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本学学生が京都国立博物館で展示物を解説

 10月15日(水)から11月14日(金)までの5週間にわたって、本学の学生が来館者に展示物の解説を行い好評を博した。

解説シーン1

 本学では、京都国立博物館の協力を得て、同博物館での解説体験学習を授業科目として実施している。全国でも極めて珍しいこの取り組みは、京都国立博物館と文化財学科を有する本学との間で1999年度に締結された教育提携・学術交流協定にもとづくもので今年度が5回目。

 今回、この解説実習に参加したのは「博物館実習III」を履修する文化財学科、歴史学科の学生21名、仏像を研究している60代の社会人学生も含まれている。前期における文化財についての基礎的な知識、博物館の業務に関する学習の後、同博物館において実際に展示物に関する学習、解説予行演習を行うなどの準備を重ね実習に臨んだ。学生たちは考古、陶磁、彫刻の3班2,3名1組編制で水・木・金の3日間1日2回一般来場者へ展示物解説を行い、喜ばれた。実習に参加した学生たちは「最初はお客さんの前に立つとガチガチでしたが、温かい反応やお礼の拍手などに励まされ頑張れました。この経験を今後に活かせると思います。」と感想を語っている。

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解説シーン2

 この実習は歴史学科、文化財学科の学生を対象にしたものだが、今年度から全学科の学生を対象に昨今、各地の博物館や美術館で配置が進んできているエデュケーターを養成するための授業が始まった。

 エデュケーターとは、来館者や地域社会との交流を通して、展示品や企画内容への理解を促し、深める役割を担当する教育・普及専門の担当職員のことで、大学での人材養成が求められている。本学では博物館学芸員課程の科目「博物館実習I、II」等の授業で養成のための取り組みを始めている。これらの科目の受講生たちが大学祭期間(10月25,26日)に博物館マネジメント実習の成果発表を兼ねて、展示という行為を大学内のスペースを使いながら学ぶ講座として「博物館実習展」を開催した。
 

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