2026.10.08
経済学科1回生がフィールドワーク「はじめてのアースダイブ -小豆島の産業・くらしの風景に出会う-」を実施
2026年9月10日から12日にかけて、経済学科1回生9名が、経済学科前田一馬専任講師の引率のもと香川県小豆島でフィールドワークを実施しました。
本プログラムは、2026年度の経済学科現代社会専攻開設に伴うキーコンセプトである「アースダイブ」の学びを実践するものです。学生らは地域を歩き、現地で活躍する方々へのインタビューや見学を通して、小豆島の産業や文化、暮らしへの理解を深めました。また、自ら情報を集め、地域の魅力や課題について考え、それぞれの言葉で表現することに取り組みました。
■島内巡検で地域の風景と産業に触れる
初日および最終日には、島内各所を巡るツアーを実施しました。初日は、宝生院、ヤマロク醤油、中山千枚田を訪問し、小豆島の伝統産業である醤油づくりや農村景観を見学。最終日は四方指展望台、寒霞渓、エンジェルロードを訪問しました。本ツアーでは、企画・運営にご協力いただいた、せとうち観光専門職短期大学の石床渉教授の案内のもと、小豆島の歴史や文化、そこで営まれる産業や観光について理解を深めました。




■地域のキーパーソンにインタビュー
2日目は、地域で活躍する方々へのインタビューを実施しました。
最初に訪問したのは、妖怪美術館を運営する小豆島・迷路のまちアートプロジェクト MeiPAMです。代表の佐藤秀司氏から、小豆島への移住をきっかけに取り組まれてきた地域活性化や観光まちづくりのお話を伺いました。佐藤氏は、「迷路のまち」と呼ばれる細い路地が入り組んだ町並みや古民家などの地域資源を生かし、町中に点在する複数の建物を展示空間として活用した妖怪美術館を展開しています。学生らは、展示施設を巡ることで、観光客が自然に地域を回遊する仕組みを体験しました。また、地域の風景や建物の魅力を生かして人々と地域との接点を生み出すまちづくりについて質問を重ね、理解を深めました。



続いて訪問した銀四郎麺業株式会社では、社長の三枝純氏から、小豆島そうめんの歴史や食文化について講演いただきました。また、手延べそうめんの製造工程を見学し、気候や風土に育まれてきた地場産業の特徴について理解を深めました。昼食では実際にそうめんを味わい、その食文化を体感しました。学生らは、伝統的な製法を受け継ぎながら、時代の変化に合わせた商品づくりや魅力発信に挑戦し、地域を代表する産業へと発展させた企業の取り組みについて学びました。



最後に訪問した一般財団法人小豆島オリーブ公園では、専務理事の佐伯哲氏から、小豆島におけるオリーブ栽培の歴史や観光産業としての発展についてお話を伺いました。園内見学では、約2,000本のオリーブ畑や関連施設を巡りながら、オリーブが小豆島を代表する地域ブランドとして定着するまでの歩みや、その魅力について理解を深めました。学生らは、自然環境と観光のバランスをはかりながら、オリーブの普及・振興と事業運営を両立させる取り組みなどについて質問を重ねました。

■気づきを自分の言葉で伝える
3日目の最終日には成果発表会を実施しました。各訪問先で学んだ内容や印象に残ったことを紹介するとともに、地域の産業や観光のあり方について感じた疑問や課題を発表しました。
また、一人ひとりが小豆島を訪れて感じたことをスピーチしました。小豆島の人々の地域への思いや温かさに触れ「また訪れたい」と感じた学生や、そうめん・オリーブ・醤油といった地域産業と自然環境との結びつきに着目し、地球温暖化の影響について考えた学生もいました。さらに、少子高齢化や人口減少、観光振興と住環境の両立といった課題について意見を述べる学生もおり、それぞれが3日間の体験を通して感じた小豆島の魅力と課題を自分の言葉で表現しました。

今回、ツアーを引率した前田専任講師は「実際に地域へおもむき、自分の五感を働かせるフィールドワークの大切さをあらためて実感しました。成果発表会で学生らが活発に意見を交わす姿からも、小豆島で活躍する方々の思い、素敵な魅力と深刻な課題など、現場に足を運んだからこそ得られた気づきがたくさんあったことがうかがえます。地域に分け入り、自ら感じ、考える感性を磨くことは、変化の激しい現代社会にあってますます大切なことでしょう。今回の実習は、そのための一歩になったものと思います。学生たちに貴重な学びの場を提供してくださった小豆島の皆さまに感謝申し上げます」と総括しました。