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福島の現状や子どもの健康を考える健康科学フォーラムを開催

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 2012年9月8日(土)、キャンパスプラザ京都・第3講義室にて、健康科学フォーラム「次世代、こころとからだの安全のために-チェルノブイリ、フクシマの活動から-」を開催しました。今回のフォーラムでは、福島で活動している子どもプロジェクトのプランナー・吉野裕之氏、チェルノブイリの子どもたちの健康や安全に関わる活動をしてきた医師・振津かつみ氏、関西で子ども交流と食のテーマで活動を続けている小野洋氏を講師として迎えました。
 当日は、まだまだ残暑厳しいなか、大学関係者、市民等の一般参加者を含めて約70名が参加し、これから我々大人が次世代のためにできることは何かを考えました。

 第一部では、3名の講師から報告を受けました。
 吉野裕之氏(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)は、「福島を生きる」をテーマに原発事故当初の状況報告および、1年半経った現在も、福島では除染が進まず、子どもたちが自然のなかで遊べない状況にあることなどを、生々しいデータやニュースに基づいて報告しました。
 振津かつみ氏(チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)は、チェルノブイリの状況や活動に触れながら、「チェルノブイリの経験」をフクシマで活かすことの重要性について氏の体験を含めて報告しました。
 小野洋氏(福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト代表)は、被災地の子どもたちが、被災地の外で、自由に安心して遊べるように取り組んでいる「たこ焼きキャンプ」の活動について、子どもたちの姿を写したスライドを交えながら、報告しました。
 また、第二部の前に、本学健康科学部心理学科・濱田智崇助教が、今夏、同学科が福島の子どもたちを対象に実施した「親子キャンプ」の報告を行いました。
 第二部では、本学健康科学部心理学科・羽下大信教授をコーディネーターとして、3名の講師によるシンポジウムを行い、原発事故を起こした大人が、次世代の子どもたちの健康を守るために何をすべきかなどについて、盛んな意見交流・提言が行われました。
 最後に、本学健康科学部長・日比野英子教授があいさつを行い、「今回のフォーラムの成果を今後の福島の子どもたちへの支援に活かしたい。次年度以降も健康科学部の特性を活かしたフォーラムを開催していきたい」と結びました。

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