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「海外に日本語教材を送る会」反響多数

 本学の教授や学生などでつくる「海外に日本語教材を送る会」が日本語を学ぶ韓国人向けに『入門日本語辞典(韓国語版)』を作成。翻訳を担当した大学院生南京希(ナム・キョンヒ)さん(本年度大学院文学研究科修士課程修了)の活動が3月19日京都新聞で紹介された。京都新聞の報道に対し、問い合わせや入手を希望する声が多数寄せられ、本学では急きょ『入門日本語辞典(韓国語版)』を増刷した。
 同辞典は韓国で日本語を学ぶひとや本学留学生に無料で配布する目的で作成された。掲載されているのは約5000語。日本語の単語が漢字とひらがな、ハングルで記されている。単語を分類別に紹介したり、読みにくい日本の人名や地名には読み方を示すなど、様々な工夫が凝らされている。
 韓国語研究・教育の第一人者である梅田博之先生(麗澤大学副学長・前日本言語学会会長・韓国文化勲章受章者)も辞典を高く評価、「海外に日本語教材を送る会」の学生は大変励みになったと話している。

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南京希(ナム・キョンヒ)さん
(本年度大学院文学研究科修士課程修了)

 この『入門日本語辞典(韓国語版)』は1997年12月に作成された『入門日本語辞典』(英語版)をもとにつくられたもので、同会では現在『入門日本語辞典』の中国語版の作成を計画している。
 「海外に日本語教材を送る会」は、1996年11月に発足した本学の学生有志が集まったボランティア団体。メンバーは約20名。 
 現在世界各地で日本語を学ぶひとが多いなか、「日本語を学んでいるが、教材や辞典が手に入りにくい」という地域に辞典や絵本、テレビドラマの録画などを送っている。これまでに、インド・ベトナム・インドネシア・フィリピン・ミクロネシア・ハンガリーなど各国の大学や日本語学校に教材を送り、様々な文化交流を行っている。
 「海外に日本語教材を送る会」の活動内容はこちらへ

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