Special

人と人をつなぐ新棟が誕生。
日比野英子学長に聞く新しいキャンパスのかたち。

特 集

2020.12.24

2021年4月より新たに開設される新学部と新棟とは、どういったものなのか。どのような想いで開設に至ったのかを、大学祭の実行委員長として活躍した現代ビジネス学部都市環境デザイン学科の浦野太一さんとともに、日比野学長に伺います。また現代を生きる学生としてどうあるべきか、未来の学生に伝えたいことも語り合います。

京都橘大学学長 日比野 英子
<専門分野>
心理学/臨床心理学
<研究テーマ>
・化粧についての臨床心理学的考察
・外見と心の関係
・障害者・高齢者へのよそおいの援助
<学長就任年>
2019年4月1日

浦野 太一さん 現代ビジネス学部都市環境デザイン学科3回生


※この記事は、2020年12月にインタビューしたものです。

※写真は撮影時のみマスクを外しています。

(写真左から)浦野さん、日比野学長

Q.新しくできる学部について教えてください。

学長:新しい学部は、浦野さんが学んでいる現代ビジネス学部を発展させたものです。特に情報の領域を独立、発展させたいという想いがありました。今、全世界的に情報社会になっています。そんななかで、ITやAIをしっかり活用して新しい価値創造ができる人は、とくに日本では将来的に不足傾向にあります。この分野を基礎からしっかりと学び、使えるようになるのはもちろん、新しいテクノロジーを創り出せる人材を増やしていきたいと考えています。
それから、文理融合の教育を改めて推進していきたいという想いもあります。理系、文系と分かれることが多いですが、もともと学問は文理の両方から成り立っているものですし、いろいろな視点から見る力はすごく大事です。視点を養うことで、行き詰まったときに乗り越えるアイデアも出てくると考えています。

浦野:実際に学んでいて感じるのは、建築学には歴史やデザイン、美術の要素もあって、理系の学びだけで完結するものではないということです。京都橘は一拠点にさまざまな分野を学ぶ学生が集まっているので、僕の周りにも文系と理系の学生がいますし、毎日刺激をもらっています。

学長:建築学には設計だけでなく、建築史や意匠など本当にいろいろな要素がありますね。文理では限定できないものですよね。文理をクロスオーバーで学ぶことで、社会にあるさまざまな仕事に結びついたら、という想いがあります。いろいろな視点で考える力が身につけば、社会に出てからもきっと役立ちます。

Q.2020年度の大学祭の実行委員長として指揮をとった浦野さんが考える、学生のあり方について聞かせてください。

浦野:僕がすごく大事だと思うのは、新しい分野に積極的に触れていくことです。例えば、大学に入学して、卒業に必要な単位を何単位取ればいいだとか、流れに身を任せて4年間を過ごすのは意味がないと思っていて。学びの場があるのだから、前向きに取り組む意欲を学生自身が持たなければならないと思います。多様な分野の学びに触れる機会が京都橘にはたくさんあるので、その良さをぜひ知って入学してもらいたいなと思っています。

学長:本当にその通りですね。もちろん、何かひとつめざすべき志を持って入学してくれるのは良いことだと思いますし、「この分野で専門家になりたい」という想いも素晴らしいことです。ただ、それだけに終わらないようにしてほしいんです。専門科目だけではなく、ぜひ主体的にいろいろな学びに触れていただきたいですね。

浦野:京都橘では観光やまちづくりといった多方面からも建築を学ぶことができ、専門性にプラスした幅広い学びができると実感しています。

学長:本学は医療系の学部も充実していて、国家資格を取得して専門家になる人はたくさんいますので、専門性が高いことも特長の一つです。とはいえ社会に出たら、例えば医療の現場だと患者さんはさまざまなバックボーンを持っておられ、そういった一人ひとりに対応していかなければなりません。大学生のうちにさまざまな分野の学問に触れておくことで、社会に出て人と相対したときに学んだ知識が役立ちます。せっかく4年制大学に入学されたのですから、たくさんの人や学問に触れて教養を高め、社会に出たときのヒントを培ってほしいと思っています。

浦野:僕もまだ未知の分野であるITやAIに関しては、しっかり勉強しておきたいなと思っています。ITやAIは、コロナ禍が収束を迎えた社会を考えたときには、絶対に知っておくべき知識だなと感じています。

学長:浦野さんたちの世代はデジタルネイティブですから、どんなアプリでも問題なく使いこなせると思います。これがもっと発展すると、おじいさんおばあさんでも使いこなせるような社会になる。できる人とできない人の差がなくなり、誰一人として取り残さない時代になるわけですね。そういった技術を開発していく人が、これからは必要です。だからこそ、さっき浦野さんがいってくれたように、学生には主体性を持っていろいろな学びに触れてほしいなと思うんです。

Q.2021年2月に完成予定の新棟についても改めて教えてください。

学長:2021年4月から新たに3学部ができて定員が410人増えます。たくさんの学生さんをお迎えしますので、皆さんが主体的に勉強できて、かつ最新のITやAIにも触れられる場所がもっと必要だということで、新棟を設けることになりました。また、大学には学生と教員だけではなく、教務課や学生支援課などいろいろな事務機能がありますね。これらの事務機能も新棟で一極集中できるようになります。

浦野:ワクワクしますね。最初に新棟の建築パースを見せてもらったときには心がおどりました! ロケーションがすごくいいんです。以前工事現場の見学に行かせていただいたときに設計担当の方から説明を受けたのですが、バス停の前に新棟が建つので、新棟を通って学生がキャンパスに入ることになります。つまり、新棟が新たな京都橘の顔になるということです。建築パースを見てかっこいい外観だなと率直に思いました。あと、京都橘のキャンパスのいいところは、オレンジレンガなどを全体に使って統一性を持たせているところだと思うのですが、新棟の外観デザインもその雰囲気にすんなり溶け込むような佇まいで。僕たち学生にとって、キャンパスの雰囲気は大切な思い出のひとつにもなるし、居心地の良い空間だからこそ勉強もはかどるとも思います。

学長:学生の学習意欲を高めるスペースを設けてモチベーションを上げるのはとても大事ですね。それと、浦野さんがいってくれたように学生たちにとっては新棟を通り抜けてそれぞれの棟に行くメインストリートであり、また、学生や教職員が集まるハブスペースでもあります。そこに学生のみなさんが使うラボやコモンズを設けることで、多くの学生が集って学習できるようになり、大学に集まるさまざまな人たちがつながりやすくなるねらいもあります。

浦野:コロナ禍で大学祭実行委員長を経験したことで、対面で活動できることのありがたみとリモートでの場づくりの大切さを実感しました。対面での活動が思うようにできないなかで、大勢の人たちとの意思疎通を取ることがうまくできなくて苦しんだ面もありました。そんな中、「学祭を実行する」という目標を掲げ、積極的にタスクを作っていくことで役割分担をして、組織を動かそうとしました。その結果、みんなが協力しながらタスクを達成することで、仲間とのつながりができました。その後、限られた範囲の中でしたが、みんなと対面で学祭の準備を進められたことで、より活動が活発になれたし、さらにつながりが深くなったと思います。新棟ではそういった活動を活発にできる“場”があることがすごくいいなと思うし、その場を主体的に使っていくことで全体の力がつくのだろうと、日比野学長のお話しを聞いていて感じました。

学長:本当にその通りです。そしてさらにいうと、コモンズの中には、広い仕切りのないスペースや個人・グループ単位で使えるスペースなどさまざま用意しています。そのなかでも、グループ単位で使えるスペースはディスカッションなどがしやすいようにゆるい仕切りに囲われていますが、完全に閉じられていないのです。これがすごく大切だと思っています。浦野さんみたいに頑張っている学生を外から見ることができ、きっと刺激を受けます。コモンズでプレゼンしている姿や熱心に話し合いをしている姿を見ることで「私たちの大学にはこんなに仲間がいるんだ」と気づくと思います。

浦野:大学に通っていろいろな学生が集まっているのだから、開かれた空間の中で学びながら交流し、お互いに影響し合える、そんな場になったらいいなと思います。

<ここがDISCOVERY!>

・「文理融合」の教育を推進している!
・新棟は京都橘の顔。いろいろな棟に続くメインストリートであり、学生や教職員が集まるハブスペースでもある!

・コモンズは学部学科を超えた学生同士の交流がうまれ、刺激しあえる場になる!

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