コロナ禍で再確認した、つながることの大切さ。
地域の子どもたちに“楽しい”を届ける『げんKids★応援隊』
インタビュー
2022.06.02
京都橘大学で、小学校教諭や幼稚園教諭、保育士になる夢に向かって日々学んでいる発達教育学部児童教育学科の学生達。そんな児童教育学科には、学会活動として、地域の子どもたちとふれあい、子どもたちにたくさんの“楽しい”体験をしてもらう団体『げんKids★応援隊』があります。同団体がどのような想いを持ちながら活動しているのか、活動内容やその魅力について幹部の皆さんにお話をうかがいました。
げんKids★応援隊
千 愛莉さん (発達教育学部児童教育学科幼児教育コース/4回生/前代表)
頭利 萌花さん(発達教育学部児童教育学科幼児教育コース/4回生/前副代表)
山本 蛍さん (発達教育学部児童教育学科幼児教育コース/3回生/現代表)
今堀 皓太さん(発達教育学部児童教育学科児童教育コース/3回生/現副代表)
※インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています
※2022年5月取材
Q/『げんkids★応援隊』について教えてください
活動では、子どもへの安全配慮や接し方など授業で学んだ専門知識を活かして、子どもと同じ目線に立って一緒に楽しみながら工作や遊びをしています。学生にとっては、子どもたちと楽しくふれあうだけではなく、児童教育や保育の視点で何ができるのか、活動を通してそれぞれの目標に向かって成長もできると思っています。
主な活動は、コロナ禍になる前であれば、大学内に子どもたちを招いてイベントを開催したり、地域の方々や保育園から依頼を受け、地域のイベントにボランティアとして参加したり、月に1回のペースで活動をしていました。コロナ禍になってからはそれが半年に1回程になっています。
山本:メンバーは2回生~4回生までの約130人が所属しています。その中で幹部が7人の構成になっています。1回生の参加はまだで、5月11日(水)に新歓イベントを実施するのでそれ以降になります。『名前ビンゴ』や『○○から始まるリズムゲーム』など、みんなが楽しめて初対面でもすぐに仲良くなれる交流企画をたくさん用意しました。当日参加もOKにしているので、たくさん仲間が増えると嬉しいですね。
Q/子どもたちの企画はどう考えているの?
Q/『巨大あそび』企画について教えてください。
山本:先輩たちが考えていた「昔遊び」をもとに、「巨大化したらもっと楽しんでもらえるのではないか」と思い、アレンジを加えて企画を考えました。「輪投げ」やカードゲームの「神経衰弱」「すごろく」などの遊びを体験していく企画です。もちろんサイコロも巨大です!(笑)。また、今回は救急救命サークル「TURF」(以下、TURF)との同時開催企画になっていて、5月15日(日)に同じ会場内で保護者向けに『救命措置講座』を開催します。
千:同時開催についてはTURFから「何か一緒にやりませんか」と提案をもらって、こちらとしても一緒にできたらいいなと思って企画を進めていました。
Q/『げんkids★応援隊』の活動に参加しようと思ったきっかけは?
頭利:入学してすぐに授業内でサークル紹介などがあって興味を持ったのと、人数も多くて仲のいい友人もみんな入る予定だったので、その流れに乗りました。知り合いの先輩がいたのも大きな決め手でした。
千:大学ではボランティアとかサークル活動を何かしたいなという想いがあって、山科の子どもたちに向けて活動することに惹かれて参加を決めました。
今堀:僕たちの学年は入学当初からコロナ禍で、大学でのイベントもあまり開催されませんでした。まずはいろんな人とのつながりをたくさんつくりたいなと思った時に、「ここでなら」と思い入りました。
山本:私も今堀くんとほとんど同じです。コロナ禍だったので、とにかく孤独でした。友人を少しでも多くつくりたいと思って参加しました。
Q/何か印象に残っている出来事はありますか。
山本: 1番初めに参加した対面企画の「サイエンスデー」ですね。小学4年生の男子児童がすごく懐いてくれて、子どもに戻った気分になって一緒に遊びました。子どもとふれあう魅力をあらためて感じた瞬間でした。
今堀: 僕は「サイエンスデー」での、子どもたちとの会話や保護者への気配りなど、先輩たちの立ち振る舞いにとても感銘を受けました。僕もこんな風になりたいと思いましたね。
千:昨年に実施したクリスマス企画ですね。代表として活動していたこともあるんですけど、担当していたビンゴゲームではみんなが掛け声をかけて盛り上げてくれて。チームとしての一体感を感じて本当にこの活動をしてきてよかったなと思いました。
頭利:2年前に勧修小学校の児童向けに実施した『オンラインお化け屋敷』です。コロナ禍で開催できなくなった人気企画の『お化け屋敷』を勧修小学校関係者の皆さんと協力しながら、オンラインでチャレンジすることに。目の前で小学生の反応が見られないことがとても不安でしたが、試行錯誤しながらも動画を制作しました。実際にYouTubeで公開(対象者に限定公開)された時にはとても感動でしたね。少しずつ再生回数が増えていくのが嬉しかったです。
Q/『げんkids★応援隊』の魅力は何だと思いますか。
頭利:幹部になって自分たちが企画を考えていく中で、それぞれに強い想いをぶつけ合いながらも企画を立案していくことがとても自分を成長させてくれました。めざす目標はみんな同じで、さまざまな価値観を吸収しながらそこに向かうことができました。また、学内で横と縦のつながりがたくさんできることが魅力ですね。児童教育学科自体がとてもあたたかい学科ではあるんですけど、この活動を通して、さらに絆を深められることが魅力です。
千:横と縦のつながりの大事さですね。困っているときには先輩後輩関係なく手を差し伸べてくれるメンバーばかりで助けられました。
今堀:コロナ禍での活動を通して、対面でしかできないことがあるとあらためて学びました。コミュニケーションの在り方がどんどん変わっていく中でも、変えてはいけないふれあいがあるなと。対面では、子ども同士の学年を越えたつながりができ、小学生が園児のお世話をしてあげたり、園児は小学生の姿を見て「あんなお兄ちゃん、お姉ちゃんになりたい」と憧れを抱いたり。子供たちも世代をまたいで交流ができるところも魅力です!
山本:代表になって一人でできることの限界を感じたのと同時に、みんなを頼る大事さや仲間がいることのありがたさ、一人で頑張り過ぎないことにあらためて気づきました。メンバー全員がサポートしてくれて本当に感謝しています。
Q/4回生のお二人が今後の『げんkids★応援隊』について期待していることはなんですか?
頭利:コロナ禍になる前のように「どの企画に参加しようかな」と思えるくらいたくさん企画を考えて、距離を気にせず子どもたちとふれあえるようになってほしいです。
千:これまでやってきた企画をやっていくのではなく、子どもたちがどうやったら楽しめるかをもっと考えて、自分たちならではの企画をたくさん生み出してほしいです。
Q/皆さん自身についても教えてください。皆さんの夢を持ったきっかけはなんですか?
頭利:保育園の時の先生に憧れたのがきっかけで保育士になりたいと思いました。どの子どもの話も笑顔で聞いてくれて、話を覚えてくれている先生でした。今でも母と「あの先生はよかったよね」って話題になるくらいです。
千:9歳年下の弟がいて、弟の面倒や弟のお友達と一緒に遊んだり、保育園の先生と話していく中で「保育園とか幼稚園の先生って楽しそうだな」と感じ、幼稚園教諭になりたいと思いました。
今堀:実は僕も10歳年下の妹がいて、勉強を家で教えています。わからないことができるようになったら、わざわざ部屋まで伝えに来てくれるんです。子どもと過ごす時間が増える中で、やっぱり自分も先生になって子どもが成長する過程に関わりたいなと思いました。
山本:父親が高校教師、母親が保育士なんですが、両親からの話を聞く中で、小さい頃の貴重な成長過程に関われるすばらしさを感じ、それを仕事にしたいなと思いました。
Q/京都橘大学に入学を決めたきっかけはなんですか。
今堀:4年制大学で環境が整っているところを探していて、京都橘大学がいいなと思いました。
山本:私は都会が苦手で(笑)。学ぶ環境が整っていて、自然豊かなところで学びたいと思っていました。大学生の4年間って本当に大事だなという想いもあったので、いろいろ考えた上で、ここは自分にとってはピッタリの環境でした。
頭利:興味のある大学を調べるという高校の課題があり、その時に初めて京都橘大学を知りました。教員採用試験の合格率の高さはもちろん、ピアノの教室や図工実習室など自分の夢を叶える環境が整っているところに魅力を感じて入学を決めました。
千:小さい時から幼稚園教諭になる夢があって。資格取得となると短大が多いイメージなんですが、4年制の総合大学で学ぶことで、より学びを深めながら多くのことを吸収したいと思ったときに、京都橘大学であればそれが実現できると思いました。
Q/京都橘大学や児童教育学科の魅力はなんですか?
今堀:全学部が1つのキャンパスに集まっているので、他学部の人とつながる機会も多いですし、自分にはない新しい価値観や広い視野を取り入れられるところですね。
山本:児童教育や幼児教育を学ぶ環境が整っているところです。施設の充実はもちろんですけど、先生のサポートも手厚く、成長を見守ってくれます。人がとにかく温かいです。
頭利:変わり続けていること。キャンパスがどんどん変わっていて気づいたらエスカレーターもできていました(笑)。学部もどんどん増えていっていてにぎわいがあります。
千:児童教育学科は先輩後輩関係なく本当にみんな仲がいいです。楽しく授業が受けられるのがいいですね。
Q/最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。
今堀:頼れる先生がたくさんいます。困ったり悩んだりしたら真摯に向き合ってくれる環境がここにはあります!
山本:何を頑張るかという目標も大事ですが、何を“どう”頑張るのかが大事だと思うので、自分のやりたいことをしっかりと高校時代から見つけて、その目標に向かって頑張っていってほしいです!
頭利:京都橘大学は気づいたら友人が増えます。府外から入学となると友人づくりや一人暮らしが不安だなと思う人もいると思いますが、たくさんつながりができるので安心して来てください!
千:ぜひ京都橘大学で夢をどんどん大きくしていってください。ここでなら、夢を目標に、楽しい大学生活がきっと送れるはずです!
<ここがDISCOVERY!>
・げんkids★応援隊では、発達教育学部児童教育学科での学びを “楽しい”体験で子どもたちに還元することができる!
・げんkids★応援隊の活動を通して、子どもたちや先輩、後輩など多くの人たちとのつながりをつくることができる!
・発達教育学部児童教育学科には、夢を叶えるための環境・施設が充実している!
・変わり続けている京都橘大学には、自分の新しい価値観や広い視野を取り入れられるチャレンジングな環境と、変わらない人の温かさがある!
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