
6月11日、本学にて2005年度文学文化セミナー『アジア諸国の外来語問題』が開催された。参加者は市民や学生ら約100名。アジア諸国においては近年、英語が強く影響を及ぼしているが、日本統治下時代に流入した日本製の近代漢語が残る例も少なくない。本シンポジウムでは、韓国・台湾・日本の研究者が、それぞれの国に「外来語」が流布した背景、その問題点について解説を行った。その各事例をもとにディスカッションではその対応策についてさまざまな側面から意見が交わされた。
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【講演】
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「近代における日韓両語の接触と受容の問題」
李 漢燮(イ・ハンソプ)氏(韓国・高麗大学校文科大学教授) -
「中国語における外来語」
陳 山龍氏(台湾・淡江大学技術学院応用日語系教授) -
「日本語における外来語の功罪」
甲斐 睦朗氏(独立行政法人国立国語研究所名誉所員・前所長) -
「外行語-外国語になった日本のことば」
宮島 達夫(本学客員教授)