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入試科目別学習アドバイス

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入試科目別学習アドバイス

本学の公募推薦や一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2026年度公募推薦および一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

「情報」科目は、2027年度入学試験より導入のため掲載しておりません。出題方針はこちらをご確認ください。

英語

公募推薦

出題の意図と傾向

解答形式は、推薦A、Bともに全問マークシート方式。

問題の構成は、大問3問。[Ⅰ]は長文(Aは約540語、Bは約560語)の読解問題で、設問形式は、空所補充(4問)、類義語選択(4問)、本文中のセンテンスの意味を英語で言い換えたものを選ぶ問題(1問)、内容真偽問題(5つの英文について、それぞれ本文の内容と合っているかどうかを判断するもの)。

Aの英文は、「現在至る所に宣伝、コマーシャルが氾濫していてうるさいほどであるが、それらが社会を支えている面があることを忘れてはいけない」という内容。Bは「日本の漫画が出版されるとすぐに、優れた翻訳が世界に発信されるが、そうした翻訳者の一人を紹介する文章」である。

[Ⅱ]は短文空所補充問題で、基本的な文法と語法の問題(5問)。[Ⅲ]は、日英対照形式の英文完成問題で、主に日本文に対応する英文を完成するのに必要な語彙力が試される問題である。その内容は、Aは「ひようたん」、Bは伝統工芸品の「曲げわっぱ」の紹介である。

難易度について。[Ⅰ]の英文は、A、Bともにテーマはおなじみのものだが、表現は必ずしも平易ではないので、やや難しい問題に思われる。[Ⅱ]は、5問とも基本的なレベルのものである。[Ⅲ]は、形式は独特だが、内容的に分かりやすく、英文に対応する日本文があるので、落ち着いて取り組めば難しいものではない。

学習対策

全体として、語彙の問題が大きな割合を占めているので、まず何よりも語彙力を高めることが望まれる。毎日、単語・熟語集を使って一つ一つ覚える努力をすると同時に、実際の英文を読むなかで初めて出会った単語は、辞書で意味と用例をしっかりと確認して、定着させることが大事だ。

また、英語を速く正しく読むには語彙力のみならず、基本的な文法の知識を身につけることも欠かせない。文の構造や語句の結びつきを正しく把握することで、はじめて英文を理解することができるからである。

出題される英文の内容は、新聞や雑誌の記事が多いので、今日的なテーマの英文にもある程度触れておくとよいだろう。

本学の出題形式は他大学にない特徴があるので、過去問に当たって練習しておくことが絶対に必要である。出題形式になれておけば、安心して試験に臨むことができるだろう。

一般選抜

出題の意図と傾向

解答形式は、前期A、B、C日程、後期日程のいずれも全問マークシート方式。

問題の構成は、前期A、B日程が大問4題、前期C日程と後期日程が大問3題。前期A、Bでは長文読解問題が2問出題されるのに対し、前期Cと後期ではそれが1問となっている。前期A、B日程では、[Ⅰ][Ⅱ]ともに400~500語程度の長文読解問題、[Ⅲ]は短文空所補充問題と単語の定義選択問題、[Ⅳ]は日英対照式の英文完成問題である。前期C日程と後期日程では単語の定義選択問題がない。

[Ⅰ]、[Ⅱ]の長文読解問題では空所補充、類義語句選択、内容真偽問題(各英文が本文の内容に「合っている」か「合っていない」かを判断する問題)が共通して出題されている。英文のテーマは、前期A日程[Ⅰ]「国境に位置する死海の複雑な環境問題について」、[Ⅱ]「日本の空港における飛行機清掃を担う外国人労働者」、前期B日程[Ⅰ]「関西出身の日本人で、カナダの航空会社で働く男性客室乗務員の紹介」、[Ⅱ]「日本の企業も、多様な人材を受け入れていかなければいけないという内容をdivercity and conclusionという概念を用いて説明した文章」、前期C日程[Ⅰ]は「friendshipに倣って“touristship”という造語を旗印に掲げ、外国人旅行者と地元の住民との良好な関係を築くために努力する日本人女性起業家」の話である。

A、B日程の[Ⅲ]は、空所補充問題に加えて、単語の定義選択問題が5題出題されている。C日程の[Ⅱ]では短文空所補充問題のみ5題出題されている。A、B日程の[Ⅳ]とC日程の[Ⅲ]は日英対照式の英文完成問題で、A日程は「日本の鉄道」、B日程は「いなりずし」、C日程では「かの喜劇王チャップリンが京都を二度訪れて、その魅力に感激したこと」が綴られている。

後期日程の問題構成は、前期C日程と同じで、[Ⅰ]長文読解問題、[Ⅱ]短文空所補充問題、[Ⅲ]日英対照形式の英文完成問題となっており、長文読解問題が1題少ないことと単語の定義選択問題がないこと以外は、前期A、B日程と同じである。[Ⅰ]の長文は「アメリカのある野生動物の三匹の子供が、母親の死(おそらく交通事故死)の後、救出されて手当てを受けるが、そのような例が後を絶たないこと」が綴られていて、[Ⅲ]は、「日本の民間伝承に出てくる天狗」の話である。

難易度については、全体としては標準的なものであるが、長文問題で取り上げられている英文の多くが、ネット版の新聞や雑誌などに掲載されたもので、そうした新しい表現に慣れていないものにとっては読みとりにくいかもしれない。また、前期A、B日程の[Ⅲ]のBの定義選択問題については、定義の記述から推測することが難しい語彙も問題になっているので、柔軟な思考が求められる。

学習対策

全体として語句の空所補充問題と類義語選択問題の占める割合が高いので、まず語彙力を充実させなければならない。語彙力を充実させるためには、英文を読み解きながら、一つ一つの単語についての理解を深めることが大切であることは言うまでもない。初めて出会った単語は、その意味と文脈のなかでの使われ方をしっかりと理解したうえで覚えていこう。そのうえで、単語集や熟語集を使うとよい。また、文法の習得も欠かせない。文法・語法問題はもちろんのこと、長文読解問題や日英対照式の英文完成問題でも文法の正確な知識なしでは、正しい答えを出すことができないからである。

長文総合問題の対策としては、500語程度の標準的なレベルの英文の要点をつかむ練習をしよう。また、今日的なテーマの英文がよく出題されるので、ネット上の英文の記事などにアクセスして、今日的問題を扱う英文に触れておこう。

本学の出題形式には特徴があるので、過去問を解いて時間配分を考えておくことがきわめて重要である。自分がどの問題で得点しやすいのか、あるいは得点しにくいのかをチェックし、本番では得点しやすい問題から解いていくとよいだろう。

本学の公募推薦や一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2026年度公募推薦および一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

「情報」科目は、2027年度入学試験より導入のため掲載しておりません。出題方針はこちらをご確認ください。

国語

公募推薦

出題の意図と傾向

例年と同じく4題構成で、現代文1題、文学史の小問1題、書き取り・読みの小問1題、語意・慣用句・ことわざなどの小問1題となっている。

まず現代文について。本文は4000字弱で、内容は入試問題としては標準的なレベルといえるが、A日程ではプラトンのイデア論がテーマであった。2024年度はハンナ・アーレント、2025年度はスピノザがテーマであったことを考え合わせると、哲学・思想系の文章が特に選ばれていることがわかる。設問形式は2024年度・2025年度と変わらず、すべてマークシート方式で、4選択肢→正解1が基本。他に6選択肢→正解2などの形式もある。設問数は5問。その内訳は空欄補充2問、欠文補充、内容説明、内容合致となっている。このうち空欄補充は接続詞等を入れる形式と、一般の語句を入れる形式とから成る。なかにはやや紛らわしい選択肢も含まれている。また内容説明は傍線部の内容などを問う一般的な形式のものではなく、傍線を引かず、本文全体の内容を問う形式のものが基本である。このあたりに本学の国語の特徴がよく表れている。さらに内容合致については二つの選択肢を選ぶ形式となっている。いずれも正解であることがはっきりしているので、正解と不正解の判別が困難な選択肢があったら、その選択肢は保留するのが賢明である。

次に小問について。いずれも5問から成る。すべて4選択肢→正解1という形式である。文学史は明治~昭和の時代における作者、作品、文学流派が問われる。他の大学の同種の設問と比べて、やや専門的な事柄が問われる傾向が見られる。読み・ことわざ、書き取りの小問はいずれも標準レベルといえる。

学習対策

現代文は市販の問題集を使って、問題演習を積み重ねるのが最も効果的である。問題集はマークシート型、評論文中心、標準~やや難レベルという基準で選べばよいだろう。特に哲学・思想系の文章が毎年出題されているので、抽象的でやや硬質な文章を敬遠することなく、積極的に取り組むことを勧めたい。とにかくこの手の文章に馴れることが重要である。設問は空欄補充、欠文補充、内容合致を中心に、さまざまな設問形式に馴れておきたい。設問を解いた後は正解、不正解を問わず、解説をしっかり読んで、問題文の読み方や設問の効率的で正確な解き方などを学んでほしい。

文学史、書き取り、語意・慣用句・ことわざについては、それぞれに特化した問題集を一冊ずつは完璧に解いておこう。いずれも知識問題なので、知識量がものをいう。

一般選抜

出題の意図と傾向

例年と同じく前期A・B日程は4題構成で、現代文2題、文学史の小問1題、語意・書き取り・慣用句・四字熟語などの小問1題となっている。

まず現代文について。本文は4000字~4500字程度で、内容は哲学系の文章が出題された。他は芸術論や社会論などである。また翻訳文も出題された。もちろん翻訳文であっても普通の現代文として読めばよい。設問は基本的に2題のいずれもが5問である(A日程の大問Ⅰのみ6問)。選択肢4→正解1が基本である。その内訳は空欄補充が2問、欠文補充が1問、内容説明が1問または2問、内容合致が1問。両日程とも統一されている。このうち2問の空欄補充は接続語(接続詞や接続詞的な連語)を入れるタイプのものと、一般の語句を入れるタイプのものとから成る。一つの空欄につき選択肢が四つあるが、明快に正解が決まるものばかりである。内容説明は傍線部の具体的な内容を問う一般的なものである。内容合致は選択肢6→正解2のタイプのもので統一されている。本文の内容と矛盾するもの、本文に書かれていない内容を含むものを消去するという方針で臨めばよい。

次に小問について。2題いずれも5問から成る。すべて選択肢4→正解1の形式である。文学史は明治~昭和の作者・作品・流派が問われる。例年かなりマイナーな知識も問われており、2026年度は石牟礼道子や壇一雄の作品が問われた。書き取りは常用漢字(小学校~高校における漢字習得の目安)以外の漢字や読みも問われるので注意したい。

前期C日程・後期日程は公募推薦と同じく、現代文1題と小問3題の構成である。現代文の長さ、設問数、設問形式いずれも公募推薦とほぼ同一である。また小問3題も同様で、文学史の小問1題、書き取り・読みの小問1題、語意・口語文法・四字熟語・ことわざの小問1題となっている。このうち口語文法は近年では出題例がない。2025年度の後期日程では敬語が出題されているので、やはり幅広い学習が必要となる。

学習対策

基本的には公募推薦の対策と同様である。現代文はマークシート型・評論文中心・標準~やや難レベルの問題集を使って、問題演習を積み重ねること。特に哲学・思想系の文章に慣れることが肝要である。またA・B日程は現代文が2題なので、ある程度スピード感をもって問題を処理する能力を高めたい。それには問題演習を数多くこなすことが最も確実である。設問は空欄補充、欠文補充、内容合致を中心に、さまざまな設問形式に馴れておきたい。本文全体の内容をふまえて設問を解くという姿勢を貫いてほしい。

文学史、書き取り、語意・慣用句・ことわざについては、それぞれに特化した問題集を一冊ずつは完璧に解いておこう。いずれも知識問題なので、知識量がものをいう。また、前述したように2025年度・2026年度と、敬語や口語文法が出題されたことを考えると、これらについても問題集で一通りの知識を身につけておくことを勧める。

本学の公募推薦や一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2026年度公募推薦および一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

「情報」科目は、2027年度入学試験より導入のため掲載しておりません。出題方針はこちらをご確認ください。

数学

数学①(ⅠA) 公募推薦

出題の意図と傾向

A、B日程ともに、大問3題、試験時間40分で、解答の形式はマークシート方式である。出題内容は、高校数学で理解しておくべき基本的な考え方ができるか否かを問うものである。従って、難易度も教科書の例題から章末問題までのレベルであり、特別な知識や解法を必要とする難問は見当たらない。もちろん、基本的な考え方に対する理解の深さによって解ける問題のレベルにも差が出るので、十分な演習を積んで思考力や応用力を養っておくことが必要である。

[Ⅰ]

基本問題からなる小問集合である。具体的には、多項式の和と差、有理数と無理数の分類、1次不等式、2次関数の最大値、データの中央値・平均値・分散、直円錐の表面積と体積、多面体に対するオイラーの法則、3つの三角比の相互関係、三角不等式が出題されている。広い範囲にわたって、基礎力をみることを主眼として構成されているので、どの問題も確実に解けるようにしておくことが合格するための必須条件である。

[Ⅱ]

異なる2つの分野からの出題である。
A日程
[1]確率の基本と条件付き確率
[2]2次方程式の実数解条件と2次不等式の解
B日程
[1]命題とその逆に関する真偽の判定
[2]整数全体を定義域とする絶対値を含む1次関数の最大値

[Ⅲ]

1つの題材で、難易度に差を持たせた問題で構成されている。
A日程
四面体を素材に、定理を用いる図形の計量と立体の4頂点を通る球の半径
B日程
0から9までの異なる数字を用いてできる2桁と3桁の整数の総数とそれに含まれる2、3、4の倍数の個数

学習対策

●教科書を読んで確かな基礎力をつけよう
教科書は、それぞれの分野で学ぶべき内容を系統的に詳しく説明しているので、最適な参考書といえる。定義、定理、公式と順に学習していくと、その分野の全体像をはっきりと捉えることができ、問題を解く上で最も重要な「数学的な考え方」が自然にできるようになる。思考力や応用力に繋がる基礎力を確実に身につけるには最も効果のある勉強法である。
例題や練習問題を利用し、定義の確認をしたり、定理・公式を単純な状況で実際に使ってみると、より具体的なイメージを掴むことができるので、定理や公式に対する理解を深めることができる。もちろん、入試で必要なときに備えてすぐに使えるようにしておきたいが、仮に忘れてしまっても系統的に理解しておけば、自分で導き出せるものもあることに気がつくだろう。また、章末問題では基本的な事項を使えば解ける応用問題が用意されているので、入試問題の入り口として必ずマスターしておこう。

●問題演習で柔軟な思考力と応用力を養おう
入試問題では、異なる内容を含んだ融合問題も出されるため、解法の手順を考える思考力と、基礎事項を的確に使うことのできる応用力が必要となる。従って、標準レベルの問題集で、各分野の典型的な問題に慣れておくことが重要である。特別な解法を必要とする問題は出題されていないので、教科書の内容を理解し、問題を解くという経験で培われる思考力と応用力で入試に臨んで欲しい。特に、確率や図形に関する問題は、内容もレベルも同じであっても、扱われている材料は豊富に存在するので、十分に練習をしておくとよいだろう。また、普段の演習では、すぐに解法が思いつかない問題についても考える時間をとること、また途中の考え方を検証することができる記述式の答案を作ることが、数学の力を伸ばすのには欠かせない。
過去問題を使って、与えられた時間内でどの程度まで解けているかを見るとよい。さらに時間を延長すればどこまで点数を伸ばせるかも見て、より効果的に学習することが大切である。

数学①(ⅠA) 一般選抜

出題の意図と傾向

前期A、B日程は大問4題で試験時間は60分、前期C日程と後期日程は大問3題で試験時間は40分である。どの日程についても、第1問は異なる5つの分野からの小問集合、第2問は2つの分野からそれぞれ1つのテーマについて考える問題、第3問と第4問は1つのテーマに沿った問題になっている。また、解答形式はすべて空所補充形式のマークシート方式である。

4日程すべてで出題された単元は、数学Ⅰの「2次関数」「図形と計量(三角比、余弦定理・正弦定理、三角形の面積、四面体の体積)」「データの分析(代表値)」、数学Aの「場合の数・確率(場合の数)」である。また、4日程中2回以上出題された単元は、数学Ⅰの「数と式(式の値・展開・因数分解)」「数と式(1次不等式)」、数学Aからは「図形の性質(平面図形、空間図形)」が出題された。また、「集合と論証(集合の要素の個数)」「確率」からの出題もあり、数学Ⅰ・A各分野からまんべんなく出題されている。いずれも教科書の練習、演習、章末問題レベルの難易度の問題であり、いわゆる奇問・難問はない。

学習対策

●基本事項の習得を徹底しよう
数学Ⅰ・Aの全分野から幅広く出題されるが、その多くは基礎力の有無を問う標準的な問題である。そのため、まずは教科書を丁寧に読み込み、公式や概念の「成り立ち」を理解することから始めよう。次に、教科書傍用問題集に繰り返し取り組み、解法を素早く引き出せるレベルまで到達しておこう。ほとんどの単元において、基本事項をマスターしておけば対策としては十分であるから、教科書の章末問題などで練習しておくようにしよう。

●頻出問題に慣れよう
「2次関数」「三角比」「場合の数」「図形の性質」といった主要単元は、複数の小問が連なる大問形式で出題される傾向が強いため、掘り下げて学習しておこう。また、「1次不等式」「場合の数」「確率」では、複雑な問題文から必要な情報を的確に抽出し、自力で式を立てる読解力が合否を分ける。特に1次不等式は、共通テストのように問題文が長文である問題が出題されることも考えられる。こうした読解を伴う問題に苦手意識があると、解答に時間がかかってしまうリスクがある。問題集で練習を積むことで頻出の問題の形式に慣れておこう。

●演習の際はミスに注意しよう
解答形式が全問マークシート方式であるため、部分点はないので計算ミスは致命的となる。普段から、計算には注意力を集中して正確にミスなく計算することを心掛けよう。また、計算方法を工夫して、簡略化した計算方法を見出してミスを防ぐことにしよう。解答の見直しに時間を割けるようにするために、教科書の例題や章末問題などの基本的な問題や典型問題に取り組む際には、すぐに解き方の方針が立てられるか、最後まで滞りなく解ききれるかをまず最初にチェックしておくとよいだろう。その上で、自分の解答の手順や計算方法の中で、模範解答の流れとは異なる部分については、より効率よく解答できる方法を学びとるとよいだろう。

数学②(ⅠAⅡBC) 公募推薦

出題の意図と傾向

A、B日程ともに、大問3題、試験時間40分で、解答の形式はマークシート方式である。出題内容は、高校数学で理解しておくべき基本的な考え方ができるか否かを問うものである。従って、難易度も教科書の例題から章末問題までのレベルであり、特別な知識や解法を必要とする難問は見当たらない。もちろん、基本的な考え方に対する理解の深さによって解ける問題のレベルにも差が出るので、十分な演習を積んで思考力や応用力を養っておくことが必要である。

[Ⅰ]

基本問題からなる小問集合である。具体的には、多項式の和と差、有理数と無理数の分類、2次関数の最大値、データの中央値・平均値・分散、直円錐の表面積と体積、2次方程式の解と係数の関係および対称式の値、直径の両端が与えられた円の方程式、連続する2つの偶数の積から成る数列の一般項と和、成分表示によるベクトルの内積が出題されている。広い範囲にわたって、基礎力をみることを主眼として構成されているので、確実に解けるようにしておくことが合格するための必須条件である。

[Ⅱ]

異なる2つの分野からの出題である。
A日程
[1]確率の基本と条件付き確率
[2]2次関数と絶対値を含む1次関数のグラフ、および定積分の式と面積の関係
B日程
[1]命題とその逆に関する真偽の判定
[2]円の接線の公式および点と直線の距離の公式による外接する2円の共通外接線の接点の決定

[Ⅲ]

1つの題材で、難易度に差を持たせた問題で構成されている。
A日程
位置ベクトルによる分点と2直線の交点の位置の決定
B日程
対数法則と従属2変数で表された対数関数の最大値

学習対策

●教科書で確かな基礎力をつけよう
数学I・Aでは小・中学校で学習した内容をより深く理論的に、数学Ⅱ・B・Cではこれまでに扱ったことのない数字の概念や理論を学習するという構成になっている。特に、数学Ⅱ・B・Cでは全く異なる内容を学ぶので、苦手な分野を作らないことが大切である。そのためには、教科書の系統的な説明を省略せずに読むことが求められる。定義・定理・公式の流れで学習していくと、その分野の全体像が見えてくると同時に、最も重要な「数学的な考え方」が自然にできるようになる。
例題や練習問題では定義の確認や定理・公式を使ってみることができるので、具体的なイメージを持って頭に入れることができる。また、系統的な学習をしておくと、定理や公式のなかには、忘れても自分で  導くことができるものがあることにも気がつくはずである。さらに章末問題を利用し、基本的な考え方を応用する手法もしっかり学んでおこう。

●問題集で深い思考力と柔軟な応用力をつけよう
入試問題では異なる内容を含む問題も出されるので、教科書で学んだ基本的な事項をどのように応用できるかを考える力が必要になる。この力は問題を解くという経験によって養われるので、標準レベルの問題集を活用し、それぞれの分野で出題される典型的な問題は必ず解けるようにしておこう。特別な解法を必要とする問題は出されていないが、数列に多い解法の定石、状況の与え方がいろいろある図形や確率の問題については十分に練習しておくとよいだろう。すぐに解法が思いつかなくても考える時間をとること、またマークシート形式の問題でも後で検証が可能な記述式の答案を作ることも大事である。
過去問題を使って、その段階で解ける問題に要した時間と入試で与えられる時間とを比べてみて、学習の到達度を知り、今後の勉強方法に活かすとよいだろう。

数学②(ⅠAⅡBC) 一般選抜

出題の意図と傾向

前期A・B日程は大問4題、前期C日程と後期日程は大問3題の構成であり、試験時間は60分(C日程と後期日程は40分)、解答形式は全日程ともマークシート方式を採用している。難易度は教科書の例題から章末問題レベルが中心であるが、単なる公式の暗記だけでは太刀打ちできない「定義に基づいた計算力」や「図形的な性質の深い理解」を求める問題がバランスよく配置されている。基礎力の定着度合いが合否を分ける内容といえる。

大問Ⅰは、幅広い分野から5つ前後の小問が出題される集合形式である。今年度は、因数分解、放物線の頂点、等比数列の和、平行四辺形と座標、指数法則や累乗根の計算、有理化と対称式、データの分析(中央値・平均値・標準偏差)、高次方程式(虚数解)、点と直線の距離、絶対値を含む不等式、3倍角の公式、平面ベクトル(重心・外心)、接線の方程式などが出題された。多岐にわたる分野から標準的な知識が問われるため、苦手分野を作らない網羅的な学習が求められる。

大問Ⅱ~Ⅳは、特定のテーマを深く掘り下げる構成となっている。今年度の特徴的なテーマとしては、「データの分析」における度数分布表を用いた平均値の範囲推定、「空間図形」における立方体や正四面体の切断・体積比・表面積の計量、「三角関数」の合成や置換を用いた最大・最小問題、「従属2変数の対数関数」の最大・最小問題などが挙げられる。また、「場合の数」での支払い方法の重複の検討や、「数列」における階差数列・分数型の和、「微積分」での3次関数の極値と面積、放物線との融合問題など、思考力と正確な処理能力の差が出やすい問題が並んだ。

学習対策

●基礎を固めて数学力アップ
まず基礎内容をしっかり理解することを目標に取り組みたい。公式や解き方を覚えることに意識が向きすぎてしまい、問題の考え方を十分に理解できていない部分がある人は、教科書の例題や基本問題を中心に、なぜその解き方になるのかを意識しながら学習を進めたい。授業で扱った内容はその日のうちに復習し、理解が不十分な部分をそのままにしないよう心がけよう。また、途中の式を丁寧に書くことで考え方を整理し、基礎力の定着を図っていきたい。

●ミスを減らして確実に解く
受験生の課題の一つは計算ミスが多いことである。そのため、問題演習を通して正確な計算力を身につけることを意識して学習に取り組みたい。また、解き終わった後には必ず見直しを行い、どこでミスをしたのかを振り返ることで同じ間違いを繰り返さないようにしたい。日々の演習を積み重ねることで、正確で安定した解答ができる力を身につけていきたい。

●応用問題にも挑戦する
基礎的な問題が安定して解けるようになった後は、標準レベルや入試レベルの問題にも積極的に取り組みたい。大学入試では複数の分野の知識を組み合わせて考える問題が多いため、日頃の学習から様々なタイプの問題に触れることが大切である。解けなかった問題については解答を確認するだけで終わらせず、どの考え方が不足していたのかを振り返り、理解を深めたい。こうした学習を継続することで、基礎力と応用力をともに高め、入試問題に対応できる力を身につけていきたい。

数学③(ⅠAⅡBⅢC) 公募推薦

出題の意図と傾向

A、B日程ともに、大問3題、試験時間40分で、解答の形式はマークシート方式である。出題内容は、高校数学で理解しておくべき基本的な考え方ができるか否かを問うものである。従って、難易度も教科書の例題から章末問題までのレベルであり、特別な知識や解法を必要とする難問は見当たらない。もちろん、基本的な考え方に対する理解の深さによって解ける問題のレベルにも差が出るので、十分な演習を積んで思考力や応用力を養っておくことが必要である。

[Ⅰ]

基本問題からなる小問集合である。具体的には、多項式の和と差、有理数と無理数の分類、2次関数の最大値、デ-タの中央値・平均値・分散、直円錐の表面積と体積、2次方程式の解と係数の関係および対称式の値、直径の両端が与えられた円の方程式、連続する2つの偶数の積から成る数列の一般項と和、成分表示によるベクトルの内積が出題されている。広い範囲にわたって、基礎力をみることを主眼として構成されているので、確実に解けるようにしておくことが合格するための必須条件である。

[Ⅱ]

異なる2つの分野からの出題である。
A日程
[1]確率の基本と条件付き確率
[2]2次関数と絶対値を含む1次関数のグラフ、および面積
B日程
[1]命題とその逆に関する真偽の判定
[2]円の接線の公式および点と直線の距離の公式による外接する2円の共通外接線の接点の決定

[Ⅲ]

数学Ⅲ、数学C(平面上の曲線)からの小問集合である。
A日程
分数関数のグラフと分数不等式、対数関数を含む関数の極小値、楕円の焦点と内接する長方形
B日程
直線と無理関数のグラフの位置関係、分数関数のグラフの接線、双曲線の焦点と漸近線

学習対策

●教科書で確かな基礎力をつけよう
数学Ⅰ・Aは小学校以来学習してきた内容について更に深く理論的に、数学Ⅱ・B・C・Ⅲは高校で初めて学習する内容を理論的に学習することになっている。従って、それに則した勉強が必要であり、入試問題もそれを求める内容になっている。言うまでもないが、教科書は各分野の内容を系統的に説明していて、初心者が基礎から理論を学ぶのに最適な参考書になっている。注意深く読み進めると、それぞれの分野の全体像が掴め、最も重要な「数学的な考え方」が身についていくことを実感するだろう。更に、例題や練習問題で定義を確認し、定理や公式を使うことによって具体的なイメージも得られるので、基礎力をつけるには非常に効果的である。また、章末問題では基礎的な知識を応用する方法も知ることができるので、最良の問題集としても活用して欲しい。

●問題集で柔軟な思考力と応用力をつけよう
入試問題では小問集合だけではなく、一つのテーマのもとでいくつかの内容を融合した問題も出題される。従って、解法の手順を考える思考力と、基本事項を的確に使うことのできる応用力をつけておくことが求められる。そのためには、標準レベルの問題集で代表的な問題に慣れておくと同時に、例えば数列で多く見られる解法の定石をマスターし、様々な状況設定で考えさせられる確率や図形の問題は十分な練習を積んでおくとよい。また、数学Ⅲでは数学Ⅱで扱わなかった関数の微積が主になるが、正確かつ迅速な計算力がものを言うことも頭に入れておこう。普段の勉強では、解法がすぐに見つからないときは少し考える時間をとること、解答形式にかかわらず記述式の答案を作ること、この二点は必ず実行して欲しい。
過去の入試問題が手に入れば、与えられた時間内でどれくらい解けるか、更に時間を延長すればどの程度まで解けるかで学習の到達度を知り、勉強方法に活かすとよいだろう。

数学③(ⅠAⅡBⅢC) 一般選抜

出題の意図と傾向

前期A、B日程は大問4題で試験時間は60分、前期C日程と後期日程は大問3題で試験時間は40分である。どの日程についても、第1問は異なる5つの分野からの小問集合、第2問は2つの分野からそれぞれ1つのテーマについて考える問題、前期A、B日程の第3問は1つのテーマに沿った問題、前期A、B日程の第4問と前期C日程、後期日程の第3問は数学ⅢC内容の小問集合になっている。また、解答形式はすべて空所補充形式のマークシート方式である。

4日程のうち複数回出題された単元は、数学Ⅰの「数と式(式の値・展開・因数分解・1次不等式)」「2次関数」「図形と計量(三角比、余弦定理・正弦定理、三角形の面積、四面体の体積)」「データの分析(代表値)」、数学Aの「場合の数・確率」「図形の性質」、数学Ⅱの「三角関数」「図形と方程式」「微分」、数学Bの「数列」、数学Ⅲの「極限」「微分」「積分」、数学Cの「ベクトル」「2次曲線」である。また、「対数関数」「複素数平面」「極座標」といった単元からも出題されており、高校数学のほぼすべての単元から偏りなく出題されている。いずれも教科書の練習、演習、章末問題レベルの難易度の問題であり、いわゆる奇問・難問はない。

学習対策

●基本事項を徹底しよう
高校数学の各分野からまんべんなく出題され、しかも基本的な内容が問われる問題がほとんどである。したがって、教科書をきちんと読んで基本事項の内容をしっかり理解することから始めよう。次に、教科書傍用問題集を繰り返し解くことで基本事項を定着させ、苦手な分野をなくそう。多くの分野では、基本事項をマスターしておけば対策としては十分であるから、教科書の章末問題などで練習しておくようにしよう。

●頻出問題に慣れよう
三角比や場合の数といった単元は、複数の小問から構成される大問として出題されることが多いので、掘り下げて学習しておこう。また、数学ⅢC分野の単元は1問につき1つの知識が問われる小問の形で出題されることが多いので、問題集で練習を積むことで頻出の問題の形式に慣れておこう。

●計算練習を繰り返そう
解答形式が全問マークシート方式であり、部分点はないので計算ミスは致命的となる。普段から、正確にミスなく計算することを心掛けるだけでなく、計算方法を工夫し、簡略化した計算方法を見出すことによってミスを防ぐことにしよう。教科書の例題や章末問題などの基本的な問題や典型問題に取り組む際には、すぐに解答方針が立てられるか、最後まで滞りなく解ききれるかをチェックしておくとよいだろう。特に数学Ⅲの問題は1問あたりの計算量も多く繁雑であるから、繰り返し練習しておくことが重要である。その上で、自分の解答の手順や計算方法の中で、模範解答の流れとは異なる部分を見出して検討し、より効率よく解答できる方法を見極めておくとよりよいだろう。

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2026年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

「情報」科目は、2027年度入学試験より導入のため掲載しておりません。出題方針はこちらをご確認ください。

日本史

一般選抜

出題の意図と傾向

2026年度入試は、A・B両日程ともに大問3題、小問数(解答数)が40と2025年度と同じであった。問題のスタイルは両日程で共通しており、大問ごとにほぼ1ページ分およそ30行のリード文に対して空欄や下線が施され、それぞれに問題が設けられている。

設問内容は、大学受験の日本史としては極めてオーソドックスな形式で、語句・人名といった基礎的な知識を選択肢から選んで解答するものと、4つの選択肢から1つの正文(または誤文)を選ぶ正誤判定形式が大半を占める。それ以外にも、5つの出来事(短文)を年代順に並べて3番目に該当するものを解答する問題や、地図・図版・史料文を用いた語句選択、正誤判定問題などバラエティーに富んでいる。まずは過去問を見て、どのような語句・人名が問われているのか、正誤判定問題はどのようなスタイルなのかを確認し、自分の学習イメージをつくりあげよう。

設問内容の大まかな割合は、語句・人名といった基礎知識を問うものがA日程で19問(2025年度17問)、B日程で18問(2025年度19問)と全体のおよそ半分を占める。具体例をあげると、近江大津宮・前九年合戦・悪党・寧波の乱・聚楽第・荻生徂徠・洒落本・フェノロサ・大津事件・中央公論・湯川秀樹(以上A日程)、高向玄理・宇多天皇・平治の乱・明徳の乱・比企能員・毛利元就・後水尾天皇・運上・阿部正弘・足尾銅山・賀川豊彦(以上B日程)といったものである。どれも見たことのある、日本史学習の内容としては非常に一般的なレベルの語句・人名ではないだろうか。まずは、ここをしっかりと得点につなげていきたい。しかし、基礎レベルだからといって甘く考えないように。選択肢には似たような語句や人名が混在しているから、「何となく」といった曖昧な覚え方ではたちまち失点してしまう。さらに、多くの受験生が不得意としている文化史からの出題も散見される。落としてはいけない基礎レベルだからこそ、最大限の集中力をもって学習に取り組んでほしい。

次に、正文(または誤文)判定問題であるが、A日程で15問(2025年度18問)、B日程で19問(2025年度17問)と残りの約半分にあたる。これも具体例をあげると、「4世紀の東アジア」「荘園の発達」「鎌倉時代の商工業」「南北朝動乱期の書物」「江戸時代の大名統制」「江戸時代の農具」「松平定信の政策」「天保期の内憂外患」「明治初期の官営事業」「明治から昭和の選挙制度」「満洲事変」(以上A日程)、「奈良時代の土地政策と農民」「平安初期の仏教と政治」「中世の琉球とアイヌ」「室町時代の仏教」「織田信長の宗教政策」「近世の一揆や騒動」「近世の貨幣」「徳川家斉治世の出来事」「国会開設に至る経緯」「紡績業の発達」「大正期の民衆運動」「吉田茂内閣の時期の出来事」(以上B日程)に関して4つの選択肢から正解(正文・誤文)を選ぶといったものである。ちなみに2025年度では、「桓武天皇の事績」「国風文化」「鎌倉時代における北条氏の動向」「室町時代の守護」「文治政治の展開」「江戸時代の商工業」「幕末期の貿易」「井上馨の条約改正交渉」「明治期の文化」(以上A日程)、「原始・古代の石器や土器」「古代の教育制度」「中世の農業」「江戸時代初期のアジア外交」「産業革命期の繊維産業」「高度経済成長期の出来事」(以上B日程)といった出題内容であった。これを見るだけでも、内容が偏りなく広く網羅されていることがわかるだろう。正文(または誤文)判定問題の難易度であるが、基礎的な知識で解けるものもあれば、しっかりとした理解が求められるものまで幅広い。またその他にも、提示された史料文の内容を判断する問題も各日程でそれぞれ2問ずつ見られた。2026年度は朝倉氏の分国法・地租改正条例(A日程)、永仁の徳政令・田畑永代売買の禁止令(B日程)であった。史料文の空欄を単に補充するだけでなく、内容を読み取る力が試されている。出来事を年代順に並べる問題は、A日程で3問、B日程で2問出題されている。「藤原氏の権力強化の過程」「4代将軍徳川家綱から7代将軍徳川家継までの出来事」「明治期の教育制度」(A日程)、「藤原氏の動き」「近世における諸学問」(B日程)から5つの出来事を順番に並べ、3番目を解答するというものである。

地図や図版に関する問題について、地図はA日程では中国の山東省の場所を、B日程では4つの代表的な古墳の場所とその説明の組み合わせから正しいものを1つ選ぶというものであった。ちなみに過去には長篠合戦・中尊寺金色堂・ラックスマンの来航地(根室)・自由民権運動の激化事件が起きた場所などが地図で問われている。図版は天平文化期における乾漆像の仏像彫刻・狩野永徳の作品・江戸時代の農具(絵)とその説明文・大阪紡績会社(写真)とその説明文が出題された。

西暦年代が直接答えとして求められることはないが、前述した通り、年代順に並べる問題が出されていることや、正誤判定に必要となる場合があるため、ある程度の年代知識が求められる。

出題範囲は古代から近代(戦前まで)が大半を占め、原始と戦後からの出題は例年1~2問である。大問Ⅰがおもに古代・中世、大問Ⅱが近世、大問Ⅲが近現代という構成になっており、全体的に古墳時代・ヤマト政権から太平洋戦争までが出題範囲の中心と考えて良いだろう。出題分野は、政治・外交分野が大半を占め、残りが社会・経済分野と文化史分野となっている。文化史はA日程で8問(天平期の仏像彫刻・南北朝動乱期の書物の内容判定・『政談』の著者荻生徂徠・山東京伝から洒落本・フェノロサ・明治期の教育・中央公論・湯川秀樹)、B日程で3問(平安初期の仏教・室町時代の仏教・狩野永徳の作品)であった。2025年度はA日程で7問(国風文化・室町時代の仏教・活字印刷術・江戸時代の儒学・宝暦・天明期の文化・近代の演劇や美術・法隆寺金堂壁画の焼損)、B日程で7問(古代の教育・院政期の寺院建築・阿仏尼・風流踊り・本阿弥光悦・歌川広重・大衆文化)であったので、分量的にも決してあなどれない。ただし、問われている内容はやはり基礎的なものが大半であるので、しっかり準備をして得点を確保したい。時代・分野を問わず、いずれも大学受験の日本史としては標準的なレベルで、問題量も60分の試験時間に対して適切である。

学習対策

教科書を中心に学習を進めるのは当然であるが、教科書の文章を図解でまとめた参考書も併用すると良いだろう。まずは問題の大半を占める政治・外交分野(つぎに社会・経済分野、さらに文化史分野)の基本的な語句や人名を、似たようなものと混同しないように覚えることが重要である。出題傾向で触れた通り、基礎知識に関する問題が全体の約半分を占めるため、ここで得点を積み重ねることを最優先に考えよう。その際、教科書に掲載されている地図や写真も意識すること。地図の中から場所を選ぶ、文化史に関連して代表的な作品を写真から選ぶという問題が出題されるからである。

歴史用語はただ単に覚えればよいというわけではなく、庚午年籍と庚寅年籍、天明の飢饉と天保の飢饉、柳条湖事件と盧溝橋事件など、うっかり間違えやすいものは特に注意を払いながら、できれば天皇・執権・将軍・内閣など、時の権力者(執政者)と出来事を組み合わせながら覚え、そこに重要事項の西暦年代を加えて学習するとよいだろう。さらに整序問題を念頭に置きながら、奈良時代の政争、治承・寿永の乱、室町時代の戦乱、鎖国へ至るまでの過程、江戸時代後期の外国船の接近、自由民権運動など、ひとまとまりのテーマで、出来事について順番を意識しながら覚えていこう。

史料問題も必出であるため、教科書に掲載されている重要な史料は、文中の重要語句や重要フレーズを意識しながら目を通し、史料の内容を把握したうえでの正誤判定問題にも対応できるよう意識しておこう。史料学習は慣れることが必要であるため、基礎用語の学習と並行して、標準レベルの史料問題集を1冊こなすのも対策としてよいだろう。

正文(または誤文)判定の学習方法だが、問われる内容も多岐にわたっており、単純な歴史用語の知識だけでは対応できないので、まずは古代・中世の基礎的な学習が済んだ時点で、過去問から大問[Ⅰ]の正文(または誤文)判定問題を実際に解いてみるのがよい。正誤判定について、どこまで深く理解していなければ正解できないのかわかるはずである。そうすれば平素の学習においても、「時期」「内容」「結果」などにまで注意をはらうようになるだろう。これを、近世の基本学習→大問[Ⅱ]、近代(戦前まで)の基本学習→大問[Ⅲ]と続け、さらに標準レベルの正誤判定問題集などを使って慣れていくとよいだろう。

学習範囲は、主要な出題範囲である古墳時代(ヤマト政権)から太平洋戦争の終結までを中心にすえ、つぎに原始(旧石器~弥生時代)と、戦後の占領政策から高度経済成長期までを加えるとよい。

多くの受験生が不得意とする文化史分野が占める割合が少なくないので、文化史学習をいつまでも後回しにしないように。また、細かい事項にまで気を取られて、予定していた範囲の学習が終わらないまま受験本番とならないように、余裕を持った計画を立て、基本的な用語の学習・正誤判定・過去問をバランスよく組み合わせていけるよう意識すること。歴史科目は覚えなければならない量が多いので、とにかく計画とペースが大切だから、1週間や1ヶ月をめどに、常に学習ペースをチェックしよう。また、用語を覚えることばかりに時間を費やし、勉強した「つもり」にならないよう、必ず問題集や過去問を解いて、自分に力がついているのかどうかを確認することが大切である。せっかく人名や用語を覚えても、それが点数につながらなければ意味がない。よく、学習時間の量に満足している受験生を見かけるが、何時間机に向かっていたから大丈夫、という考えはやめよう。本当に自分の力が伸びたのかどうかは、問題に正解できて初めて明らかになるものだから、覚える作業(インプット)ばかりを意識せず、確認作業(アウトプット)を大切にしてほしい。

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
学習アドバイスは2026年度一般選抜を元に記載されています。出題傾向、難易度などの参考にしてください。

「情報」科目は、2027年度入学試験より導入のため掲載しておりません。出題方針はこちらをご確認ください。

世界史

一般選抜

出題の意図と傾向

2026年度入試は、A・B日程ともに大問4題、設問数が40問で構成されており、出題量は2025年度と同様である。各大問の出題形式は文章、会話文、史料の空欄や下線に関連する知識を問う形式で、解答はすべてマークシート方式であった。どちらの日程も40問中半数近くの設問が正誤判定問題で、残る設問は適切な歴史用語を選択する問題が多いものの、3つの出来事の年代配列問題や地図・図版を使用した問題も出題されている。どの大問もそれほど長い文章からの出題ではなく、各設問で問われている知識も教科書に準拠した標準的な難易度であるため、60分の試験時間で十分に解き終えることができるだろう。

各日程の出題内容は、A日程のⅠが古代ギリシア・ローマ史から中世ヨーロッパ史、Ⅱがウィーン体制・産業革命・帝国主義、Ⅲがインド・イラン・オスマン帝国における民衆の運動、Ⅳが戦国時代から明代の中国史、B日程のⅠが古代ギリシア・ローマ史から中世・近世ヨーロッパ史、Ⅱが世界大戦、Ⅲがイスラーム史、Ⅳが清代の中国史であった。第二次世界大戦後の現代史に関する出題はないものの、幅広い時代に関する知識が問われているといえよう。また、出題されている地域もヨーロッパ史が2題、中国史が1題、西アジア・南アジア史が1題とバランスがよく、全範囲の対策が必要である。政治史に関する設問が中心であるが、文学・哲学・建築・交易など関する出題もあるため、文化史や社会経済史に関する知識もしっかりと身に着ける必要がある。

学習対策

まずは教科書を精読し、歴史の大きな流れを理解しよう。その際、正誤判定問題が多く出題されることをふまえ、歴史用語の表面的な暗記に陥らないように注意してほしい。教科書に太字で記述されている歴史用語だけでなく、その前後を丁寧に読み、出来事の背景・原因・結果・影響をしっかり確認しよう。2026年度の入試では直接、年号を問う出題はなかったが、A・B日程ともに3つの出来事の年代配列問題が3問ずつ出題されている。その他にも「カトリック教徒解放法以前に行われた改革」や「7世紀の東ローマ帝国の説明」を選択する問題など、時系列に関する理解をはかる出題が見受けられた。したがって、いつ起こった出来事か、前後の出来事とどのように関連するか、他の地域では何が起こっている時代かなど時間軸を意識して学習してほしい。

また、昨年度に続いて新課程にそった文献史料や風刺画などを使用した出題があったため、日頃から資料集に掲載されている史料や図版にも目を通しておこう。特に、文献史料を使用した問題では、史料を読み取る力と、歴史的事象に関する自分の知識をもとに思考・判断する力が必要となる。こういった問題に苦手意識がある受験生は、重点的に対策しよう。

最後に知識のインプットだけでなく、アウトプットつまり問題演習にも取り組んでほしい。得点に差がつきやすい正誤判定問題の演習は不可欠であるが、本学の入試問題では教科書の記述を大きく逸脱するような出題はないため、共通テスト対策用など標準レベルの問題集を購入し、問題を解く力を養ってほしい。

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政治・経済

一般選抜

出題の意図と傾向

両日程とも大問数4題で、各大問すべて設問数は10、合計小問数40である。前期A日程の構成は、大問[Ⅰ]は1つのテーマ、大問[Ⅱ]、[Ⅲ]、[Ⅳ]はそれぞれの中に、2つのテーマが配置され、全体で7つテーマとなっている。前期B日程は、大問[Ⅰ]、[Ⅲ]は1つのテーマ、[Ⅱ]、[Ⅳ]はそれぞれの中に2つのテーマが配置され、全体で6つのテーマとなっている。そして、それぞれのテーマの下にリード文が作られ、小問はこのリード文に関連して出題される。

試験時間60分。解答方式も全問マークシート方式で、両日程ともおよそ半分を占める短文選択問題は、4つの短文から「適当なもの」あるいは「不適当なもの」を選択させる正誤問題である。14~16問を占める語句選択問題は5つの選択肢から「適当なもの」を選ぶ問題である。また、組み合わせ問題が3~5問あり、6つの選択肢から「適当なもの」を選ぶ問題である。その他にグラフの読み取り問題や計算問題が各日程で出題されている。

両日程とも大問[Ⅰ]と大問[Ⅱ](1)は政治分野からの出題で、地方自治や日本の政党政治、選挙制度や日本の安全保障などに関して問う標準的な内容の問題である。大問[Ⅱ](2)は両日程とも国際分野からの出題で東西冷戦や国際法、国際連合などに関する国際政治の標準的な内容の問題である。大問[Ⅲ]は両日程とも経済分野からの出題で、経済主体や経済指標、景気循環、戦後の日本経済などに関する標準的な内容の問題である。大問[Ⅳ](1)はA日程では国民生活分野からの出題で消費者問題が、B日程では経済分野からの出題で、日本の財政などに関する標準的な内容の問題である。(2)は両日程とも国際分野からの出題で、国際貿易や国際援助などに関する国際経済からの標準的な内容の問題である。

両日程とも15問を占める政治分野からの出題が3分の1以上を占めるが、経済・国際・国民生活の各分野から出題されており、バランスの良い構成である。政治・経済・国際分野はもちろん、社会保障や労働問題、地球環境問題などの国民生活分野にも目を向け、学習することが必要である。標準的な問題がほとんどなので、確実に取り組めば、十分に高得点が目指せる内容である。

学習対策

上記の出題傾向から分るように、本学の政治・経済の問題は、政治・経済・国際関係・国民生活のすべての分野から出題されている。得意な分野、不得意な分野があるのは当然のことだが、苦手意識を払拭して、すべての分野を学習する必要がある。いろいろな参考書に目を奪われずに、まずは教科書のすべての内容をしっかりと理解することを心がけよう。教科書では重要語句が太字で書かれているので、まずはそれを完全に暗記することが大切である。その上で、その語句がどのような文脈で用いられているかを理解するとよいだろう。また、欄外に書かれている語句なども問われることがあるので、見落とさず学習しよう。グラフや図表、資料の読み取り問題や計算問題なども必ず出題されるので、それに対処する準備も怠らないようにしよう。

教科書を学習していてわからない用語や難解な用語が出てきたら、すぐに調べられるように用語集を用意しておくと便利である。用語集には、『政治・経済用語集』(山川出版社)や『用語集 政治・経済』(清水書院)などがある。それでも語句が理解できない場合は、資料集なども積極的に活用してほしい。

また、ひと通り教科書での学習を終えたら、教科書に準拠した問題集の演習問題を解いてみよう。問題を解くことで、重要なポイントがはっきりと分かることが多いからだ。また、本学の過去問題を解くことで出題傾向をしっかりとつかんでおくと、安心して試験に臨めるだろう。

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物理

一般選抜

出題の意図と傾向

A、B日程共に、大問4題(それぞれに付き小問6題)である。Ⅰは物理基礎からの小問集合、Ⅱ~Ⅳは、それぞれ物理基礎・物理の異なる2つの分野からテーマを絞った内容で出題されている。試験時間は60分で、解答形式は解答群から正解を選ぶマークシート方式である。出題内容は次の通りである。

・A日程

[Ⅰ]

浮力と力のつり合い、自由落下、定在波の腹の位置、合成抵抗とオームの法則、熱平衡と熱量保存、電磁波と放射線

[Ⅱ]

[1]ばねから放たれた小球の滑らかな面と粗い面をもつ水平面上での運動 [2]気柱(開管と閉管)の共鳴

[Ⅲ]

[1]糸に繋がれた小球の等速円運動 [2]水平および鉛直に置かれたシリンダーに閉じ込められた理想気体の状態変化

[Ⅳ]

[1]ヤングの干渉実験 [2]平行板コンデンサーの電気量と静電エネルギー、金属板が挿入された平行板コンデンサー内部の電位

・B日程

[Ⅰ]

小球の鉛直投げ上げ、仕事の原理、縦波の疎密と媒質の振動の速度、固定端反射による合成波、熱機関の熱効率、導線の長さおよび断面積と抵抗値の関係

[Ⅱ]

[1]定滑車に掛けられた糸の両端につるされた2物体の運動 [2]水の温度上昇と電熱線の消費電力

[Ⅲ]

[1]2物体の衝突における運動量保存則と反発係数 [2] p-Vグラフと熱力学の第一法則および熱効率

[Ⅳ]

[1]光と音の屈折の法則、プリズムによる光の分散 [2]一様磁場を運動する導体棒

受験生の基礎力を見ることに重点が置かれ、教科書や教科書傍用問題集で扱われる基本レベルの問題で作成されている。従って、教科書の内容、即ち法則や公式の意味することを十分に理解しておけば高得点がとれるであろう。複雑な問題は出題されていないが、それに対応できるか否かは基礎力の有無で決まるという作問者の考えの表れであろう。出題分野に偏りは見られないので、不得意な分野を作らないことが大事である。

学習対策

物理に関わる様々な現象において成立している法則には、日常的に慣れ親しんでいる物理量で書かれたものもあれば、普段は使うことがない抽象的な物理量で書かれているものもある。更に、高校数学で記述するには無理があることも、法則の理解を困難にしている。物理が得意になるか否かは、法則の理解の仕方で決まると言ってもよいだろう。

●教科書で法則の意味を理解する
教科書には、現象の説明から始まって法則の説明までが系統的に書かれている。その説明を丁寧に読むと、色々なことが整理された状態で頭に入ってくるはずである。その結果、主たる法則と、そこから派生してくる法則に分類することにより、無駄な暗記を避けることができるだろう。また、法則の導出過程を追体験すれば、見慣れない物理量も納得のいくものになり、 覚えやすくなるだろう。

●問題演習で法則の使い方を知る
頭の中で理解できたと思った法則も、実際に与えられた状況で使うのは難しい。教科書やその傍用問題集で法則を何回も使ってみることが大事である。そうすることによって理解が更に深まり、入試標準レベルの頻出問題に楽に取り組むことができることが実感できるだろう。

理論が分かったつもりになり問題を解かないのも、また問題を解くために公式集を開くだけで理論を知ろうとしないのも、ともに物理の本来あるべき勉強法ではない。理論を学習して問題を解き、つまずいたら再びそして何度も理論の確認に戻る、このようにして内容の理解を深めていく勉強をして欲しい。

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化学

一般選抜

出題の意図と傾向

A日程、B日程ともに試験時間は60分、問題数は大問 [Ⅰ]~[Ⅳ]の4問で、出題分野は例年[Ⅰ]が物質の構成と化学結合、[Ⅱ]が酸と塩基及び酸化と還元、[Ⅲ]が無機物質、[Ⅳ]が有機化合物となっている。[Ⅱ]~[Ⅳ]はいずれも〔1〕と〔2〕に分かれ、〔1〕と〔2〕では取り扱う素材が異なっている。

[Ⅰ]と[Ⅱ]は「化学基礎」、[Ⅲ]と[Ⅳ]は「化学」からの出題が中心で、大部分が穴埋めまたは正誤判断で、解答はすべてマークシート形式になっている。いずれも標準レベルの内容で、それぞれの分野からバランスよく出題されており、分量も適量と言える。なお、理論化学分野については、これまでと同様、ほぼ「化学基礎」からの出題に限定されており、気体の諸法則、希薄溶液の性質、化学反応と熱、反応速度と化学平衡などに関連する計算問題は見られなかった。今後もこの傾向は続くと思われる。

[Ⅰ]の小問集合では、A日程では問1が物質の三態変化、B日程では、身の回りの化学製品の用途といった違いはあるが、それ以外は、原子とイオン、 分子の極性と形、各種結晶の特徴と性質といった内容である。計算問題としては、原子量の算出、混合気体中の成分気体の体積比、一定濃度の水溶液の調製、濃度換算などとなっている。またB日程では化学の基本法則も出題されており、教科書の[参考]欄にも目を通しておこう。

[Ⅱ]の理論化学については、 A日程、B日程ともに〔1〕が酸と塩基の分類、中和滴定実験と滴定曲線の適否、指示薬の選定、[2]が酸化還元滴定と実験操作上の注意点に関する問題である。

[Ⅲ]の無機化学については、 A日程では〔1〕が各種気体の発生法と乾燥剤の選択、〔2〕が鉄の製錬法と鉄イオンの反応。B日程では、〔1〕がハロゲンの性質、塩素の実験室的製法。〔2〕がMgとCaの反応に関する内容の問題となっている。

[Ⅳ]の有機化学については、 A日程では〔1〕が炭素数4~5の鎖式飽和炭化水素の異性体数と水の付加生成物の異性体数。〔2〕がベンゼンの性質と反応。B日程では〔1〕が元素分析装置とその実験データからの組成式の決定。〔2〕がサリチル酸からのサリチル酸メチルとアセチルサリチル酸の合成法及びそれらの効能と検出法に関する問題となっている。

学習対策

本学の入試問題は、高校化学の教科書の基礎的な知識を問う構成となっていることから、先ずは教科書を丁寧に何度も読み返すこと、そして学校の授業をおろそかにしないことが何よりも入試対策として重要である。章末問題が解けるようになったら、教科書準拠の問題集を繰り返し解いておくことが合格には不可欠である。

「化学基礎」からは、 身のまわりの化学物質に関する内容の問題も出題されている。過去には、洗剤や食品添加物についての知識を必要とする問題も見られた。また「化学」からは、 毎年中和反応と酸化還元反応に関する問題が出題される。いずれも滴定実験が中心であるので、滴定器具の取り扱いや指示薬の選定についても正確に押さえておく必要がある。無機化学と有機化学に関しては内容が広範囲にわたるので、 教科書を章ごとに熟読し、 章末問題を繰り返し解いておくとよいだろう。基礎的知識に関しては、揺るぎない自信を持って、 試験に臨んでほしい。

一般選抜の全出題科目は、すべてマーク式による解答方式ですので、ご注意ください。
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生物

一般選抜

出題の意図と傾向

一般選抜前期A日程・前期B日程ともに大問4題構成で、A日程は小問 31、B日程は小問 32 問が出題された。解答形式はすべてマークシート式であり、[Ⅰ]と[Ⅱ]は「生物基礎」、[Ⅲ]と[Ⅳ]は「生物」からの出題であった。

A日程は、基礎~標準レベルの知識問題が中心で、教科書内容の理解を問う構成であった。

[Ⅰ]は生物基礎の小問集合で、生態系分野の出題がやや多かった。[Ⅱ]では、〔1〕は「遺伝子とそのはたらき」から遺伝情報の複製と発現、〔2〕は「ヒトのからだの調節」から免疫に関する問題であった。[Ⅲ]では、〔1〕は「生物の進化」から進化のしくみ、〔2〕は「細胞と分子」からタンパク質の構造と性質に関する問題であった。[Ⅳ]では、〔1〕は「動物の反応と行動」からニューロンとその興奮、〔2〕は「植物の環境応答」から植物ホルモンに関する問題であった。

思考を必要とする問題として、[Ⅱ]の問4では遺伝領域の割合を求める計算、問5ではコドン表を用いたアミノ酸の決定、[Ⅲ]の問2・問3ではハーディ・ワインベルグの法則を用いた計算、[Ⅳ]の問4ではシナプスの数による空間的加重の判断などが出題された。これらはやや難度の高い問題であったが、教科書レベルの理解があれば十分対応可能であった。

B日程は、A日程と比べて文章量が多く、実験考察問題の比率が高かった。

[Ⅰ]は生物基礎全範囲からの小問集合であった。[Ⅱ]では、〔1〕は「ヒトのからだの調節」から自律神経系と内分泌系に関する問題、〔2〕は「生物の多様性と生態系」から生物の関わりに関する問題であった。[Ⅲ]では、〔1〕は「遺伝情報の発現と発生」から遺伝子の発現調節および発生と発現調節に関する問題、〔2〕は「代謝」から電子伝達系に関する問題であった。[Ⅳ]では、〔1〕は「動物の反応と行動」から刺激の受容、〔2〕は「植物の環境応答」から植物ホルモンと植物の反応に関する問題であった。

B日程では、[Ⅱ]の問5(ホルモンのフィードバック)、問7~9(キーストーン種の影響推定)、[Ⅲ]の問4(調節領域の欠失実験)、[Ⅳ]の問8(植物の応答実験)など、考察量の多い問題が複数出題された。特に[Ⅲ]の問4は情報量の多い表を読み取る必要があり難度が高かった。

学習対策

本年度の出題傾向を見ると、A日程では知識問題が約80%、実験・計算問題が約20%、B日程では知識問題が約60%、実験・計算問題が約40% であった。本年度のB日程で実験考察問題の割合が多いが、例年、知識問題の比率が高い傾向があり、まずは教科書レベルの知識を確実に身につけることが最重要である。

知識問題は、用語を知っているだけでは解答できず、複数の用語の関係性や定義を正確に理解している必要がある。教科書の太字語句や図表を中心に、内容を自分の言葉で説明できるレベルまで仕上げておきたい。一方、実験考察問題や計算問題は、典型的なパターンの問題が多い。難しい問題集に取り組む必要はなく、基礎~標準レベルの問題集で十分対応できる。教科書傍用の問題集などで練習を積んでおくことが望ましい。

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学部・学科等 略号
デジタルメディア学部 デジタルメディア学科 デジ【文系型】
デジ【理系型】
工学部 ロボティクス学科 ロボ
情報工学科 情報【文系型】
情報【理系型】
建築デザイン学科 建築
文学部 日本語日本文学科日本語日本文学コース・国際日本文化コース 日文
日本語日本文学科書道コース 書道
歴史学科 歴史
歴史遺産学科 遺産
国際学部 国際学科グローバルスタディーズ専攻 GS
国際学科国際共生専攻 国共
発達教育学部 児童教育学科 児童
総合心理学部 総合心理学科 心理
経済学部 経済学科経済学専攻 経済
経済学科現代社会専攻 現社
経営学部 経営学科経営学専攻 経営
経営学科スポーツ経営学専攻 スポ
看護学部 看護学科 看護
健康科学部 理学療法学科 理学
作業療法学科 作業
救急救命学科 救命
臨床検査学科 検査
臨床工学科 臨工【文系型】
臨工【理系型】

2027年4月に国際英語学部 国際英語学科から名称変更予定。計画は予定であり変更することがあります。

本学で利用できる大学入学共通テストの教科・科目

  • 「英語」の得点はリーディング(100点)とリスニング(100点)の合計。
    「英語」でリスニングを免除された者は、リーディング100点満点を200点満点に換算(本学への受験上の配慮申請が必要。)
    詳細は、こちらをご覧ください。
  • 「国語」の得点は近代以降の文章と古典(古文・漢文)の合計(200点)。
  • 「英語」「国語」以外の科目は、200点満点に換算。
  • <選択>としている科目のうち、必要科目数以上受験している場合は教科の括りに関わらず、高得点科目から順に採用。
    (同教科内から2科目も可。例:「物理」+「化学」)。
  • 志望学科等に必要な科目を受験していない場合、「欠格」扱いとなります。
  • 本学で利用できるのは、令和9年度大学入学共通テストのみ(前年度成績の利用は不可)。

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試験科目 グループ 出題範囲
国語 「国語」
地理歴史
公民
「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」
数学 「数学Ⅰ,数学A」「数学Ⅰ」
「数学Ⅱ,数学B,数学C」
理科 「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」
情報 「情報Ⅰ」
外国語 「英語(リーディング・リスニング)」

Q. 書道実技試験の内容は、どのようなものですか。

特技推薦・書道部門、一般選抜前期C日程の過去の出題形式は、臨書2点(漢字・かな各1点)、創作1点(漢字・かなのいずれか1点選択)、多字数書写1点(漢字・かな交じり文)です。この4点を本学が配付する清書用半紙(漢字用15枚・かな用15枚)に書いて提出するものです。過去問題については受験生サイト(https://www.tachibana-u.ac.jp/admission/)に過去3年分を掲載していますのでご確認ください(2025年度以前は一般選抜の過去問題は「B日程」として公開されています)。
なお、試験当日には、毛筆(漢字用・かな用)・墨(墨液可)・練習用半紙(漢字用・かな用)を持参してください。硯・下敷き・文鎮・水差し・清書用半紙は本学が用意したものを使用してください。なお、試験開始までは本学が用意した備品の使用はできません。