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文化財防災研修会参加


消防訓練の説明を受ける文化財学科の学生


柿(こけら)葺き作業の見学研修

 7月13日、山科の勧修寺にて文化財防災研修会が行われ、本学文化財学科の2回生が参加した。
 この研修会は、世界に誇る京都の文化財を火災から守り、後世に伝えていくため京都市消防局(山科消防署)が主催して行われているもので、本学の文化財学科は開設以来、山科消防署に企画協力し授業の一環として文化財防災および施設学習のために参加している。
 今年度は、真言宗山階派大本山勧修寺の境内と書院、庭園を使用した消防訓練・施設研修に文化財基礎ゼミIa~dクラスが学外授業として参加。
 引率の文化財学科牛川喜幸教授、五十川伸矢教授の事前説明および消防署員からの訓練内容の説明を受け、放水訓練、文化財の搬出、負傷者の搬送・救護訓練を行った。「市民一人ひとりの文化財に対する理解と愛護が文化財防火の基礎」との吉田耕一山科消防署長、筑波常遍勧修寺住職の講評とあいさつに頷く姿が多く見られた。
 訓練終了後、本学の学生は書院に集合。筑波住職より西暦900年創建の勧修寺の歴史、明治以降の勧修地区の状況等の説明を受け、そのご厚意により現在改修中の書院屋根の柿(こけら)葺き作業の見学研修を行った。研修講師の京都市文化財保護課平井俊行係長の説明を受けながら熟練した屋根職人さんの作業状況を熱心に見学。希望者は平井氏・職人さんの指導で実際にこけら板を竹釘で葺く作業を体験した。

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