目次

健康科学部 臨床検査学科

医療高度化に対応する
臨床検査技師に

医療現場での適切な診断や治療のために欠かせない臨床検査技師。卒業後は病院など医療機関の担い手として、また大学院へ進学し高度医療専門職業人や医学研究者としてさまざまな活躍が可能です。本学ではさらに専門性の高い細胞検査士を同時に取得できるコースを設置し、高度化する医療に対応できる人材を養成します。

臨床検査学科の特色

  • FEATURE1

    病院から在宅医療まで
    チーム医療に貢献する
    臨床検査技師を養成

    臨床検査技師の多くは病院内の検査部に勤務しますが、手術部・救命救急部でも勤務することができます。勤務先によっては、不妊治療、在宅医療、認知症治療、糖尿病治療などでも活躍しています。そのほか、検査・検診センター、研究施設、大学で働くこともできます。そのため、本学ではチーム医療のあらゆる場面で対応できる高い倫理観を養成するカリキュラムを構築しています。

  • FEATURE2

    学外での
    豊富な実習機会を用意

    3年次の後期から行われる「臨地実習」では12週間にわたって病院で実習を行い、さまざまな臨床検査を経験します。生体検査や、検体処理から分析、結果報告、解釈など、臨床検査の一連のプロセスを実体験し、病院での検査部門の多様な仕事を総合的に理解します。医療現場に身を置き、患者さんや被検者と接するなかで、臨床検査技師としての専門的な技術だけでなく、現場での円滑なコミュニケーションを図る重要性を学びます。

  • FEATURE3

    上位専門職をめざす
    希少なコースで細胞検査士を養成

    臨床検査技師の上位の専門職である「細胞検査士」をめざすコースを設置。全国でも数少ない養成課程をもつ大学として、資格取得者を輩出しています。通常、臨床検査技師として、1年以上の実務経験が受験に必要ですが、本学では在学中に受験が可能です。

充実のサポート体制

充実のサポート体制で
高い国家試験合格実績

2024年3月卒業生の臨床検査技師国家試験の合格率は92.3%です。臨床検査技師国家試験に向け、教員による対策チームを結成し、学生同士で学び合える環境整備に加え、学内模試や業者模試などの万全の対策で、高い合格率を実現しています。また、細胞検査士資格認定試験においても合格率83.3%と高い実績をあげました。

[ 臨床検査技師 ]
国家試験合格率
(2024年3月卒業生)

92.3

合格者数60名(受験者数 65名)

[ 細胞検査士 ]
国家試験合格率
(2024年3月卒業生)

83.3

合格者数10名(受験者数 12名)

在学生の声

  • 1

    憧れの医療分野で
    信頼される臨床検査技師へ

    臨床検査学科 4回生 岡 颯紀さん

    Interview1

    憧れの医療分野で
    信頼される臨床検査技師へ

    臨床検査学科 4回生
    岡 颯紀さん

    Q01

    京都橘大学に入学しようと思ったきっかけについて教えてください。

    臨床検査のプロフェッショナルとして、憧れだった医療分野に貢献したいという思いから臨床検査技師をめざしました。京都橘大学では臨床検査技師をめざせることを知り、オープンキャンパスに参加しました。臨床検査機器や実習室を見学し、充実した環境に魅力を感じ入学を決意しました。国家試験合格に向けた手厚いサポートに大きな期待をもてたことが、京都橘大学を選んだ大きな理由です。

    Q02

    ご自身が感じる、京都橘大学や所属学科の魅力を教えてください。

    実務経験のある教員による臨床現場を想定した実習や、チーム医療を意識した科目など、実践的な学びを得られることが臨床検査学科の一番の魅力だと思います。臨床検査技師のほか、細胞検査士の資格取得も選択することでめざせるという点も魅力です。さらに、クラスアドバイザー制度などもあり先生方に学習の相談がしやすいため、1回生から安心して基礎を学べると思います。

    Q03

    印象に残っている授業や
    現在力を入れて取り組んでいることについて教えてください。

    グループの副リーダーを務めた「生理検査学実習」が最も印象に残っています。この実習では、学生が検査をする側とされる側に分かれ、主体的に進めていく必要があります。副リーダーとしてグループをまとめるなかで、生体検査の知識や技術だけでなく、課題解決能力やコミュニケーション能力も身につけることができたと感じています。臨床検査技師として働くうえで、患者さんや医療従事者間でのコミュニケーションは欠かせないスキルだと思っているので、この授業をとおして大きく成長することができたと感じています。講義や実習が続く日々にくじけそうになることもありますが、友人と励まし合いながら乗り越えることで成長し、理想の臨床検査技師に近づきたいです。大学の講義や実習で疲れて帰った日には、出迎えてくれる猫たちに癒されています。

    Q04

    今後の目標・将来の夢について教えてください。

    将来は、患者さんからも医療従事者からも信頼される臨床検査技師になりたいです。検査の専門家として、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう分かりやすく情報を伝え、他の医療従事者と連携してより質の高い医療を提供したいと考えています。常に新たな知識や技術を習得する努力を怠らず、チーム医療の一員として日々進歩する医療を支えていきたいです。

臨床検査学科に関連する資格

取得できる資格・取得をめざす資格

国家試験合格率実績(2024年3月卒業生)

臨床検査技師の
合格率

92.3

取得できる資格

  • 臨床検査技師国家試験受験資格

  • 細胞検査士資格認定試験受験資格〈選択制〉

豊富なキャリア実績

就職先一覧

病院など

淡海医療センター/大津赤十字病院/大阪医科薬科大学三島南病院/大阪国際がんセンター/大阪赤十字病院/北野病院/岐阜大学医学部附属病院/京都桂病院/京都中部総合医療センター/京都微生物研究所/京都府立医科大学附属病院/近畿大学病院/神戸大学医学部附属病院/公立甲賀病院/公立豊岡病院組合/済生会滋賀県病院/滋賀県立総合病院/住友病院/長浜市立長浜病院/西京都病院 ほか

民間企業

オー・ピー・エル/中国労働衛生協会

進学先大学院

大阪公立大学大学院医学研究科/関西医科大学大学院医学研究科/京都橘大学大学院健康科学研究科/九州大学大学院医学専攻/神戸大学大学院保健学研究科

主な就職実績
就職業種別比率(2024年3月卒業)

将来の進路イメージ

  • 国公私立大学附属病院

  • 国公私立病院

  • 検査・健診センター

  • 一般企業の研究・開発

  • 国公私立大学大学院(進学)

内定者の声

  • Interview

    患者さんが安心して医療を
    受けることができる臨床検査技師に

    内定先|福井大学医学部附属病院 真田 佳奈さん

    内定者の声を見る

    Message

    患者さんが安心して医療を受けることができる臨床検査技師に

    内定先|福井大学医学部附属病院
    真田 佳奈さん

    臨床検査学科で培った病理検査の知識と技術を活かしたいと思い、病理検査部への就職をめざしました。福井大学医学部附属病院は、医療の標準化に対して積極的に取り組まれていて、患者さんが安心できる医療体制が整っている点に魅力に感じました。大学では検査に必要な知識や手技を学ぶだけでなく、実習を通じて患者さんの検査結果から疾患との関連性以外に考慮すべき症状や疾患を見据えて結果を報告することの重要性や、チーム医療において、ほかの医療従事者との意思疎通の大切さを実感しました。臨床検査学科は検査に必要な顕微鏡や検査機器が充実していて、幅広い検査を実習することができ、顕微鏡も一人一台用意されているので操作や検体の観察など、実際の検査についてより理解が深まりやすい環境です。今後は疾病の早期発見に努め、患者さんが安心できる医療を提供する臨床検査技師になりたいと考えています。さらに臨床の現場でも活躍するために、二級臨床検査士や認定病理検査技師などの資格を取得することも今後の目標です。

Pick Up ピックアップ科目

  • PICK UP1

    生理検査学Ⅱ

    3年次で実施する学内実習に向けて、2年次では心電図、呼吸機能、脳波、筋電図、超音波、磁気共鳴画像(MRI)、ほかの生体検査の目的や方法、検査を行ううえでの注意事項、検査を行うことで得られる有益な波形や画像、検査適応となる疾病や疾患などについて深く学びます。加えて、患者さんに対して生体検査を行ううえで不可欠な配慮を理解するとともに、コミュニケーションスキルの修得をめざします。

  • PICK UP2

    臨地実習前技能習得トレーニング

    実際の臨床現場で臨床検査技師がチーム医療のなかでどのように貢献しているかを実践的に学びます。事前トレーニングや試験で必要な技能・態度を身につけ、経験豊富な臨床検査技師や医師のもと、基礎的な技術や施設の検査部門の運営に関する知識を修得。被験者に適切に対応できる力を身につけます。

カリキュラム

カリキュラム詳細

クリックで拡大画像(PDF)をご覧いただけます。

施設紹介

病理・細胞診・微生物・血液・遺伝子・輸血などの検査を行うことができる実習室と、多くの生体検査装置を配置した生理機能実習室など、最先端の設備や機器を完備。進化し続ける医療現場のニーズに応える学びを提供しています。

  • 生化学・免疫系実験室
  • 生理機能実習室
  • 微生物・形態系実験室
  • 顕微鏡実習室

臨床検査学科の教員紹介

  • 池田 哲也教授

    専門分野| 神経生物学、神経薬理学、疼痛学

    池田 哲也教授

    神経生物学、神経薬理学、疼痛学

    キーワード:疼痛、慢性疼痛、痛覚、神経ペプチド、糖尿病

    学生へのメッセージ

    臨床検査技師は医療系の中でも花形とは言えませんが、様々な検査を通して医師の診断や治療方針に関われる不可欠な職業です。また、科学者として研究分野で貢献している人もたくさんいます。若き”サイエンティスト”の入学を心からお待ちしています。

  • 今井 優樹教授

    専門分野| 免疫学、免疫検査学、輸血移植検査学、薬理学

    今井 優樹教授

    免疫学、免疫検査学、輸血移植検査学、薬理学

    学生へのメッセージ

    コロナ禍から解放され、やっと楽しいことをやれるようになったところですが、楽しむことと同時に、いろいろなことを体験し、人生の目標も見つけてください。目標を見つけることができれば、きっと受験も乗り越えられると思います。

  • 兜森 修教授

    専門分野| 血液学、臨床血液学

    兜森 修教授

    血液学、臨床血液学

    キーワード:血液形態学、細胞化学、分子病態医学、臨床検査診断学、検査血液学

    学生へのメッセージ

    臨床検査はとても幅の広い学問です。特に検査を主体とした内容を学びます。私の担当の血液検査学は血液の細胞数や細胞の特徴を顕微鏡で学習し、血栓や出血に関係する血栓・止血検査は講義と実習を通じて学びます。

  • 所司 睦文教授

    専門分野| 臨床神経生理学、生体検査学、解剖生理学、医用工学、医療情報学

    所司 睦文教授

    臨床神経生理学、生体検査学、解剖生理学、医用工学、医療情報学

    キーワード:神経生理学、臨床脳波学、臨床細胞学、がん医科学、医療情報システム学、医用工学

    学生へのメッセージ

    「あなたはどんな臨床検査技師になりたいですか?」毎回、私は学生たちに問いかけます。学生たちが未来に向かって力強く進んでいく上で大切なことは、論理的思考に裏付けられ、時代の激流に翻弄されない確固たる信念をもつことだと、私は考えます。将来、学生たちが素晴らしい人生を過ごせることを祈りつつ、私は臨床検査学科長という立場で学生一人ひとりをサポートしていきます。

  • 鶴山 竜昭教授

    専門分野| 病理学、人体病理学、実験病理学、質量分析・プロテオミクス

    鶴山 竜昭教授

    病理学、人体病理学、実験病理学、質量分析・プロテオミクス

    学生へのメッセージ

    臨床検査学科の勉強は大変と思いますが、資格は、みなさんを一生支える力強いパートナーになります。あっという間の学生生活ですが、ぜひ楽しんで過ごしてください。

  • 中村 竜也教授

    専門分野| 感染症学、分子生物学、臨床微生物学

    中村 竜也教授

    感染症学、分子生物学、臨床微生物学

    キーワード:感染症学、分子生物学、臨床微生物学、抗菌化学療法、感染疫学

    学生へのメッセージ

    人々の健康を守り、病気を見つけ治すことにチャレンジする意欲と行動力をもつ皆さんとキャンパスでお会いする日を楽しみにしています。

  • 服部 学教授

    専門分野| 臨床細胞学

    服部 学教授

    臨床細胞学

    キーワード:臨床細胞学、病理学、泌尿器科学

    学生へのメッセージ

    大学は、社会人としての自分を形成する準備の場です。どの大学へ進学するか、今が人生の分岐点です。本学での充実した4年間を体験しませんか?

  • 南部 昭准教授

    専門分野| 臨床化学

    南部 昭准教授

    臨床化学

    キーワード:臨床化学分析、分光光度分析、酵素反応速度論、酵素分析法、生化学自動分析

    学生へのメッセージ

    臨床検査学科は臨床検査技師国家資格取得を主たる目的とした学科です。加えて細胞検査士の資格も取得できる備えています。今回のコロナ禍は人類にとって大変な試練でしたがそんな中で臨床検査技師は医療分野で重要な役割を果たしました。医療分野に必須的存在である臨床検査技師を目指しませんか。

  • 内堀 恵美講師

    専門分野| 免疫検査学、輸血移植検査学、生理検査学

    内堀 恵美講師

    免疫検査学、輸血移植検査学、生理検査学

    学生へのメッセージ

    臨床検査技術は日々進歩しており、医療には欠かせません。コロナ禍においてもPCR検査やワクチン接種など、臨床検査技師が必要とされました。医療に、人々の健康に貢献したい方、一緒に学びましょう。

  • 大澤 幸希光講師

    専門分野| 腫瘍診断、治療学、人体病理学、実験病理学

    大澤 幸希光講師

    腫瘍診断、治療学、人体病理学、実験病理学

    キーワード:細胞病理学、臨床細胞学、再生医療、iPS細胞

    学生へのメッセージ

    臨床検査学科では医学を学び、臨床検査技師の国家資格取得を目指すことが出来ます。加えて本学では細胞検査士資格の同時取得も目指せます。是非一緒に頑張りましょう。

  • 大西 崇文講師

    専門分野| 病理検査学、臨床細胞学、組織学、人体病理学

    大西 崇文講師

    病理検査学、臨床細胞学、組織学、人体病理学

    学生へのメッセージ

    私の専門である病理組織・細胞診検査は、主にがんを診断するための標本を作製したり、がんを診断する検査を通して、患者さんの命と健康を支える仕事です。また、知識と経験を生かして医療の研究に進む学生を応援しています。

  • 岡田 光貴講師

    専門分野| 一般検査学、生化学・臨床化学、免疫学

    岡田 光貴講師

    一般検査学、生化学・臨床化学、免疫学

    キーワード:マクロファージ、S100タンパク質、炎症性腸疾患

    学生へのメッセージ

    皆さんの将来の選択肢として、医療職はいかがでしょうか。京都橘大学には複数の医療系学科があり、いずれも充実した環境で学ぶことができます。特に「検査」について学びたい人は、臨床検査学科をぜひ目指して下さい。入学後は私たち教員が、皆さんの学びを全力でサポートします。どうぞよろしくお願いします。

  • 杉村 宗典講師

    専門分野| 循環器科学、臨床心臓電気生理学、不整脈のコンピュータシミュレーション

    杉村 宗典講師

    循環器科学、臨床心臓電気生理学、不整脈のコンピュータシミュレーション

    学生へのメッセージ

    臨床検査は幅が広く、覚えることも多岐にわたるため勉強は大変ですが、一緒に頑張っていきましょう。

  • 藤原 麻有講師

    専門分野| 生化学、細菌学、生理生態学、環境影響評価

    藤原 麻有講師

    生化学、細菌学、生理生態学、環境影響評価

    キーワード:細菌検査学、生化学、生理生態学

    学生へのメッセージ

    臨床検査学科では、4年間を通して身体のしくみや病気の成り立ちについて学びます。「なぜだろう」という気付きや探求心を大切に、教員や先輩とともに一緒に学んでいきましょう。

  • 小田嶋 広和助教

    専門分野| 形態、構造、腫瘍生物学、人体病理学、実験病理学、腫瘍診断、治療学

    小田嶋 広和助教

    形態、構造、腫瘍生物学、人体病理学、実験病理学、腫瘍診断、治療学

    キーワード:細胞診断学、形態学

    学生へのメッセージ

    大学では多くのことを学べます。図書館には専門書が山のようにあり、各教員の専門は多様です。大学で出会う人間関係は、高校以前に比べて広がるでしょう。それらの関係性の中から様々なことを学んでください。講義や実習では、「知識・技能を習得すること」「患者さんに役立つこと」に注力しがちですが、必要になったときに身についていれば十分です。数年間の大学生活では将来の仕事に関係するかどうかに捉われず、知識・興味の幅をたくさん広げてほしいと思います。

  • 胡 迪助教

    専門分野| 代謝、内分泌学、医化学、分子生物学、環境生理学

    胡 迪助教

    代謝、内分泌学、医化学、分子生物学、環境生理学

    キーワード:慢性疲労、神経免疫、ストレス、食欲ホルモン、血中バイオマーカー

    学生へのメッセージ

    臨床検査技師を目指す受験生・高校生の皆さん京都橘大学健康科学部臨床検査学科は、臨床検査技師養成指定校として、特色あるカリキュラムと充実な実習・研究環境を提供しております。皆さんが着実に力を身につけるために、入学後しっかりとした勉強・国家試験対策のサポートをさせていただきます。是非、一度オープンキャンパスにいらしてください。