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関西女性アーティストファイルVOL.2「木陰にて共有(シェア)」開催

 6月2日、本学清風館で文化政策研究センター主催による一日だけの展覧会「木陰にて共有(シェア)」が行われた。前回好評を得た関西女性アーティストファイルの第二弾。アートの現場で活躍する新進のグラフィックアーティスト、美術ライター、アートコーディネーターら女性アーティストが学内に招かれ、展覧会、セミナーを行った。

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 古厩久子さんの「手」をモチーフにした映像が普段訪れない階段下に映されている。画像では分からないが、古代からおまじないに使われた回文がコンクリートの壁に延々と書かれ、「ノマド」という手で触ると暖かさが感じられる箱も設置された。この「ノマド」はこの1日だけの展覧会が終わっても約1ヶ月大学内に残って学生たちの訪れを待つことになる。

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 展覧会より先だって学内の洗面所90ヵ所に池田朗子さんの作品「石鹸人形」が設置された。文字通り「アートの現場」を共有しようという試み。石鹸人形は1ヶ月余り人の手に触れ、少なからず形を変えて展覧会場に場所を移した。セミナー参加した学生は「石鹸人形に触って使えたのが面白かった。触れる、というのはやっぱり良いと思う」と話した。

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 アートコーディネーターの中西美穂さん、美術ライターの山下里加さんが「作家に出会い、作品に出会う」と題されたセミナーを行い、文化政策学部教員がナビゲーターをつとめた。アーティスト自らが参加者とアートの現場を共有しようという試みに、文化政策学部の学生ら約80人が参加。来場者は100人を超えた。
セミナーに参加した学生は「“共有”のプロセスがよくわかった」「アーティストと展示が双方的につながれた気がする」と話した。

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