2026.02.26
卒業研究オープンジュリーを開催!

2025年12月20日(土)に卒業研究の口頭試問・オープンジュリーが開催されました。
本イベントは、4回生の卒業制作・卒業論文の中から選出された作品について、教員および在学生の前でプレゼンテーションを行う審査会です。学生は、4年間の学びの集大成として、制作や研究の背景、作品のコンセプトとその目的、敷地計画・空間計画などについて発表しました。
審査は本学教員およびゲスト講師によって行われ、図面や模型を確認しながら、設計意図や研究内容について講評がなされました。その過程では具体的な改善点も示され、発表した学生自身はもちろん、聴講に訪れた下回生にとっても多くの学びを得られる機会となりました。


厳正な審査の結果、設計作品部門の最優秀賞は、小西孝拓さんの「在ったもの、在るもの、在るであろうもの ― 停まる時間と、滲んでいく記憶とを架け渡す、小さな葬祭場 ―」が受賞しました。また、論文部門の最優秀賞は中野妃彩さんの「吉良川の町並みを守り続けるために」が受賞しました。


小西さんの作品は、「死」をテーマとした小規模な葬祭施設の提案です。土地の歴史や人々の記憶、文化的背景に着目し、過去から未来へと連なる時間の流れを建築としてかたちにしています。小西さんは、家族の死をきっかけに「死とは何か」を考え、本作品に取り組むようになったそうです。思索を重ねる中で、「死」は個人だけの出来事ではなく、土地に刻まれた記憶や文化と結びつくものだと捉えるようになり、そのための建築を追及したと説明しました。
小西さんは「死が怖い理由とは何か、死は人にとってどのような役割をもつのかといった哲学的な問いに向き合いながら、多様な考え方を学びました。それらを自身なりに解釈し、建築として落とし込む過程に大変苦労しましたが、先生や友人から助言を受けながら何度もブラッシュアップを重ねてきました。その積み重ねが評価され、今回の受賞につながったと思います」と振り返りました。
最後に、今後の抱負について「大学院へ進学し、茶室・数奇屋建築を通して、日本の空間文化や場の作り方を学び、そこで得た知見を将来の設計に活かしたいです」と話してくれました。