2025.11.25
原田瞬講師が学術誌『作業療法』で最優秀論文賞を受賞!
健康科学部作業療法学科の原田瞬講師が、学術誌『作業療法』で最優秀論文賞を受賞し、2025年11月9日(日)にサンポート高松で開催された「第59回日本作業療法学会」にて表彰されました。

学術誌『作業療法』は、日本作業療法士協会が発行する公式の学術誌であり、国内の作業療法士にとっては中核的学術誌に位置づけられます。作業療法における臨床・教育・研究について網羅的に取り扱う専門的議論の基盤であり、これまでに研究の質の担保や研究者の育成にも寄与してきた雑誌です。
今回、原田講師が受賞したのは「知的障害区分の特別支援学校における 作業療法士による学校コンサルテーションの効果検証」というタイトルで、作業療法士(OT)による学校コンサルテーションの効果を検証した論文です。OTが一定のプロトコルに基づく訪問型コンサルテーションを実施し、ゴール達成スケーリング(GAS)および異常行動チェックリスト(ABC-J)を用いて児童生徒の変化を評価した結果、GASスコアの有意な向上とABC-J スコアの有意な低下が確認され、教員の困り感の軽減にも寄与することが明らかとなりました。特別支援教育における作業療法の有効性を示し、実践モデルの確立に貢献する研究成果であるとの評価を得ました。
【原田瞬講師の受賞コメント】
このたび最優秀論文賞を受賞できましたことを、大変光栄に思います。同時に、この成果は多くの方々のご支援とご協力があってこそ得られたものだと、改めて深く実感しています。研究にご参加くださった支援学校のお子さんとご家族の皆さま、日々の実践の中で協力してくださったコーディネーターや担任の先生方、研究を共に進め専門的な知見を寄せてくださった共著者の皆さま、そして京都橘大学の心強い同僚の皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回の成果を励みに、教育現場で困りごとを抱える子どもたちや先生方の力になれるよう、作業療法士として今後も実践と研究の両面から取り組みを深めてまいります。これからも皆さまの温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

【関連サイト】
■日本作業療法士協会ホームページ
https://www.jaot.or.jp/
■第59回日本作業療法学会ホームページ
https://square.umin.ac.jp/ot59/