Interview

実現したい夢があるだから前に進める、
クラウドファンディングから始まる育児支援。
<スピンオフ>メッセージ編

インタビュー

2021.11.19

自分たちがつくった「育児ボックス」で日本の育児支援環境を変えていきたいと、「m’s choice」として活動する卒業生の中尾さんと山下さん。夢の実現に向けた第一弾として、「きょうくるみ」を製作しました。前編後編を通して、2人を突き動かす想いの原点から「m’s choice」に込めた想いやクラウドファンディング※1への挑戦、「やりたい」が実現するまでの苦労ややりがいなどをお届けしました。

ここでは、中尾さんと山下さんから高校生や学生の皆さんへのメッセージと、在学中の二人をよく知る恩師の先生方から2人へのエールをお届けします。

※1:インターネットのサイトでやりたいことを発表し、賛同してくれた人から広く資金を集める仕組み

MESSAGE
京都橘大学に興味のある高校生、自分で何かにチャレンジしたいと思っている学生たちへお二人からメッセージをもらいました

中尾/いろんな人との出会いが自分の視野を広げることにつながります。学部学科関係なく、その垣根を超えてたくさんの人と関わってほしいです。この時代なのでオンライン授業で、自宅で過ごす時間も増えているとは思いますが、ある意味それが自分の時間になると思います。自分が本当にやりたいことが何なのかを考えるきっかけになるかもしれません。どんな瞬間も自分の将来のために有効活用してほしいですね。

山下/何かやってみたいことが少しでもあるのであれば、まずは行動を起こしてほしいです。考えこんでいるだけでは前には進みません。失敗したらそのときどうするかを考える、成功したら次はどうしようかと考える、いろいろな体験をプラスに変えられるように前を向いて頑張っていってほしいです。

YELL
最後に、二人の学生時代の恩師である、常田裕子先生とジェイムス朋子先生にお話をうかがい、夢に向かって頑張っているお二人にエールをいただきました。

看護学部 看護学科 常田 裕子 准教授
<専門分野>
母性看護学/助産学/リプロダクティブ・ヘルス
<研究テーマ>
助産師教育と助産実践/周産期医療における助産師の役割/性に関する健康、リプロダクティブ・ヘルス/母乳育児

健康科学部 心理学科 ジェイムス 朋子 准教授
<専門分野>
臨床心理学/精神分析的個人心理療法・集団精神療法
<研究テーマ>
破壊的行動化群に対する予防・心理教育・心理療法/精神分析的人格発達理論における女性の成熟過程/青年期の心理教育プログラムの開発・実践・成果研究

※写真左から、常田先生、ジェイムス先生
※この記事は、2021年9月取材
※インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています

●学生時代の印象はどうでしたか?

常田先生/4回生の助産関係の演習、助産実習や卒業研究を経て、中尾さんは良い意味でポーカーフェイスで物事に動じず、自身の考えを秘めている様子は感じていました。将来の助産師としてのキャリアについて話したこともありますが、実践を積み重ねて、私生活と共に充実させたいと話していたので、今回のような熱い思いを抱いていたのは驚きでした。

ジェイムス先生/明るくて、ほがらかでとても優秀な学生でした。卒業研究をとても頑張っていたなという印象があります。卒業論文で使用するデータは学科内の学生同士でとることが多いのですが、山下さんは学科外の対象者を調査対象とする研究を志望していました。そのため段階を踏んだ正式な依頼手続きが必要でしたが、スピーディかつ丁寧な対応をしていて、完成した卒業論文も流石と思う出来でした。

●卒業後の活躍ぶりについて感じていることを教えてください。

常田先生/今回の起業を知って思うのは、助産師としての経験の中で、少し早く生まれたり、治療を必要とする赤ちゃんのケアや家族との関りもあったからこそ、開発されたおくるみのようなアイデアにつながったと感じています。

ジェイムス先生/就活を頑張っていた姿を見てきたので、本業とは全く別のところで活動を始めたのはびっくりしました。就活をしていく中でも将来どんなことをやっていきたいか、真剣に考えていっていろんな選択肢の中で就職を選択し、その過程の中で自分のやりたいことを見つけ、夢を追っているというのはとても素晴らしいと思います。

●夢の実現に向けて走り出したお二人に、応援メッセージをお願いします。

常田先生/少子化が(うた)われ久しく、子育て支援の重要性は益々高まっている現代だからこそ、子育てをする家庭の応援と地産を結び付けるというアイデアは本当に素晴らしいと思います。今一度、日本の伝統的な技・文化を大切にしつつ、現代の若者ならではの実用的なアイデアをむすびつけた商品開発、そして将来的には育児ボックスをこのような商品ですべてをまかなうというのは、数多くの存在する子育て商品の中から選ぶ困難さを訴えるご家庭への支援の一つにもなるかと思います。これからも色々な困難に立ち向かうかもしれませんが、「子育てをされるご家庭によりそう」をモットーに引き続き頑張ってください!応援しております。

ジェイムス先生/夢は果てしなく遠くまで持ち続けてほしいですね。ビジネスの経験もない中で活動していくのは大変だと思います。動き始めると目の前のことでいっぱいになってしまいがちですが、そんな時でも今の自分たちを信じて、自分たちがやりたいことをどんどん実現していってほしいです。お二人のような卒業生が活躍されていることを本当にうれしく思います。本学や社会で学び、経験したことを次のステップに活かしていただき今後さらに活躍されることを期待しています。

<m’s choiceの詳細はこちら>
HP:https://www.ms-choice.jp/
クラウドファンディング:https://camp-fire.jp/projects/view/358391

<ここがDISCOVERY!>

・たくさんの出会いが自分を成長させる!
・将来と真剣に向き合い、選択肢の幅を広げていくことが、本当にやりたいことを見つけるきっかけになる!
・やりたいことがあるなら、まずは行動を起こすことが大事!

・社会でいきる学びや経験が京都橘大学でできる!


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