Event Report

#授業レポート 後編
切磋琢磨できる環境で書の個性を伸ばし合う!
文学部日本語日本文学科書道コース「作品研究」で作品選別を終えた学生にインタビュー

イベントレポート

2021.02.24

レベルの高い書道教育で知られる本学の文学部日本語日本文学科書道コースでは、字を書くことだけでなく、書道について多岐に渡る学びを積み上げていき、漢字とかなを両方同じ分量で学べることが特徴です。そして、4年間の集大成となる「作品研究」(卒業制作として、漢字とかなの作品を制作)に取り組みます。

前編では、作品の最終選別の様子や、授業を担当している先生方のインタビューをご紹介しました。後編では、素晴らしい作品を作り上げた同コース4回生の中から3人の学生にインタビューしました。また、4回生の皆さんの力作を発表する「卒業制作展」の様子もご紹介します。

授業の様子は前編へ。

作品の最終選別を終えた学生3人にインタビューしました。
※インタビューおよび撮影時のみマスクを外しています

【角 宗一郎さん】

Q/作品のテーマを教えてください。

漢字作品は、中国書史のなかでも名品といわれている「黄州寒食詩巻(こうしゅうかんじきしかん)」をモデルに、「張時徹(ちょうじてつ)詩」から集字し、創作しました。かな作品は「宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)※」をテーマにしています。「こぶとりじいさん」や「(ちご)のそらね」といった物語が収録されていて、ちょっと身近な誰でも知っている物語を書くことによって少しでも鑑賞する方に楽しんでもらえるようにという想いで選びました。書風は本阿弥(ほんあみ)(ぎれ)(『古今和歌集』の写本の通称)から集字して創作しました。
※197の説話が収められた説話集。1213年から1219年頃に成立したと考えられています。「説話」とは、古くから民間で伝わった民話や伝承のこと。

Q/「作品研究」の授業を振り返っていかがですか。

漢字作品は、堂々とした線で、6枚の紙面の中で気分の盛り上がりを表現することにこだわりました。制作を通し大きく成長できた実感があります。かな作品は、「どうすれば本阿弥切に忠実に寄せていけるか」を考えて先生にアドバイスをしてもらいながら納得いく作品になりました。

Q/尾西先生はどんな先生ですか?

普段は気さくな先生ですが、作品の批評になると、真面目に、端的かつ的確なアドバイスをくださいます。あまり細かいことというよりは作品全体の雰囲気とかについて批評してくださることが多いです。

Q/寺坂先生はどんな先生ですか?

一人ひとりの作品をよく見てくださいます。褒めるとこは褒める、直すところは直す、といった感じでメリハリがありますし、丁寧に細やかに作品の指導をしてくださいます。

Q/京都橘大学の書道コースの魅力を教えてください。

自分の好きなテーマを追求できる環境で、先生方もそれをサポートしてくださいます。書道コースの学生全体のレベルが高く、さまざまな作品や書法に出会えますので、常に刺激を受けながら切磋琢磨できるところが魅力です。

 

【竹中 咲代子さん】

Q/作品のテーマを教えてください。

漢字作品もかな作品も、歴史上の偉人の辞世の句をテーマにしています。辞世の句にはその人の生き様や思いが込められているので、それを作品に投影できればと思いました。漢字作品は、幕末を生きた新撰組局長・近藤勇の辞世の句がテーマです。

Q/「作品研究」の授業を振り返っていかがですか。

偉人のイメージに合うように表具を選んだり、その人の歴史を学びながら作品を創っていくのが醍醐味でした。先生方は、自分で見ているときには気づけなかったことを指摘してくださいます。書家としても活躍されている先生方に指導していただけるのはうれしいです。

Q/尾西先生はどんな先生ですか?

分からないことや困ったことがあれば親身になって相談に乗ってくださいます。高校生の時に参加したオープンキャンパスでもいろいろと相談に乗っていただき、それがきっかけで京都橘大学の書道コースに入ろうと決めました。

Q/寺坂先生はどんな先生ですか?

細かく丁寧に指導してくださる優しい先生です。私自身、かなを学んでいて分からないことが多くて。授業以外の時間に質問に行っても、長時間に渡り教えてくださいました。

Q/京都橘大学の書道コースの魅力を教えてください。

少人数なので、1回生から4回生まで学年に関係なく接する機会があります。私も1回生のときに、書道の知識や技術について知りたいことがあれば、4回生の先輩にどんどん聞きに行っていました。たくさんの知識を吸収できる環境が魅力です。

 

 

【三井 風佳さん】

Q/作品のテーマを教えてください。

漢字作品は、好きな書家である董其昌(とうきしょう:中国明代末期に活躍した文人で、特に書画に優れた業績を残した人)と王鐸(おうたく:明末清初の書家)の両方の特徴を生かしたものに仕上げました。かな作品は、大字と中字(ちゅうじ)を混ぜた作品にしました。

Q/「作品研究」の授業を振り返っていかがですか。

かっこいい字に憧れていたのですが、大字かなに取り組むようになって、「流れるような優しさ」も書に必要だと感じるようになったので、漢字作品においても、ふんわりとした流れを取り入れるようにしています。

Q/尾西先生はどんな先生ですか?

「答えは自分で探求してほしい」とよくお話しされます。先生にアドバイスをもらう中で、私自身、自分で答えを見つけられたように感じます。

Q/寺坂先生はどんな先生ですか?

普段は優しいですが、書道に関しては厳しい先生です。的確にアドバイスしてもらえます。色使いや墨の濃さなど、さまざまな助言をいただきました。

Q/京都橘大学の書道コースの魅力を教えてください。

いつ大学に来ても書道コースの皆がずらりと並んで作品を制作しています。書道を学びたい、究めたいという人にはぴったりの切磋琢磨できる環境です。書けば書くほど先生方からもたくさんのアドバイスをいただけて、技術を磨けると思います。

  

 

本学文学部日本語日本文学科書道コースと文学研究科博士前期課程歴史文化専攻の「2020年度卒業制作展」が、2021年2月5日(金)~7日(日)の3日間にわたり、京都文化博物館(京都市中京区)で開催されました。今春卒業・修了を迎える学生・大学院生34人が、漢字とかなの2作品を制作し、計68点の作品が展示されました。
※マスク着用や消毒など、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で開催されています。

前編で紹介した「作品研究」の授業での最終選別を経て、学生たちそれぞれがたどり着いた自分の「書」の数々。どの作品も個性あふれる素晴らしい作品に仕上がっており、学生たちの顔も晴々としていました。

会場では、来場者が作品を熱心に鑑賞している姿が見られ、盛況のうちに終了しました。「卒業制作展」に出品された作品は『2020年度卒業制作集』に掲載されています。

<ここがDISCOVERY!>

文学部日本語日本文学科書道コースは、徹底的に「書」を探究できる!
書道コースは、学年を超えて学生同士の距離が近く、仲が良い!

書道コースには、切磋琢磨できる仲間に恵まれ、技術を磨き、創作できる環境がある!

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