2025.12.10
経営セミナー2025『挑戦の先に見えたもの-CoCo壱番屋伝説の創業者が語る経営と生き方-』を開催しました
2025年11月25日(火)、実業家・宗次德二氏を講師に迎え、京都橘大学 経営セミナー2025『挑戦の先に見えたもの-CoCo壱番屋伝説の創業者が語る経営と生き方-』を開催しました。本セミナーは社会やビジネスの第一線にふれる学びの機会として、京都橘大学経営学部が主催したものです。
今回は、日本を代表する外食チェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者 宗次氏をお迎えして、本学客員教授の米倉誠一郎氏と企業経営について対談いただきました。




セミナーでは、宗次氏の生い立ちとカレーハウスCoCo壱番屋の創業、独自の経営哲学、そして現在の社会貢献活動について、経営学者の米倉氏が対談の中で深く掘り下げ、宗次氏の経営姿勢に迫りました。
宗次氏は、自身が極貧の幼少期を過ごした経験を振り返りつつ、事業の成功は顧客への接客に徹した結果であると強調しました。独学で構築したフランチャイズシステムは、本部利益よりも加盟店オーナーの利益を優先するものであり、これが爆発的な成長の鍵であったと述べられました。
また、宗次氏は自身の経営スタイルを「IBS(行き当たりばったりシステム)経営」と語りました。これは目の前の機会や状況を本気で捉え、即座に行動に移す経営姿勢であり、こうした経営スタイルを支えるのは「超現場主義」、「超お客様第一主義」、「超率先垂範」だと紹介。経営者が「超」がつくほどに頑張り続ければ成功するという、現場や顧客への献身、仕事への没頭など、宗次氏が貫いた経営に対する姿勢と努力に迫るお話をいただきました。


質疑応答では、競合のカレー専門店への対策や、直営店とフランチャイズの理想の比率、起業を考える学生へのアドバイスなど、多くの質問が寄せられました。
セミナーの最後に、宗次氏は学生へのメッセージとして「人生は自己責任」であることを語りかけました。若いうちから計画を立て、確かな目標を追い続けることで、人生は力強く進み続けることができるとアドバイスをいただきました。本セミナーを通じて、宗次氏が大切にする経営姿勢や人生観、そして経営者自身が誰よりも一生懸命に行動する重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
