2026.09.08
「アントレプレナーシップPBL(Project-Based Learning)」を実施
地域と企業の現場から学ぶ―鎌倉で体感した“価値を生み出す力”―
2026年7月30日(木)から31日(金)にかけて、経営学部の学生14名が鎌倉でのアントレツアーに参加しました。 本ツアーは、「アントレプレナーシップPBL」(担当:丸山一芳経営学科教授)の一環として実施したものです。
本プログラムでは、株式会社カヤックでの企業講義やブレインストーミング、鎌倉市内でのフィールドワークなどを通して、アントレプレナーシップや企業と地域との関係について実践的に学びました。
学生たちは事前学習でカヤックについて調査し、企業の理念・事業・組織文化・地域との関係という視点から、それぞれに問いを持って現地での学習に臨みました。
■ 「面白さ」で社会に新たな価値を生み出す。株式会社カヤックを訪問
初日は、「面白法人」として知られる株式会社カヤックを訪問しました。カヤック本社や「まちの社員食堂」などの関連施設を見学した後、中島みき氏(面白法人カヤック執行役員 兼 ちいき資本主義サービスユニット長)から、同社の企業理念や事業内容について講義いただきました。
講義では、ゲーム開発や広告制作、Webサービスなど幅広い事業に加え、「地域資本主義」を掲げて地域とのつながりを重視する同社の取り組みについて紹介がありました。地域コミュニティを活性化する「まちのコイン」、地域の交流拠点である「まちの社員食堂」、移住や関係人口の創出を支援する「SMOUT(スマウト)」などの具体的な事例を通して、地域との関係から新しい事業や価値を生み出していくカヤックの考え方について学びました。
学生たちは、事前学習で考えてきた「企業理念が実際の事業にどのように表れているのか」という視点から、中島氏の講義と現地での取り組みを結びつけて理解を深めました。講義後には学生から多くの質問が挙がり、中島氏との活発な質疑応答や議論を通して、カヤックの事業や地域との関係について理解をさらに深める機会となりました。




■ カヤック流ブレインストーミングを体験
続いて、カヤック独自のブレインストーミングを体験しました。
「アイデアを否定しない」「まずは自由に発想を広げる」という考え方のもと、学生たちは特製のカードを使いながら、積極的にアイデアを出し合いました。
カヤックでは、ブレインストーミングを単なる会議手法ではなく、組織文化の一つとして重視しています。学生たちは実際のワークを通して、誰もが意見を出しやすい環境や、多様な意見を組み合わせることが新しい発想につながることを体験しました。


■ 鎌倉のまちを歩き、「なぜ鎌倉なのか」を考える
2日目は、鎌倉市内でグループごとにフィールドワークを実施しました。
今回の目的は、観光地としての鎌倉を調査することではなく、「暮らす場所」「働く場所」としての鎌倉を実際に歩いて観察し、カヤックがなぜ鎌倉という地域を重視しているのかを考えることです。
学生たちは、地域の暮らしや働く環境、人と人とのつながり、自然や文化などに着目しました。また、カヤックが「カマコン」をはじめ、地域と関わりながらさまざまな活動を展開していることも踏まえ、企業と地域との関係について考察しました。企業を企業内部だけで見るのではなく、その企業が立地する地域との関係から捉えるフィールドワークとなりました。

■ 「うんこミュージアム」で発想を価値に変える力を学ぶ
フィールドワーク終了後は東京・お台場へ移動し、「うんこミュージアム TOKYO」を見学しました。同施設は株式会社カヤックが手がける体験型施設で、既成概念にとらわれない発想によって新たな体験価値を生み出しています。
学生たちは施設を実際に体験しながら、一般にはネガティブに捉えられがちなテーマを、企画や空間、エンターテインメントとして新しい価値へと転換する発想に触れました。地域活性化事業とは異なる分野から、カヤックが得意とする「面白さを事業にする」考え方を学ぶ機会となりました。

■ 学びを振り返り、成果を発表
8月6日に実施した事後学習では、現地で撮影した写真やフィールドワークで収集した情報を整理し、2日間の学びを振り返りました。学生たちは、カヤックでの企業講義やブレインストーミング、鎌倉でのフィールドワーク、うんこミュージアムでの体験を振り返り、グループごとに気づきや考察をまとめて発表しました。



今回のPBLを通して、学生たちは、企業理念と事業のつながり、創造的なアイデアを生み出す組織の仕組み、企業と地域との関係などについて、現地での体験を通して学びました。
本学では今後も、企業や地域と連携した実践的な学びの機会を通して、社会の変化に柔軟に対応しながら新たな価値を生み出せる人材の育成に取り組んでまいります。