Special

マネージャーとして選手を支え
奮闘する日々が人生を豊かにする

特 集

2023.03.16

現在、京都橘大学には体育系・文化系あわせて45のクラブ・サークル団体があり、多くの学生が活動しています。今回は選手たちを支えるマネージャーに注目。強化クラブ※1の女子バレーボール部・下元玲菜さん、同じく強化クラブのサッカー部・藤谷奎花さん、さらに2022年度に新設したチャレンジクラブ※2の3×3部(3人制バスケットボール) ・後藤彩伽さんに、体育系マネージャーの実情を伺いました。

※1 本学では、女子バレーボール部、サッカー部、弓道部、吹奏楽部を強化クラブに指定しています
※2 本学スポーツ振興の目的とおおよそ合致する要件を満たしつつも競技環境の未成熟や認知度の低さのため強化には至っていないが、今後の強化クラブへの指定を見据えて課外活動団体を支援する制度

本学スポーツ振興の目的とおおよそ合致する要件を満たしつつも競技環境の未成熟や認知度の低さのため強化には至っていないが、今後の強化クラブへの指定を見据えて課外活動団体を支援する制度。

 

女子バレーボール部
下元 玲菜さん
発達教育学部児童教育学科2回生

3×3部・男子バスケットボール部
後藤 彩伽さん
健康科学部理学療法学科2回生

サッカー部
藤谷 (けい)()さん
発達教育学部児童教育学科3回生

※2022年12月にインタビューしたものです

※インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています

京都橘大学 SPORTS & CULTURE URL: https://www.tachibana-u-activites-info.jp/

Q/まずはマネージャーを志願したきっかけを聞かせてください

下元/小学生から高校までバレーボール部の選手でした。京都橘大学のバレーボール部は強豪なので、自分の実力では選手は難しいと思い、支える側を選びました。

後藤/高校時代の部活動で、嬉しい時も悔しい時もともに涙を流せる仲間と試合に挑めたことや、スポーツマンシップ精神を学び、他者へのリスペクトの大切さを知ることができました。大学に入って、ここでしかできない経験をしたいと思い、学内の3×3のイベントを見て、迫力のある展開の早いゲームに魅力を感じ、バスケットボールの知識はゼロでしたが入部を決めました。

藤谷/高校の時もサッカー部のマネージャーをしていました。サッカーが好きで、選手の近くでサポートし、選手とともに勝利に向かうことへの楽しさを知ったので、大学で続けるのは自分の中で自然な流れでした。

Q/同じ体育系といっても規模や活動日はさまざま。部活動の日々のルーティンについて教えてください

藤谷/サッカー部はKYOTO TACHIBANAスタジアムを拠点に週6日活動していて、休みは月曜日。部員数は90人前後で、マネージャーは3人です。基本的な練習時間は朝7時から8時30分。その間は練習のサポート、HP制作、SNSの更新などをします。練習後に洗濯をするまでがルーティンです。

後藤/火・木曜日が練習日で、土曜日が試合。選手は5人制バスケットボール部と3×3部合わせて12人で、マネージャーは2人。17時から19時は自主練習、19時から21時はプロチーム「KYOTO BB.EXE」に指導してもらっています。練習日以外も屋外コートでシューティングなどの自主練習をする部員もいます。練習中はスコアをつけたり、タイマーをしたり、動作分析のための撮影もしますね。SNSの更新、会計書類を作るなどの事務作業も行います。

下元/女子バレーボール部は、今は25人ですが、来春13人が入ってくる予定なので38人になります。新入部員の中には春の高校バレーで活躍した選手がいますので、来年は全国ベスト4をめざしたいです。マネージャーは今2人で活動し、週6日のうち3日は会計や練習場所の確保、試合相手への連絡などの事務作業。残りの3日はボール出しなどの練習サポートをします。

Q/マネージャーで良かったと思えた瞬間は?

藤谷/監督から求められることと自分がやりたいことにギャップを感じて、悩んだ時期がありました。その時、ある選手から「いてくれるだけでいいよ」と言葉をかけてもらって。そばで仕事ぶりを見ていてくれる人がいるんだなって実感できました。

下元/私も同じようなことが。最近、3回生の先輩から「下元さんがいないと、バレー部はうまくまわらない」ってサラッと言われて。やってきてよかった!と思いました。

後藤/勝ちたくて、強くなりたくて、頑張る選手たちが「ほな帰ろか」と練習を終えて団らんしているときに「今日も無事に終われて、良かった」と思えることです。選手たちにケガがないことが一番嬉しいです。

Q/それぞれに聞いてみたいことはありますか?

後藤/3×3部は、できたばかりで、これから知名度も広めたいし、ファンも増やしたいのですが、サッカー部の広報で工夫していることはありますか?

藤谷/2022年度は、関西学生サッカーリーグ2部で得点王と優秀選手になった選手がいて、SNSでの露出も増えました。一方で、ディフェンスで点を取らない、試合には出ていない、けれど魅力的な選手がいます。ビジュアルやファッションなど、普段の大学生活の一コマやそれぞれの想いにフォーカスするなど、いろんな切り口で選手をマネジメントするのも私の仕事だと思っていて。SNSでの情報発信はできる限りこまめに。Instagramのフォロワーが増えてきたらTwitterにもTikTokにも連動させて、選手の魅力を出し切れるだけ出しています(笑)

後藤/なるほど! 私も頑張ります!

藤谷/同じ強化クラブの下元さんに、遊ぶ時間もバイトする時間も捻出しづらいのに、マネージャーを続けていける理由が聞きたいです。

下元/バレーボール部に入れば自分の時間は減るとわかっていたけど、やっぱり…と思うこともありました。でもね、バレーが好きだから。みんなのプレーを見るたび毎回、やってよかったって思えるんです。

私が後藤さんに聞きたいのは、3×3部のプロ選手のコーチについて。バレー部の選手たちともうらやましいねって話しています。

後藤/お手本となるプレーを見せてもらって、出来るまで何度もやり直し。厳しいと思うこともあるけれど、だからこそ成長につながると思えます。「自分たちならこうするよ」と具体的なアドバイスを直接いただけるのは、とてもありがたいです。

Q/未来の後輩に向けてメッセージをお願いします

後藤/3×3部は発展途上ではありますが、東京オリンピックの正式種目に選ばれた注目度の高いアーバンスポーツです。「楽しいしかっこいいよ!」と伝えたいですね。自分からチャンスをつかみにいったら、毎日はきっと楽しくなる。バスケットボールに興味がある人も、ストリート文化が好きな人も、気軽に見学してほしいです。

藤谷/練習日数が多いので覚悟がいるかもしれませんが、だからこそ得られるものもたくさんあります。メンタルも強くなりますし、学生時代にしかできないことがしたい、という人に入部してほしいです。

下元/試合で調子が上がらない時に声をかけるだけで、選手の気持ちが切り替わる。そんな心の支えになりたいといつも思っていて。来年度は勝利を重ねて最高の景色を見たいと思っているので、ぜひバレーボール部に力を貸してください!

<ここがDISCOVERY!>

体育系クラブのマネージャーは、それぞれの部活動や選手のことを大事に想っている!
体育系クラブのマネージャーは、選手みんなの心の支え!
マネージャーたちの協議に対する熱意や想いがチームを躍進させる!

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