Interview

パワーリフティングの世界選手権大会で6位に入賞。
成長できる環境で見つけた、自分のやりたいこと‼

インタビュー

2022.06.13

2021年6月に「第26回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会」のジュニア男子66kg級で優勝し、その後の世界選手権大会でも見事6位に入賞するなど、意欲的に取り組んでいる岩城隼人さん。2021年度「京都市スポーツ賞」で大賞(個人)を受賞しました。そんな岩城さんにパワーリフティングへの魅力やその想い、今後の目標などを伺いました。

岩城 隼人さん
健康科学部理学療法学科3回生

※インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています

Q/パワーリフティングを始めたきっかけを教えてください。

友人がパワーリフティングをやっていて、誘われたことがきっかけです。その友人のSNSで大会の写真などを見て、かっこいいなと思い、次第に自分も大会に出場してみたいと思うようになりました。独自に筋トレをしていましたが、パワーリフティングを本格的に始めるために、2019年7月にジムに入所することを決め、指導を受けるようになりました。

Q/ずっと前から始められていたのではないのですね。それでは、パワーリフティングとはどのような競技なのか教えてください。

パワーリフティングは、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの3種目の合計挙上重量を競う競技です。スクワット(しゃがんで立つ)やデッドリフト(床から物を持ち上げる)は日常でも使う動作です。ウエイトリフティングが有名でよく間違えられますが、パワーリフティングがもっと広まればいいなと思います。これらが上手くできるようになると、腰や膝に過度な負担がかからないような身体の使い方ができるようになります。

Q/初めて出場した大会について教えてください。

ジムに入った7月に近畿クラシックパワーリフティング選手権があり、それに出場しました。この大会は、登録すれば誰でも出場できる大会ですが、思うような成績が出せず悔しい思いをしました。ですが、全国大会の標準記録を超えることができ、同じ年の11月に開催されたジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会に出場することができました。

Q/パワーリフティングの魅力を教えてください。

自分の成長が数字で見えるところです。努力の成果として記録が伸びることで、自分自身の自信につながります。私は全国大会に出場できて成績が残せたことで、自分に自信が持てるようになりました。これだけ熱中したことも結果を残せたこともなかったので、自分もやればできると思えるようになりました。
また、この競技は基本的に動きが簡単なため、スポーツをあまりしてこなかった人でも始めやすいと思います。

Q/今後の目標を教えてください。

ワールドクラシックパワーリフティング大会でメダルを獲得することです。そして、2022年に開催されたジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会で優勝しましたが、ジュニア日本記録の635.5kgを更新ができなかったので、ジュニア期間である2022年内に更新したいです。

Q/京都橘大学を選んだ理由を教えてください。

高校生のときから、医療従事者になりたいと思っていて、看護師と理学療法士で悩んでいました。母親が看護師だったこともあり、身近でみているうちに良い職業だと思い、看護師をめざそうと思いました。高校の担任の先生から京都橘大学を勧められ、オープンキャンパスで大学に訪れました。良い先生もたくさんおられ、カリキュラムもしっかりしていると思い、京都橘に進学を決めました。看護を学んでいくにつれ、1回生後期が終わる頃から看護学部での学びと自分が学びたいこととの間にギャップを感じていました。その時に看護学部の先生に親身になって相談にのっていただき、自分が学びたいことに近いのは理学療法学科なのではと考えました。そして、あらためて入学をしなおして、1回生から学びなおすことに決めました。学ぶことがたくさんあり大変ですが充実しています。

Q/京都橘大学での魅力は何でしょうか。

学生が自主的に学びを深めていくことです。友人とフィードバックをしながら、意見を交換し、理解を深めることができています。また、学生のやりたいと思ったことを先生が応援してくれることも魅力の一つです。パワーリフティングの国際大会への参加など、やはり大変なのですが、理解ある先生がいらっしゃるので学業と両立できているのだと思います。

Q/大学生活を通して学んだこと・成長したことを教えてください。

大学生活で成長したことは、自分のやりたいことを見つけてやる力がついたことだと思います。一つは自分の学びたいことを選んだこと。もう一つは自分のやりたい競技をすることです。学業に励み、勉学をつとめた上で、パワーリフティングとの両立を続けていることが私自身、成長したことだと思います。

Q/大学在学中にコロナ禍となってしまいましたが、どのように考えていますか。

コロナウイルス感染症の拡大によって、さまざまな活動が制限され、自分がやりたいことが制限されるもどかしさやストレスを初めの頃は感じていました。ですが、医療従事者をめざす上で非常に重要な感染拡大防止のために適切な行動をとり、自分の周りの人に迷惑をかけないようにすることを一番に意識し、心がけています。これは、普段の生活も競技生活でも同じで、必要なことだと思うので続けていこうと思います。

Q/それでは、岩城さんがめざす進路を教えてください。

自分が競技をしていることもあり、スポーツ整形には興味がありますが、まだ将来は決めていません。これから、どのような場所で理学療法をするかを、京都橘大学の学びのなかで見つけられたらと思っています。

インタビュアー 江本 迪香さん(学生広報スタッフ)
撮影      岩間 健汰さん(学生広報スタッフ)

<ここがDISCOVERY!>

・成長が数字で見え、自分の自信につながることがパワーリフティングの魅力!
・岩城さんは自分が本当に学びたいことを、大学に入ってから見つけることができた!
・京都橘大学は、学生の挑戦したいことを応援する環境が整っている!
・京都橘大学には、親身になって相談できる先生がいる!

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