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最初は誰もが手探りでスタート
就活シーズンをどう駆け抜けた?
「みんなで語ろう!その先とわたし-多業種交流編-」

特 集

2024.02.09

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就職活動を終えた4回生3名による座談会「みんなで語ろう!その先とわたし-多業種交流編-」を開催。ファシリテーターを務めたのはα-station(エフエム京都)DJのマツモトアキノリさん。マツモトさんの軽快な話術にリラックスしながら、それぞれの大学生活、就職活動を振り返り、来春への期待感を語り合いました。

江田 篤生さん
現代ビジネス学部経営学科4回生
内定先:株式会社マイナビ

和田 花凜さん
現代ビジネス学部都市環境デザイン学科4回生
内定先:西尾レントオール株式会社

宮本 壮太さん
現代ビジネス学部経営学科4回生
内定先:東芝テック株式会社

※2023年10月にインタビューしたものです。
※経済学部、経営学部、工学部の開設に伴い、2021年4月より現代ビジネス学部は募集を停止しました。

Q/京都橘大学に入学した理由を教えてください

江田/関西の大学で学びたい思いがあり、その中でも京都橘大学の経営学科では、豊富なコースが設けられていて自分の履修の仕方によって幅広い学びができると知って志望しました。高校時代、医療系に進もうかと考えていた時期があり、経営学科でも医療に関わる資格が取れることにもすごく興味を持ちました。

和田/高校時代から観光について学びたいと考えていたんです。京都という日本有数の観光都市で、フィールドワークや実践的な学びが多くできるのが、京都橘大学の魅力だと感じて入学を決めました。

宮本/将来は民間企業で働きたいと思っていたので、経営学の知識が必要だと思いました。京都橘大学は少人数で、先生と学生の距離が近い点に魅力を感じ、志望しました。

Q/入学前と入学後でギャップはありましたか?

和田/自分が想像していた以上に、地域に密接した学びやゼミ活動ができたことでしょうか。ゼミでは京都の錦市場で観光客が増加しすぎている問題に対して、錦市場の組合の方に聞き取り調査を実施。現場の声を聞きながら増加するメリットと問題点を探り、観光客に配るパンフレットを作成しました。とても実践的な学びだったと感じています。

宮本/教職員と学生との距離が近いのが、良いギャップだと考えています。大学祭の実行委員をした時もさまざまにアドバイスをもらいました。

Q/大学生活で自身が成長したと感じる出来事や経験を教えてください

江田/京炎そでふれ!部で代表を経験したことです。よさこいは、ひとつの作品を90人ほどの部員と一緒に作りあげていくんです。踊り、衣装、道具、曲をいちから取り掛かるのですから、意見がぶつかることもある。その困難を乗り越えるための挑戦や工夫が、自分を成長させてくれたと思います。

和田/まちづくり研究会に所属し、地域のイベントやボランティアなどに参加しました。地域の方や学校関係者など、大人の方と関わり、言葉づかいや社会のマナーを学ぶ機会が多かったことは、就職活動(以下、就活)でも役立ったと思います。

宮本/3回生で行った大学祭実行委員の広報パートの責任者をしたことです。協賛してくださる企業を見つけ、メールや電話でアポイントメントを取るのですが、コロナ禍だったこともあり、なかなか大変で。断られることは何度もありましたが、そんな時は、先輩や職員の方に相談して次に臨みました。でも、この経験を経て、営業職の職種のイメージがついた気がしますし、ビジネスルールを知ることができたと考えています。

Q/未完の大学として絶えず発展成長し続ける京都橘大学をどう思いますか?

江田/学生にとって挑戦できる環境があるのはありがたいし、成長につながるポイントかなと思います。

和田/校舎が新しくなったり、学部が新設されたりと学びの場や質が向上していると思うので、これから入ってくる学生も質の良い学習ができると思います。

宮本/学部も増えて人数も増えていますし、もっと発展して京都イチの大学に発展してほしいと思います。

Q/次は就活について伺います。就活を始めたのはいつ頃からでしたか?

江田/2回生で参加できるインターンシップを知った時から意識し始め、本格的に就活を始めたのは3回生の6月です。就活の軸は3つあって、まずは、困っている人の役に立っていると実感できる仕事であること。二つ目は、社員の方々が熱量をもって働いているかどうか。三つ目は若い社員が活躍できる企業がどうかを重視しました。

和田/意識し始めたのは3回生の夏休みでした。キャリアセンターが実施しているインターシップ講座に参加して、そこから意識が芽生えたと思います。私が軸にしたのは、実家が福井県なのであまり離れることなく関西で働けること。そして社会の役に立てる仕事であること、この二つの軸がぶれないように活動を続けました。

宮本/出身が広島なので地元で就職するか、全国規模の会社で就職するか悩みました。でも新卒という立場なので地域に拘らずチャレンジをしてみようと決断し、3回生の4月から就活を始めました。私が軸にしていたことは3つ。日本のモノづくりに関われること、仕事の幅が広いこと、そして社会に影響を与える仕事であることが外せない軸でした。

Q/企業とのマッチングに不可欠な自己分析では、具体的にどんなことを行いましたか?

江田/サッカーを始めた幼稚園くらいから現在までの、自分年表を作成しました。それぞれの時期で大変だったことやターニングポイントを振り返り、どんな気持ちで乗り越えたかを必死で思い出してメモ。自分が頑張れる原動力は何なのかを明確にすることから始めました。

和田/周囲の人に自分はどう映っているのかのかヒアリングしてみたり、過去の経験から自分はどういう役割に向いているのかを振り返り、自己分析を進めました。自分自身では、多くの人の前で話す場面では緊張する性格だと思っていたのですが、周囲に聞くと「堂々と話しているし、本番に強いよね」と言われ、自信につながりました。

宮本/江田さんと和田さんの方法、その両方を取り入れた自己分析を行いました。年表も作成し、自分の周り人やの先輩、家族に聞いて、自分は責任感や継続力があることが強みであると見出していきました。

Q/次は企業・業界の分析について。どのように進めましたか?

和田/まずは大学内で行われた、様々な業界の企業が集まる企業研究セミナーに参加しました。もともと興味をもっていた企業だけでなく、ほかの業界を知ることで発見がありました。新たに気になった業界もあったし、逆に始めは関心をもっていたけれど「違うかも」と感じた企業もありました。最初は、できるだけ多くの企業の話を聞くのも大事だと思います。

宮本/やりたい仕事は絞れていたので、できるだけ大きな規模の企業に入社することを目標に、企業を選定していきました。インターンシップや説明会があれば、積極的に参加しました。悩むこともありましたが比較的順調だったと思います。不安が生じたらキャリアセンターに行き、解消してモチベーションを維持していました。合計、25回くらいはキャリアセンターに足を運んだと思います。

江田/僕が利用したのは10数回かな。自分も多い方だと思っていましたが、もっと多い人がいたんですね! エントリーシート提出の時期は書き方を添削してもらい、選考試験前は面接練習をしていました。キャリアセンターのサポートがあって本当によかったと思います。

Q/就活の面接で聞かれるという、学生時代に力を入れたこと=ガクチカについて教えてください。

江田/一つがさきほどの京炎そでふれ!部代表で、もう一つが、本学の学生団体「えしかるず橘※1」での活動の話です。いろいろな方に興味を持っていただき、好感触でした。自分でも成長できたと感じる経験だったので話しやすかったですね。

和田/面接では、まちづくり研究会で行ったイベントのことを話しました。具体的に言うと、京都の伝統産業である京焼・清水焼の器を使った灯りイベントです。そのイベントデザインを担当しました。初めての経験で工夫したこと、苦戦したこと、その経験から得たことを話しました。

宮本/大学祭実行委員で広報の責任者となり、協賛企業の獲得に注力したことを話しました。協賛依頼が3年振りだったこともあり、先輩にも経験者がいなかったので、アポイントを取るマニュアル作成から始め、一度途切れた関係を再構築することができました。困難なことがあっても、周囲の人にも協力を得ながら一つずつ解決していく姿勢を話しました。

※1 エシカル消費※2の認知拡大に向けて活動している学生団体で、地域住民のエシカル消費の理解促進や、消費と社会のつながりを「自分ゴト」と捉えるきっかけになればという想いから2021年6月に発足。
※2 地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと。

Q/就活してきた中で、印象に残っている出来事はありましたか?

江田/内定先の企業ではないのですが、面接が終わった後に20分くらい時間を割いてくださり、貴重なお話をしていただけたことがありました。お話のなかで、「面接をした上で、江田くんは別の企業が向いているのかもしれない。それでも、うちの企業に興味を持ってもらえるなら、ぜひ来てほしい」と言ってくださったことが印象に残っています。

和田/企業研究セミナーを1週間続けて、毎日6社、参加したときのことです。オンラインでの開催だったので、対面ではないため表情や聞く姿勢が伝わりにくいと思い、笑顔を絶やさないことやリアクションを心がけていました。その姿勢を見ていたキャリアセンターの方から「頑張ってるね」とメッセージをもらい、伝わっていたこと、ほめてもらったことが嬉しかったです。

宮本/最終面接で、面接官から「熱意が伝わりました」と言われたことです。採用情報や例年の流れだと3回で面接が終わる企業だったのですが、私の場合は、面接が4回あったんですね。そこが気になっていましたが、4回目の面接時に思いやインターン経験について話せたので、その分が熱意という評価につながったんだと思います。

Q/いろいろな経験を経て、内定を得たわけですが、これはみんなに共感してもらえるのでは!?と思う就活あるあるはありますか?

江田/どれだけ気をつけていてもトラブルは起こるので、余裕を持って行動することですね。最初は集合時間の1時間前に到着していました。慣れてきても30分前には目的地に着くようにしていました。

和田/江田さんと同じで、時間に関してですね。面接会場は知らない土地で行われることがほとんどなので、余裕をもって家に出るのがテッパンでした。時間には間に合ったのですが、駅構内で迷ったこともあり、早く家を出ておいてよかったと思った経験があります。

宮本/あるあるといえば、エントリーシートの合否に一喜一憂する自分がいる、ということですかね。採用担当の方の記憶に残るために、ほかの人と違う内容を意識しました。ありきたりな文言ではなく、企業研究をしっかりして自分だけの言葉で伝えることを、面接でもエントリーシートでも意識しました。

Q/内定先のどこに魅力を感じて選びましたか?

江田/これまで私自身もキャリアサポートしてもらってきたので、この業界に関心がありました。内定先の魅力は大きくは3つあります。業界の中でもサービスの幅が広いこと、働く環境、社員さんと関わる中で人に魅力を感じたこと。これらが主な理由でした。

和田/建設機械やイベント機材をレンタルするという、裏方として誰かをサポートする業務に魅力を感じました。イベント部門に配属される予定で、私自身がイベントやライブに参加するのが好きなこともあり、ワクワクしながら働けると感じたのも決め手のひとつです。大学で観光という側面からまちづくりについて学んだ経験や、サークルで様々なイベントを企画・開催してきた経験が活かせると考えています。

宮本/飲食店のアルバイトの経験から小売業の人手不足を体感し、その課題解決に携わりたいと考えていました。企業研究する中で東芝テックは業界最大手で、セルフレジや無人店舗を促進し、小売業によりそった経営を行っています。また、情報力も豊富ですので、社会に影響力を与えられるという点にも魅力を感じ志望しました。

Q/就活を通して成長したなと思うことは、なんでしょうか

江田/たくさんありますが、面接を通して意思の伝え方が少しは上手になったかと思います。結論から話し出すことを、いつも意識して話すようにしていました。

和田/セミナーや面接を通して、人の話を聞く姿勢、質問する力が身についたと感じています。あと、就活を通して学んだことは、まず目線を合わせ、視線だけでなく顔から相手に向け、笑顔を忘れないようにするということ。この人と働きたい、と思ってもらえることが重要なので、見た目の印象も意識するようになりました。

宮本/行動力が身についたことです。面接練習やエントリーシートを早く準備するなど、就活準備はいろいろあります。何事も自分から動き出すことの大切さは、就活を通してあらためて学べたと思います。

Q/今後の目標やこれから歩むキャリアについて教えてください

江田/まずは、社会人そのものが初めての経験ですので、先輩の背中を追いかけ、社会人生活を頑張っていきたいです。そこから、少しでもたくさんの人のキャリアによりそえる社会人になりたいと思っています。

和田/失敗を恐れず、どんなことでもチャレンジしていきたいと考えています。大学での経験を忘れずに頑張っていきたいです。

宮本/今後の目標は、やはり小売業の課題解決です。人手不足で苦しんでおられる企業が多いと聞きますので、東芝テック株式会社(以下、東芝テック)の情報力や商品で、小売業で働いている人が快適に働ける環境づくりをしたいと考えています。

Q/これから就活をしていく後輩へメッセージをお願いします!

宮本/いろいろな人とつながることで視野も広がりますし、幅広い層が参加する課外活動に参加することはおすすめです。

和田/私も課外活動やサークルに所属してよかったと感じています。学校、企業、住民の方々といった大人の人とやりとりする場面が多かったので、言葉使いやメールのマナーなどを学ぶことができ、就活にも活かせます。

江田/学業やサークル、アルバイトでも、やりたいことをやることが、本当に大事だと実感しています。どんな成果を出したかも大事ですけど、どういう思いで取り組んで、どういう思考で行動したかという中身がもっと大事です。熱意を持って取り組んだ経験は、すべて就活にいかせると思います。やりたいことをすべてやれた大学生活でとても楽しかったです。

 

<ここがDISCOVERY!>

・キャリアセンターのサポートは積極的に活用すべき!
・就活では常に時間に余裕を持って行動しよう!
課外活動やサークルの学びは就活できっと活きる!
・熱心に取り組めば、どんなことでもガクチカになる!

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