京都橘大学

CROSSOVER
PROJECT #02

日常生活に寄り添う ものづくり企業とともに 2050年の人と人とのつながりを考える

PROJECT THEME

見つける・話す・気づく。
オブザベーション、
無印良品の発想法~皆さんは2050年に
どんな生活をしていたいですか?

  • 経済学科
  • 経営学科
連携企業無印良品 京都山科
OUTLINE

プロジェクトの概要

カフェは若者だけのもの?
超高齢社会でも人が憩う場所に

若者よりも高齢者の人口が多くなる2050年。2000年以降に訪れたカフェブームの影響で従来の喫茶店が姿を消しつつある中、「今の若者が中高年になったとき、カフェはどうなる?」をテーマに、高齢者が足を運びたくなる次世代型カフェを考案!

1980年に「感じ良い暮らしと社会」を目指して誕生した無印良品と連携したプロジェクト。経済学部・経営学部の学生が1チームとなって行動経済学を学びながら、人口減少や超高齢化などで経済の分岐点になると予測される“2050年”をテーマに「人々の暮らしに寄り添い、人と人とのつながりを生み出す」商品・サービスの開発に挑戦しました。

FLOW

プロジェクトの流れ

企業研究→行動経済学の学習またはグループワーク・課題抽出→中間報告→ビジネスアイデアのブラッシュアップ→プレゼンテーション

若者の利用が多いカフェを高齢者も利用しやすくするには?をテーマに、利用者に足を運んでもらうのではなく店舗側が出向く「移動式カフェ」を企画。気軽に訪れ、そこで高齢者が人とのつながりを持てるカフェ単体の提案だけでなく、無印良品のプロジェクトに取り組む他チームとのコラボレーションによりアンテナショップとしての展開も発表。健康促進を目的に企画されたスニーカーと連携し、歩数によるコーヒーの割引サービスを行うなど経営・経済の双方向の視点を掛け合わせたビジネスアイデアを考案した。

VOICE

プロジェクトメンバーの声

TEACHER

曖昧な未来ではなく確実にやってくる「2050年」を、学生が“自分ごと”として捉え、日常生活や社会のあるべき姿を具体的に描いてほしい、と授業を展開。このチームの強みは、何より対話力!当初から日常会話を大切にして信頼関係を築き、教室では常に立ったまま楽しそうに話し合いをする姿が印象的でした。既存の移動式カフェにない斬新さは何か?という意見に対し、他チームとのコラボレーションによる柔軟な課題解決を提案した点にも驚かされました。笑顔でワークを進める様子が他チームにも伝わり「一緒に考えれば何か面白いことが生まれるかも!」のワクワクを伝播させたのでは。学部・学科だけでなくチーム間においても“クロスオーバー”の可能性を体感できたのではと思います。

経済学部 経済学科
牧 和生准教授
STUDENTS

経済・経営の2学部が混在するチームのリーダーを務めました。遠慮や緊張で発言しづらい雰囲気の中、あえて趣味などの話で場をほぐし、信頼関係を築けるよう努めました。雑談の中で出た「カフェ」がヒントになり、ワークが一気に加速!議論を重ねる中で、経営学部が企業視点で考えるのに対し、経済学部は生活者の心や行動に基づいて考えるという違いに驚きました。連携企業からはシビアな意見もいただきましたが、おかげで再調査・再検討は質・量ともに今までにない深いものに!アクションを起こす→違う視点から意見をもらう→改善する、の積み重ねが新しい価値を生み出す力になると学びました。

経営学部 経営学科 2回生 
滋賀県・比叡山高等学校 出身
太田 裕也さん

自分の意見を言うのが苦手で、いつも誰かの意見に同意するだけだった私。でもこのプロジェクトでは1チーム7人と少人数で、どのメンバーとも「他の視点もあるよ」「こんなアイデアはどう?」と肩の力を抜いて意見交換できる関係を築けたので、“移動式カフェ”を思い切って提案!皆が賛成してくれて嬉しかったですね。プレゼンテーションの機会が多い経営学部のメンバーからわかりやすい発表のコツも学ぶことができました。高齢者にフォーカスした点、自分たちの将来としてリアルな課題解決を考えた点は連携企業からも高評価を獲得。異なる視点で意見交換をしながら学ぶ楽しさを知る貴重な経験になったと思います。

経済学部 経済学科 2回生 
三重県・名張青峰高等学校 出身
中林 宥菜さん
※学年は2023年2月取材時点のものです。