Interview

ひとりでは気づけなかった。
自分にできることを仕事のやりがいに!

インタビュー

2020.12.21

「将来何をしたいのか」「何のために働くのか」「自分の強みは何なのか」など、いろいろなことに向き合う就職活動(以下、就活)。京都橘大学では、学生一人ひとりの希望する進路の実現のために、きめ細かなサポート体制を整えています。今年度、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、学生たちはこれまでとは違った環境下で就活をすることになりました。本学では、オンラインによる選考試験対策など、状況に応じたサポートを実施しています。コロナ禍のなか、どのように就活を行ってきたのか、希望する企業から内定を得たのか、現代ビジネス学部都市環境デザイン学科の村田歩未さんにインタビューしました。

村田 歩未 さん
現代ビジネス学部都市環境デザイン学科4回生
※インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています

Q/就活はいつ頃から始められましたか?

2回生の夏に和歌山県の那智勝浦で、長期のインターンシップに参加したのが最初です。ホテルでの職場体験と那智勝浦を訪れる訪日外国人の観光行動調査をしました。

そのほかには、業界研究をしているときに、もっと金融業界のことを知りたいと思い、大学主催の金融業界について学ぶ金融キャリア強化プラン「東京ビジネスツアー」に参加しました。金融の仕組みや企業分析、地方銀行で働いていた方のお話を聴くことができ、業界研究が深められました。

Q/いろいろなイベントに参加されていたのですね。希望していた業種・業界はあったのですか?

最初は、旅行会社などの観光に関わる仕事を志望していました。もともと旅行することが好きで、高校生のときに日本の観光が活性化していたこともあり、仕事にできればいいなと思い、観光学を学べる京都橘大学に進学を決めました。大学で観光学を学びながら、2回生では、ホテル業界も観光業界も経験できるということで那智勝浦のインターンシップへの参加を決めました。また、授業で実際に旅行会社に行くこともあり、さまざまな角度から観光業界を見ていくうちに、だんだんと、自分にこの業務ができるのかとギャップを感じるようになりました。

そう感じたことをきっかけに、できること、できないことをノートに書き出すことと、自己分析やゼミの先輩や同期生からの他己分析をしていき、就活の軸を決めていきました。「自分にできることを活かせる仕事」を就活の軸に、部品メーカーと金融業界に絞って進めていくようになりました。

Q/企業選びをしていく中で、企業の情報収集はどのように行いましたか?

企業のホームページも見ますが、志望する企業のインターンシップに参加して、その企業に行き、実際に働いている方にお話を聴くことや職場の雰囲気を見ることを大切にしていました。最終的に銀行が第一志望になったので、銀行ごとの違いを知るために、座談会などにも参加していました。そして、企業ごとにノートにまとめ、研究しました。

村田さんが愛用していた就活手帳とノート

Q/会社選びで難しかった点はありますか? また、銀行が第一志望になった理由も教えてください。

先ほどもお話したように、部品メーカーと金融業界を軸に就活をしていましたが、新型コロナウィルスの影響で3月に行われるはずの説明会がなくなっていきました。エントリーしても、返答のない企業も何社かあったりも。その中で、部品メーカーは、なかなか見えにくい業界だったので、私自身が探しきれなくなりました。それで、もう一度自分を振り返り、自分の長所である傾聴力を活かして働きたいと思うようになり、銀行か生命保険会社にしようと考えました。2つの業界は、女性が活躍している場でいいなと思ったからです。そして、就活を進めていくうちに、私には銀行の営業スタイルのほうが向いていると思い、そちらにしぼっていきました。高齢化が進む中で、高齢者の方にとって銀行は直接お話を聴ける場になると思いますし、地域に密着した地方銀行で働きたいと思いました。

Q/内定先の企業に就職を決めた、決め手は何ですか?

最終的に、大学の推薦で選考を受けていた関西みらい銀行に決めました。関西みらい銀行は大手のりそな銀行を有するりそなグループに属しており、グループ力やネットワークの広さが強みだと感じています。その強みを活かしながら、地方銀行としての役割を担っていき、お客さまへのサービスの対応力につながるのではないかと思いました。そのサービス力や銀行(グループ)の規模から選びました。

Q/就活を進める中で、大学のキャリアサポートなどは利用されましたか?

キャリアセンター主催のイベントや面接練習で利用していました。イベントで特に印象に残っているのは3回生の後期に参加した「就活 the リアル」です。企業の人事担当者の方が実際にグループディスカッションや面接をしてくださり、企業のリアルな選考過程を経験することができ、たくさんの学びがありました。また、他大学との合同開催だったので、いろいろな大学の学生と一緒に行っていくということがよりリアルな感じでした。

コロナ禍になり、リモート対策はしていなかったので、キャリアセンターがされていたサポートを利用しました。それまでは、ゼミ内で自己分析や他己分析、業界研究、面接練習などの就活対策をしていましたが、自粛期間に入り、それができなくなりました。そのような中で、キャリアセンターがリモートでの個人面談や、リモート面接を受ける方法をオンラインでされていたので、とても役に立ちました。リモート面接の対策として、自分の話している内容が伝わるか、滑舌よく通りやすい発声をしているか、光の当たり方、PCを目線まで上げることなど、キャリアセンターの方に指導してもらい、確認しながらやり取りをしました。また、担当の方も地方銀行について勉強をしてくださり、良さそうな資料を紹介してくれたりと、とても助かりました。

Q/就活を振り返って、もっとこうすれば良かったと思うことはありますか?

コロナ禍の影響で、部品メーカーの就活を諦めたのですが、自分の意思が強ければ、もっと良いメーカーが見つけられたかもしれないと思うことがあります。

就活をしていて良かったと思うことは、ゼミのメンバーと一致団結して進めていたことです。コロナ禍になっても、リモートで連絡を取り合っていました。ゼミの先生を中心として、3回生から信頼関係を築けていたので、就活していても安心する場となりました。例えば、どの業界の選考試験を受けていても、最初に受けた人が、その雰囲気などをグループラインに入れ、情報の共有をしていました。銀行を志望する人も多くいたので、銀行関連の情報もとても参考にしていました。

また、企業のホームページでIR情報などからもどのような企業なのかを調べたりもしていましたが、今思うと、企業の決算書なども読むことができたらもっとその企業のことを深く知ることができたのかなと。銀行に入ったらそのあたりは必要になってくる知識なので、これから勉強も頑張ってやらないといけないなと思っています。
※Investor Relations(インベスター・リレーションズ)の略。企業が株主や投資家に対して財務・経営状況など、投資の判断に必要な情報を提供するもの

就活は準備をしっかりすることです。準備をしっかりやって、本番で出し切ることですね。あとは「自分に自信をもつこと」が大切だと学びました。

Q/就職後、やってみたい業務はありますか?

自分の傾聴力を活かして、お客さまにあった商品の提供ができればいいなと思っています。転勤も多いと思うので、いろいろな地域を知り、その人その人にあった対応ができるよう頑張りたいです。

<ここがDISCOVERY!>

・村田さんの就活での心の支えはゼミの仲間!
・就活では自分に自信を持つことが大事!
・京都橘大学のキャリアセンターは、どのような状況下でも、それに対応した就活サポートが万全!
・大学主催で、さまざまな業界を学ぶ研修ツアーやインターンシップなどが行われている!

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