘大学には、学生による学生のための生協学生委員会がある!
・生協学生委員会が、LINEで新入生に情報を発信!そのほかにも、パソコン講座をオンラインで開催予定!
・生協学生委員会の活動は、学生のチャレンジ精神を養う場!

Relative