Interview

自分が成長できる環境に飛び込み
教育事業を通じて社会にインパクトを与えたい
スタートアップ企業で活躍する平井直樹さん(京都橘大学2019年3月卒業)

インタビュー

2023.12.25

京都橘大学での経験をフルに活かし、多彩なコンテンツを提供する新しい未来のテレビ「ABEMA」の運営や国内トップシェアを誇るインターネット広告事業、ゲーム事業などインターネット総合サービス業を複数展開している株式会社サイバーエージェントに入社した平井直樹さん。さらなる自身の成長のため、スタートアップ企業に転職し、大学生のキャリアを支援しています。平井さんに京都橘大学の学生生活や、仕事のこと、将来の展望についてお話を伺いました。

平井 直樹さん
2019年3月、文学部歴史学科卒業。 株式会社サイバーエージェント(以下、サイバーエージェント)入社。2021年8月に現在の勤め先である株式会社ゼロキャリア(以下、ゼロキャリア)に転職し、事業責任者として活動し、同時に大学生のキャリア支援を担当する。

株式会社ゼロキャリア
若者のキャリア支援を軸とし、企業の営業やマーケティングの支援など、多岐にわたり事業を展開しているスタートアップ企業。

株式会社サイバーエージェント
多彩なコンテンツを提供する新しい未来のテレビ「ABEMA」の運営や国内トップシェアを誇るインターネット広告事業、ゲーム事業などインターネット総合サービス業を複数展開している企業。

※2023年9月にインタビューしたものです。

Q/京都橘大学を選んだ理由を教えてください

高校時代の得意科目が社会科で、特に歴史が好きだったので、大学では歴史を深く学びたいと思っていました。また、学校生活や学習塾でたくさんのいい先生に出会ってきたことから教育関係の仕事に興味を持ち、教員免許を取得したいと考えていました。実家から通学でき、希望が叶う大学を探したときに京都橘大学を知り、オープンキャンパスに参加しました。その時に活気ある大学を見て「ぜひこの大学で学びたい!」と思い、受験しました。

Q/京都橘大学に入学して良かったと思うことは何ですか?

大学の授業といえば、大きな講義室で、学生を前に先生がマイクで講義するというイメージを持っていましたが、京都橘大学は少人数制の授業が多いので、先生や学生と気軽にコミュニケーションが取れたことです。人と人との距離が近いので、先生に質問がしやすく、すぐに友人ができたので、学ぶことが楽しかったです。

また、ただ楽しいだけではなく、学生同士で切磋琢磨し、様々な価値観に触れながら、自分の「もっと学びたい」「もっとキャンパスライフを充実させたい」という想いを実現させることができたと思っています。

Q/入学理由の一つであった教員免許の取得について聞かせてください

入学時に、私は「自分がやりたいと思ったことは、必ず最後までやり抜こう」と決めていました。その一つが教員免許の取得です。取得しなければならない単位数は当然多くなりますし、通常の授業以外にも集中講義や教育実習があります。必要な単位を全て取るのは簡単ではありませんでした。それでも、授業を受ける中で同じ目標を持つ友人ができ、お互いに励まし合いながら課題に取り組むことができました。

私は今のところ教員免許を必要とする仕事には就いていませんが、入学時に決めていた「絶対に教員免許を取得して卒業する」と目標を達成できたことが、今の自信につながっていますし、仕事にも役立っていると思います。

Q/1回生の時に入った大学祭実行委員会では、どのような経験をしましたか?

「学ぶことだけで終わってしまう大学生活では物足りない!」と感じたので、大学祭実行委員会に入りました。大学祭実行委員会は様々な学部・学科の学生が集まっているので、それぞれが持つ興味関心や考え方の違いが大きく、メンバーと意見を交わしながらイベントを作りあげていくことで、自身の価値観を大きく広げてくれました。

大学祭実行委員会では「責任のある立場で、イベントを成功させたい」と思ったので、ステージイベントのリーダーに立候補しました。私はこれまで、リーダーをするタイプではありませんでしたが、メンバーとの関係が良く、手を上げやすい環境が、私の背中を押してくれました。

イベント内容をまとめるときは、十数人いるメンバーと議論して決めていきました。なかなかまとまらず、時には方向性が大きく異なる意見が出ることもありました。そんな中で準備を進めるには、まずは私がリーダーとして、本気でイベントを成功させようとしていることをメンバーに示さなければと思い、言葉で伝えるだけではなく、自分が率先して行動することにしました。

出演者との打ち合わせや進行台本の作成など、準備に全力で取り組みました。その様子を見たメンバーがリーダーとして認めてくれて団結力が生まれ、イベントは大成功しました。一つのことを成し遂げるためには様々な要素をクリアする必要があることを学び、最後まで集中してやり遂げる力が付いた、貴重な成功体験となりました。

Q/就職活動(以下、就活)では、平井さんの将来を導く出会いがあったそうですね

長期インターンシップで、不動産や通信など幅広い事業を行う企業の営業職を経験しました。その企業の会長とお話させていただく機会があり、企業の事業が社会に与えるインパクトが非常に大きいことを教わりました。

世の中に大きな影響を与えていて自分が成長できそうな会社に入社しようと決意し、変化の激しいインターネットメディア業界で急成長を遂げたサイバーエージェントを第一志望にしました。

Q/就活はどのように進めていきましたか?

サイバーエージェントに就職したいという一心で、準備をしました。まず取り組んだのは自己分析です。自分はどのような状態の時に一番成果を出せるのかを定義しようと、何度も繰り返し自身の分析をしました。また、就活では自分を商材にした営業活動だと捉え、自分の見せ方を勉強しました。就活がうまくいった先輩方がどのようにしたのかを聞いて、自分に合う方法を探したことも役に立ちました。面接で学生時代に力を入れたことについて聞かれた際は、教員免許の取得と大学祭実行委員会、そして長期インターンシップの経験を話しました。

サイバーエージェントの内定が決まった後、選ばれた理由を担当者に聞くと、「将来ビジョンが明確であったこと。一度決めた目標を最後までやり遂げる力があること。自信を持ちつつも謙虚さがあること」だと教えてくださいました。京都橘大学で自分を高め、教育への思いを持ち続けてきたことが評価につながりました。

Q/サイバーエージェントでは、どのような仕事に従事しましたか?

難易度が高いとされる、取引額の規模感や社会へのインパクトが大きい仕事がしたいと考え、インターネット広告事業本部を希望しました。アカウントプランナーとして大手企業への企画提案などを行い、1カ月で2億円の案件を扱うなど大きな実績を上げました。

仕事のおもしろさを感じる一方で、新入社員の私にとっては想像以上に責任が重く、逃げ出したくなる時もありました。そんな時は、京都橘大学での教員免許を取得するまでの経験や大学祭で妥協せずにやり切った経験を思い出すことで、ここで頑張れば必ず成長でき、次の大きな仕事につながることを自分に言い聞かせて乗り越えました。また、大学時代の仲間たちの顔が浮かび、もし諦めてしまったらみんなに顔向けできないと思うと、まだまだやれるという思いが湧いてきました。

Q/現在の勤め先であるゼロキャリアに転職したきっかけは何でしょうか?

働きながら、今後のキャリアプランについて思いを巡らせていた時に、学生時代にインターンシップ先で仲良くなった先輩からゼロキャリアを起業したという知らせを受け、一緒に働かないかと声をかけていただきました。

ゼロキャリアという社名には「学生時代のキャリア」という意味が込められています。ずっと教育事業に携わりたいという思いを持ち続けていた私の心が大きく動きました。若い人たちを育てる仕事ができることに魅力を感じ、思い切って転職しました。

Q/転職に迷いはありませんでしたか?

決断してからの迷いは一切ありません。私が座右の銘として大切にしている言葉は「正解はない、正解は自分自身でつくるもの」。大手企業に残るとしても、スタートアップ企業に転職するとしても、どちらも正解で、大切なのはその後の行動だと思います。ですから私は、自分の選択を正解にすることを意識して日々努力していますし、自分が決めた進路には自分が責任を持つと決めています。

Q/ゼロキャリアでは、どのような仕事に従事していますか?

企業の営業支援や代行のプロジェクト責任者をしています。組織作りから売り上げを上げるところまで、私一人に任されて行っています。会社の規模が小さい分、自分の働きが会社の業績に直結し、責任は重いですが、やりがいのある仕事です。大きな会社ではできない貴重な経験をしています。その他、大学生のキャリア支援を担当していて、取引をさせていただいている会社にマッチしそうな大学生を紹介するサービスにも関わっています。

Q/将来の目標を教えてください

私は教育事業で、より大きな仕事をしたいと思っています。今の大学生のキャリア支援に留まらず、取引先の会社や学生に対してより高い価値を生み出すことにチャレンジしたいと思っています。そのために、日々の積み重ねを大切にして自分が成長することを意識しています。今後も、今までの数々の経験を活かし、仕事での新たな挑戦を続けていきます。

Q/最後に、高校生へのメッセージをお願いします

積極的な行動と成功体験を重ねることが、自分が理想とする未来を叶え、豊かな人生にする第一歩となります。京都橘大学には目標に向かって挑戦できる環境があり、いろいろな選択肢が用意されています。ぜひ、京都橘大学で充実したキャンパスライフを送ってください。

<ここがDISCOVERY!>

・平井さんは学生時代から、自分で決めたことは必ず最後までやり抜くことで成長し続けている!
・平井さんは、転職先にスタートアップ企業を選び、自身がやりたいと思っていた教育事業に従事した!
平井さんは、大学祭実行委員会での活動経験から、団結力の大切さや集中力を保つ力がついた!
・京都橘大学には、学生や教職員と切磋琢磨しながら、一人ひとりが目標に向かって挑戦できる環境がある!

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