2025.11.27
学生チームが「第31回北陸の家づくり設計コンペ」で入賞!
オダケホーム主催「第31回北陸の家づくり設計コンペ」において、建築デザイン学科3回生の学生チームによる作品が、応募総数103点の中から佳作を受賞しました。
受賞したのは、北川 遥也さん、建本 真孝さん、堂脇 遥人さん、平田 瑛盛さんによる「波護人(なごり)の家」です。

4人は、校舎に掲示されていた本コンペのポスターをきっかけに参加を決意。今年の7月末から作業を開始し、夏季休暇中も打ち合わせのために大学で集まったそうです。
途中で作業が停滞する時期もありましたが、コンペ経験者の建本さんがスケジュール調整をしてチームを牽引。中間発表会では、本コンペに参加した他チームとの意見交換を行ったほか、河野良平教授からもアドバイスを受けたことで考えがまとまり、完成にこぎつけました。
本コンペでは、テーマ「支える家」のほかに「北陸の地域特性を活かした住まい」「心豊かで健康な住まい」「地域や街の景観・安心・快適への貢献」という3つの観点も求められました。
そこで、福井県出身の堂脇さんの提案により、敷地(建築物を建てるための土地)を福井県小浜市に位置する西小川という漁村地域に設定。堂脇さんは「もともと好きな場所で、その土地の良さを知っているという自信がありました」と話します。

作品名にある「波護人(なごり)」はメンバーが独自に考案した言葉です。漁村に残る建築的な特徴=なごりを活かし、コミュニティの活性化と高波対策を両立しつつ、住む人と漁村全体を見護り支える住まいをコンセプトに設計。審査員からは、非常にセンセーショナルなパースが前に出ている点、また東日本大震災の際に度々社会的な話題となった、津波対策すなわち堤防を作ることがよいのかということを正面で捉えようとしている点が評価され、受賞につながりました。
今回のコンペで得た学びについて尋ねると、コンペ初参加の北川さんは「10月25日(土)に開催された授賞式で最優秀賞、特別賞受賞者によるプレゼンテーションを聞いたことで、設計の意図を相手にどのように伝えるかなど、今の自分に不足している部分を知る貴重な機会になりました」と話します。
同様に初参加の平田さんは「重視したいコンセプトがメンバーそれぞれ異なったので、意見をまとめるのに苦労した分、グループ課題ならではの充実感・達成感を感じました。今回の経験を糧に、もう一度コンペに挑戦したいと考えています」と今後の展望を語りました。
一方、コンペ経験者の建本さんは「アイデアをより具体的に設計へ反映させるところまでは及ばなかったという後悔があります。スケジュール管理次第で、より完成度を高めることができたと思います」と課題点を振り返っていました。
3回生は、就職活動や大学院進学、卒業制作に向けて本格的に動き出します。4人は、今回のコンペ参加を通じて得た経験を今後に活かしていきたいと意気込みを語っていました。


▼オダケホーム「第31回北陸の家づくり設計コンペ」
https://www.odakehome.co.jp/compes/compe_31/