Special

フィールドワークと海外留学。
それぞれの学びの場で実践力を鍛えてきた学生がめざす未来の姿。

特 集

2020.12.25

京都橘大学では、専門的で幅広い知識が身につくだけでなく、多様なフィールドワークや海外留学を通して、実践的な学びができ、ビジネスや教育現場でも生かせる力をそれぞれの分野で高めています。ここでは、観光学を学ぶ現代ビジネス学部の岡本和斗さんと、留学経験がある国際英語学部の馬場優さんに、それぞれの視点からの挑戦、そしてめざす未来について語っていただきました。

岡本 和斗さん 現代ビジネス学部都市環境デザイン学科3回生
馬場 優さん  国際英語学部国際英語学科3回生
※この記事は、2020年12月にインタビューしたものです。

※写真は撮影時のみマスクを外しています。

(写真左から)岡本さん、馬場さん

Q.京都橘大学を選んだ理由を教えてください。

馬場:もともと英語が好きで志望校選びで高校の先生に相談したところ、国際英語学部のある京都橘大学を勧められました。その後オープンキャンパスに訪れたときに、先輩が積極的に話しかけたり、案内してくださったりしたことにあたたかさを感じ、ここなら私に合っているかもしれないと思えました。

岡本:京都橘大学は総合大学なので複数の学部がありますが、文系も理系も1つのキャンパスで学ぶので、いろいろな分野の人と交流ができると思って入学を決めました。現代ビジネス学部都市環境デザイン学科を選んだ理由は2つあり、1つは高校生のときから観光を学びたいと思っていたこと、もう1つはフィールドワークで実践力が身につくと思い、社会に出たときに役に立ちそうだと考えたからです。

馬場:フィールドワークはどういうことをするのですか?

岡本:1、2回生では座学を中心に基礎をしっかり学び、フィールドワークに出ていきます。僕自身はゼミで、「京都B&S(Brother & Sister)プログラム」(京都市とJTB西日本京都支店が運営)という、修学旅行で京都へ来た中学生や高校生に京都観光の案内をする活動に参加しました。修学旅行は一生の思い出になるので、どんな場所を案内するべきか、どう説明したらわかりやすいかとしっかり準備をした上でおもてなしをします。この想いが通じたときにはすごくやりがいを感じましたし、実際に中学生や高校生に接したことがすごく楽しかったです。自分の将来が想像できる実践でしたね。

馬場:実際に外に出て話したり行動したりすることは自分の糧になりますね。国際英語学部は2回生から全員が長期留学に行きます。私もアメリカのオレゴン州立大学に留学して、現地で多くの経験と学びがありました。

岡本:実際に現地で暮らしたり大学に通ったりしてみて、ヒアリングがスムーズにできたり言葉がすぐに出てくるようになったり、英語力がアップした感覚はありましたか?

馬場:これまでずっと英語を勉強してきて多少の自信はあったのですが、現地で耳にする生の英語はやっぱり違いました。早口だったりネイティブならではの表現もあったりして、最初は聞き取ることがかなり難しかったです。ただ、英語は勉強を続けていると3か月後と半年後にレベルがぐんと上がるといわれています。私もだいたい3か月後くらいに耳がだいぶ慣れ、帰る頃には日常会話ならスラスラ話せるようになりました。

岡本:馬場さんの話を相手が聞き取ってくれない、ということはなかったですか?

馬場:それは最後までありましたね(笑)。特に、留学してすぐの頃は1回聞き取ってもらえなかったら消極的になってしまい繰り返し伝えることができなかったこともありました。それではいけないと思い、物怖じせずに繰り返し話すことや聞き取ってもらえるまで伝えることを続けるうちに、だんだんと私自身のモチベーションも変わっていきました。その経験はすごくいい力になり、これでもうどこでも生きていける!というくらいの自信がつきました。

岡本: あきらめずに挑戦していったからこそ良い方向に変わっていったのですね。僕も一度は海外に行っておきたいですね。

Q.京都橘大学で学んでよかったことを教えてください。

馬場:国際英語学部全体にいえることですが、単に文法や単語などの英語を学ぶというよりも、英語をツールとして使って別の何かを学ぶ、ということを徹底しています。英語を使ってビジネスや観光、教育などの幅広い学習をしたいと思っていた私にはぴったりの学部でした。それに、国際英語学部は少人数教育での授業スタイルということもあって、入学時から多くの先生と関わり、手厚くサポートしていただきました。留学も安心して行くことができましたし、どの先生も困ったことや悩んでいることにすぐサポートしてくださるので、留学中も一人で抱え込むことなく、何かあればすぐ先生に相談していました。

岡本:僕は高校生のときから観光学を学ぼうと思っていましたが、学びながら卒業後の進路も考えていきたいと思っていました。今は観光学を中心に学びながら、建築や公共政策に関する授業なども幅広く受講しています。いろいろな観点で知識を得て、それを自分の専門に活かすことができるのですごくよかったなと感じています。そして、京都B&Sプログラムでの実践を通して、改めて観光っていいなと感じましたし、座学やフィールドワークなどいろいろな学びを経験したことで、この分野へのおもしろさを一層感じることができています。

岡本:馬場さんは今、何か参加しているプログラムやプロジェクトはありますか?

馬場:学生が中心となって日常的に研究活動や会員同士の交流をはかる国際英語学会という学生学会の会長をしています。学会の活動として、留学説明会やスピーチコンテストの運営をしています。留学説明会では、海外で学んだことや、留学に際して注意すべきところ、現地での過ごし方などの面も含めて後輩にアドバイスしています。また、2020年度の前期は、すべてオンライン授業だったこともあり、不安を抱いている新入生に2回生以上の先輩学生がサポートする制度でピアサポーターとしても活動しました。オンライン上で新入生の疑問や悩みなどの相談に応じ、自分の経験を後輩に伝えて役立ててもらいました。2020年度の新入生は新型コロナウイルス感染症の影響で、上回生はもちろん同回生とも十分にコミュニケーションがとれていない状況なので、なんとかサポートしたいという思いがありました。慣れないことも多かったのですが、いろいろ思考する中で自分の想いや考えを言葉にして伝える力や、周りや先を見て行動する力が身についたと実感しました。

岡本:馬場さんのように積極的に何かに取り組むのは、大学生活ではすごく大事なことですね。社会に出てからも大学での経験が自分のベースとなって、役立ってくれそうです。

Q.岡本さんは宿泊業のインターンシップも経験されているとのことですが。

岡本:2回生のときにインターンシップに参加しました。下回生のうちにインターンシップにいき、社会にふれてみたいと思いチャレンジしたんです。宿泊業での仕事を間近で体験し、社員の方にお話を聞くこともできて、すごくいい刺激になりました。

馬場:宿泊業はいろいろな出会いがあってすごく楽しそうですよね。観光業に携わる人はあたたかい人が多いような気がします。

岡本:そうかもしれないです。社員の方にお話を聞いたときも、仕事に対する熱意ややりがい、そして、大変なことについても、親切にわかりやすく、時間をかけて教えていただきました。その上で、やっぱり人と接する仕事はいいなと純粋に思いましたね。

馬場:岡本さんは、京都B&Sプログラムの参加にしてもそうですけれど、おもてなしすることが本当に好きなのですね。

岡本:そうですね。インターンシップでも、お客さまは癒しを求めて来られるので、そういった方々に対してどういったサービスをしたらいいんだろう? また来たいなと思ってもらえるようにするには? と、すごく考えながら取り組みました。お客さまがチェックアウトするときに「ありがとう」といってもらえると、とてもうれしかったですね。 楽しんでもらえたり喜んでもらえたりするようなことを、社会に出てからもしていきたいと心から思えましたね。馬場さんは、将来どういうことをするか決めていますか?

馬場:高校の英語教員になるのが目標です。私が理想とする先生像があって、それは高校のときの担任の先生なんです。生徒一人ひとりを手厚くサポートしてくださった先生で、私もそうなりたいと思っています。また、国際英語学会での活動を通して、人をまとめることの大変さや自分の思いを人に伝えることの大切さを実感していますが、この経験も教員になったときに活かされると思っています。それと、高校生では留学を経験している人は少ないと思うので、自分が留学で得た経験を話したり、日本では見られない景色を写真で見せてあげたりできればと思っています。文化や価値観が違う人と出会えたことで自分自身にも変化があったことを話し、語学や異文化に興味を持ってもらえるといいなと思います。

<ここがDISCOVERY!>

・学内での学びをフィールドワークで活かす! 現場の空気を肌で感じ、実践力が身につく!
・国際英語学科は2回生から全員が長期の留学に! 現地のリアルな英語に触れることで自信や度胸がつく!

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