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田端泰子本学名誉教授が京都新聞「天眼」にコラムを執筆


 田端泰子本学名誉教授が京都新聞「天眼」に「信長の婚姻政策とお市の方の役割」と題したコラムを執筆した。信長の時代、信長の娘や妹たちは、家臣団の有力武将や、公家や戦国大名のもとに嫁がせて、信長の構想する天下平定の手段として配置された。武士の娘の婚姻は、極めて大切な講和の手段、和平を目的として企図されていた。織田家にとって、最も重要な婚姻は妹のお市の方で、入京を目的とする政略で、浅井長政との講和のために嫁がさせた。信長の死後、織田家男性後継者達の分裂状況のなかで、織田家を代表して追善法要を行う立場にあったのは、お市の方のみだった。百カ日法要は、柴田勝家室お市の方が妙心寺で行った。織田家中の最年長の女性として、そして重い役割を担ってきたお市の方こそ、主催者としてふさわしかったと結んでいる。

【2017年2月12日 京都新聞に掲載】

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