留学先で知った多様な価値観が
将来、仕事で出会うお客さまのニーズを聞く力に変わる
「みんなで語ろう!その先とわたし-国際英語学部編-」
特 集
2024.02.16
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京都橘大学国際英語学部の特色は、カリキュラムに組み込まれた「1年間の海外留学※」。留学先で学生たちはどのような経験をし、どのような影響を受けたのでしょうか。ファシリテーターにα-station(エフエム京都) DJのマツモトアキノリさんをお招きし、今回は国際英語学部4回生の藤本美咲さんと山崎綾華さんに、これまでの大学生活を振り返りながら、留学や就職活動、そして将来の仕事について伺いました。
※海外留学プログラムSAP(Study Abroad Program)
高度な英語力、とりわけコミュニケーション能力・発信系コミュニケーション能力や高い異文化理解力と異文化共感能力を身につけることを目的に、国際英語学部では全員原則として1年間必修参加としています。文学部・経営学部・経済学部・総合心理学部の海外留学プログラムは半年間のプログラムに限ります。(参加には指定された科目の単位取得および成績条件を満たすことが必要です)
藤本 美咲さん
国際英語学部国際英語学科4回生
内定先:株式会社JTB(以下、JTB)
山崎 綾華さん
国際英語学部国際英語学科4回生
内定先:富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社(以下、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン)
※2023年10月にインタビューしたものです。
Q/京都橘大学に入学した理由を教えてください
藤本/幼い頃から旅行が大好きで「将来は旅行関係の仕事に就きたい!」と思っていました。京都橘大学国際英語学部では、国際的な観光振興や国際経済など幅広く学ぶことができ、将来の可能性が広がると思い、入学しました。また、高校時代の少人数制コースが自分に適した環境だったので、大学でも少人数で学びたいと思っていたことも決め手となりました。
山崎/長期間の留学をしても4年間で卒業できる大学を探していました。ほとんどの大学では半年の留学でしたが、京都橘大学は1年間できることを知りました。しっかりと英語力を高め、文化を学ぶことができることに魅力を感じました。そして、オープンキャンパスに参加して、先輩たちに留学の話を聞いて「この大学に入学しよう!」と決めました。
Q/京都橘大学の魅力は何ですか?
藤本/少人数制なので学生同士の距離が近く、みんなと仲良くなれるところです。
山崎/ゼミの先生が親身になって学生生活の相談に乗ってくれるのがうれしいです。私の学年の時はコロナ禍だったのでできませんでしたが、私のゼミでは先生と一緒に鍋パーティーをするのが恒例になっていたりします。
Q/未完の大学として絶えず発展し成長し続ける京都橘大学をどう思いますか?
藤本/「未完の大学」という言葉がすごく好きです。「まだまだ何かがある!」という期待が含まれていて、学生としてワクワクした気持ちになります。
山崎/私も「次はどんなことをするんだろう」「どういう施設ができるんだろう」とワクワクします。
Q/国際英語学科での学びについて、印象に残っていることを教えてください
藤本/1回生の授業「観光学基礎」でいろいろな豆知識を教わり、観光への興味がますます湧きました。授業中に行われる小テストの勉強が大変でしたが、みんなで教え合って楽しみながら取り組めたので、いい思い出になっています。
山崎/私たちの学年はコロナ禍で入学式がなく、授業はしばらくの間オンラインでした。直接会ったことのない学生たちとのディスカッションに、最初はやりづらさを感じましたが、音楽に合わせてみんなで歌うなど、学生同士がコミュニケーションをとる機会を先生が作ってくださったので、オンラインでも話しやすくなりました。
Q/大学生活で自分が成長したと感じた出来事や経験を教えてください
藤本/ゼミでグループを作り、観光にまつわる英語の論文を読み込んでプレゼンテーションをする授業がありました。翻訳が難しい部分では意見がなかなかまとまらないこともありましたが、みんなでいいプレゼンテーションをしたいという目標に向かって努力し続けました。この経験が私の成長につながっています。
山崎/私は大学生になって初めて一人暮らしをすることになりました。授業の履修登録やスケジュール管理を自分ですることも未経験でした。初めてを経験することで、生活力や報連相(報告・連絡・相談)など、社会人になったときにも活用できることを身につけることができました。
Q/留学先とその大学を選んだ理由を教えてください
藤本/マレーシアのサンウェイ大学に行きました。マレーシアは多文化国家なので、マレー系や中国系、インド系など異なるルーツを持つ人がいます。いろいろな民族の人や文化に接することができ、英語以外のことを吸収することができると思ったからです。留学先にはマレーシア人のほか、インドネシアやインド、中国、韓国などの学生と知り合えました。
山崎/イギリス英語に触れたくてイギリスを選び、イースト・サセックス大学に行きました。この大学がいいなと思ったのは全寮制だからです。学生全員が生活をともにするので、交流ができて楽しいだろうと思いました。この大学では、フランスやイタリア、スペインなどヨーロッパ系の学生が多く、中国や韓国の学生もいました。
Q/留学先でのキャンパスライフはいかがでしたか?印象に残っている授業など教えてください
藤本/「オーラルコミュニケーション」という、基本的に教科書がなく、先生や学生と話すことで自然に英語を身につけていく授業が印象に残っています。授業中の会話で採点されるので、積極的に話さなければならないのですが、最初はみんなのやりとりを聞くだけで精一杯。ボイスレコーダーで録音をして家で聞き直して理解し、会話に入れるよう努力しました。また、マレーシアは公用語がマレー語なので英語が通じない場面もあり、初めはすごく大変でしたが、大学での先生や友人との会話で自然に語学力が身につき、会話ができるようになりました。
山崎/文法を学ぶ授業の時でしたが、授業中ずっとBGMが流れていて、突然席を立って踊り始めた学生がいて驚きました。好きな曲だったみたいです。また、熱狂的なサッカーファンの先生がサッカーの話を授業中にされるスモールトーク(世間話)がおもしろかったです。他国の留学生は積極的に発言をする人が多く、最初は圧倒されました。けれども、友人をたくさん作り、いろいろなところに行くなどの経験をしたいと思っていたので、自分から積極的に話しかけたり、寮で一緒に料理を作ったり、週末にはパーティーに参加したりしました。英語で話す機会が増えたことで、私も自分の意見をきちんと話せるようになりました。
Q/留学を通して成長したなと思うことは?
藤本/留学先では、たくさんのことを経験したいという気持ちでいたので、好奇心が旺盛になり挑戦することに積極的になりました。ほかには、英語が通じない人と話をする時に、ジェスチャーを使いながら言葉を発したところ、なんとなく伝わったことから、思いを伝えるには熱量が大事だということを学びました。
山崎/自分の意見を積極的に発言するようになりました。例えば、「イエス」「ノー」「わかりません」「自信があります」などをはっきりと言えるようになりました。それを受け入れてくれるアットホームな環境だったからだと思います。
Q/就職活動(以下、就活)を意識し始めたのはいつですか?
藤本/3回生の4月です。学年が上がったことで、周りの人たちが就活を意識し始めたので、その影響を受けました。けれども私はその時留学をしていたので、実際に行動したのは3回生の10月からです。
山崎/3回生の6月に京都橘大学のオンラインセミナーを受けたのが最初です。私も留学中で時差があり、夜中の4時からスタートだったので眠かったですが、情報収集しておかなければと思って参加しました。このセミナーがきっかけで就活を意識しましたが、本格的に始めたのは帰国後の11月でした。
Q/キャリアセンターのサポートで良かったことは何ですか?
藤本/個人面談や面接練習を受けたことで、自信がつきました。また、朝から夕方までの1日をかけてグループディスカッションや個人面接、模擬面接などを行う「模擬面接実習」に参加したことで、余裕を持って準備を進めることができました。スーツ着用での参加となっていたので、この時にスーツを買いました。
山崎/私も同じぐらいキャリアセンターに通っていて、主に面接練習をしてもらいました。改善すべき点や面接担当者がどのようなところをチェックしているのか、具体的に指導してもらえたことがためになりました。
Q/まず初めに自己分析に取り組むと思いますが、どのように進めましたか?
藤本/自己分析では、SNSを使って周りの人に私の強みを聞く「他己分析」をし、強みと過去のエピソードを照らし合わせて、アピールできる部分を見つけました。「相談しやすい」という自分の強みを、高校生の時にクラブの部長として相談に乗った時のエピソードに重ねて面接で話しました。
山崎/私も誰かに意見をもらう方がいいと思い、友人やキャリアセンターのスタッフの方に自分がどういう印象を持たれているのかを聞きました。また、今までの経験を振り返り、小学生の時に児童の代表をしていて、全員が話しやすい雰囲気を作ることを意識していました。その気持ちを大学生になった今も持ち続けていることが、自分の強みにつながっていると思います。
Q/ガクチカ※は何を話しましたか?
藤本/留学先でチャレンジした3つのことを話しました。一つ目はヨガとフリスビーのサークルに入ったこと。二つ目は積極的に様々な国の料理を食べたこと。三つ目はマレーシアにいた6カ月間で8回の旅行に行ったことです。好奇心を持って行動することで、主体性や問題解決力が身につきました。
山崎/イギリス留学と洋菓子屋でのアルバイトのことです。
半年間のイギリスでの留学生活では、当初は授業だけでなく日常生活も大変で、相手の話を理解するのに必死でした。しかし、ペアワークやディスカッション、先生に質問するなど、自ら積極的に発言し、英語でもコミュニケーション能力を身につけました。また、クラスメイトが様々な国から来ていたこともあり、その国の食や文化、その国の人達の国民性などに興味を持ち、より深く理解するように努めました。その結果、日本の素晴らしさを知ることができたと同時に、多文化への理解が深まりました。これらの経験を通して、何事にも興味を持ち相手を理解しようとする行動力、積極性が身につきました。
アルバイトでは、洋菓子屋でアルバイトリーダーをしていたので、製造と接客がスムーズに連携できるよう配慮したことなど、リーダーとしての経験を話しました。
※学生時代に力を入れたこと
Q/留学経験を就活で活かすことができましたか?
藤本/成長できましたし、日本ではできない経験をしたことで、面接で話せるエピソードが増えました。
山崎/自分に自信を持つことができ度胸もついたので、面接では何を聞かれても困ることなく、会話を楽しむ余裕もありました。
Q/就活で印象に残っている出来事や経験を教えてください
藤本/グループディスカッションの日に電車が遅れました。開始時間に間に合わないことがわかった時点で電話をして、状況を理解してもらえましたが、到着後のディスカッションで言葉がうまく出なくなり焦りました。
山崎/私は希望する業界や仕事が見つかっていなかったので、それを決めるのに時間がかかりました。いろんな人と将来の話や自分の好きなことを話す中で、いろんな人と関われる仕事がしたいと思ったので、営業職に就くということを就職活動の軸にし、業界は絞らないことにしました。尊敬できる人と一緒に働きたいと思ったので、インターンシップや営業担当者と話せる機会を大切にし、この上司や先輩と働きたいと思った会社にエントリーしました。
Q/これは共感してもらえるのでは!と思う、就活あるあるを教えてください
藤本/エントリーシートをボールペンで書く時に、最後の方になって油断したのか、いつもは当たり前に書ける字を間違えてしまいました。最初から全て書き直しです。
山崎/オンラインの説明会では、自分が魅力的に感じた企業は最初から最後までメモをとり続けていました。メモの量で自分の興味の有無がわかります。
Q/内定先では、大学での学びをどのように活かせそうですか
藤本/観光の知識を直接活かせますし、留学を経験していろいろな国の人と話をして得たコミュニケーション能力が役立つと思います。
山崎/留学先で対話をする時はいつも、相手の持つ文化や考え方を意識し、相手の言葉をそのまま受け止めるのではなく、内に秘めているものを読み取って、いいたいことを理解しようとしていました。仕事でのお客様ニーズを読み取る力に近いので、営業にいかせると思います。
Q/就活を通して成長したことは何ですか?
藤本/エントリーシートの締切日や面接日、アルバイト、そして就活中も続けていた旅行など、とても忙しい毎日でしたが、自分の体調を考慮しながらスケジュールを立てることができました。また、自己分析で自分の強みを初めて知ったので、それを磨いていきたいという気持ちも芽生えています。
山崎/会話力が身につきました。面接では事前に準備した回答を一方的に伝えるのではなく、会話していく中で、自分の魅力を相手にわかってもらうことを考えていたので、常に笑顔でいることや相手の話を聞く態度を意識して面接を受けました。
Q/就活中の方々へのメッセージをお願いします
藤本/就活をしていると「自分にいいところがあるのかな」とネガティブになってしまうこともあると思いますが、誰にでも必ずいいところはありますし、それを恥ずかしがらずにアピールすることが重要です。ポジティブに気分転換をしながら、自分らしさが保てる状態で面接に挑むといい結果がついてきます。
山崎/企業探しをする時に、特に大企業だと「私には無理なんじゃないか」と思ってしまうかもしれませんが、人間力の勝負だと思います。自分に自信を持って、魅力をきちんと伝えれば、採用してくれる会社は必ずあります。
Q/今後の目標や歩みたいキャリアを教えてください
藤本/旅の楽しさをより多くの方に知ってほしいです。そのためにもっと観光を学び、多くの人と関わって成長し、多様な旅のプランを提案できるようになりたいです。またJTBには地域の観光振興を通じて地域を活性化する仕事があり、将来携わりたいという希望もあります。
山崎/富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの営業としてお客様に「山崎さんだからお願いしたい」と言っていただける、唯一無二の存在になりたいです。留学やアルバイトで培ったコミュニケーション能力をいかし、信頼関係を築いていきたいです。
Q/高校生に向けてのメッセージをお願いします
藤本/京都橘大学は、少人数制で国際英語学部の全員と顔見知りになれて、楽しく学ぶことができます。英語のレベルに合わせたクラス別の授業で英語力を高め、留学に向けての準備をしっかりと進めることができます。
山崎/私が留学したのはコロナ禍で、海外で留学生活をするという決断が難しい時期でしたが、思い切って留学して本当に良かったと思っています。京都橘大学は休学せずに留学できるというメリットがあります。ぜひ京都橘大学で学んでください。
<ここがDISCOVERY!>
・京都橘大学は、1年間の留学が4年間のカリキュラムに含まれている!
・SAP留学先は7カ国にある提携校から選ぶことができる! ※2024年1月現在
・少人数制で、先生が親身になって学生生活を支えてくれる!
・留学の経験を就職活動でいかせる!
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