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目次

Master’s Program in Informatics

情報学専攻 修士課程

カリキュラムの編成

情報学研究科では、ディプロマポリシーに示す能力を獲得するために、「基礎領域」「専門領域(情報工学領域・建築デザイン学領域)」「研究科目」の3つの区分からなる独自のカリキュラムを編成しています。学生は、「基礎科目」から専門的知識・技術の実践・活用に関する科目を学び、「専門科目」から自身の課題感・志向に応じて情報学の専門科目を学ぶことができます。さらに、修士課程での2年間を通じて、「研究科目」による研究・修士論文作成に取り組みます。

各区分・各領域の特色

基礎科目

「基礎科目」は、学生が地震の課題感や志向に合わせて専門性を深めるうえで、共通的に学ぶことを想定した科目群です。「基礎科目」では主に、専門的知識・技術を活用・実践する力を身につけます。情報分野の専門科目に加え、社会での実践・活用を重視した科目が充実していることが情報学研究科の大きな特徴です。

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必修/選択 授業科目 概要・特色
必修 「デザイン思考」
サービスの新しい捉え方と応用を理解し、デザイン思考の知識を習得する。
選択 「情報学特論」
情報工学領域について専門の教員が解説を行い、情報工学の位置づけや課題、活用可能性を理解する。
「情報学演習」
プログラミングを中心に演習を行い、情報工学領域の知見・技術を実装していくための基盤となる技術を獲得する。
「建築デザイン総合演習Ⅰ・Ⅱ」
建築デザインを中心に演習を行い、建築デザイン学領域の知見・技術を実装していくための基盤となる技術を獲得する。
「プロジェクト管理」
「建築計画特論Ⅰ」
「建築意匠特論Ⅰ」
活用・実践のベースとなる思考法や、実務的方法論等、獲得した専門性を高度に運用する能力を獲得する。
「情報展望論」
「インターンシップ」
多様な産業における現状を理解し、あるいは学生自身が実際の現場を体験することで、専門性の活用可能性について具体的な展望を得る。

専門科目

「専門科目」では、各学生がその志向や課題意識に応じた情報分野の高度な専門性を身につけます。「専門領域」は、基盤インフラである情報ネットワークを構築する技術(ハードウェア・ソフトウェア・ネットワーク等)に関する「基盤情報科目群」と、情報ネットワークのなかで各種の課題に対応する応用的技術(人工知能・知能ロボティクス・コンピュータグラフィックス等)に関する「応用情報科目群」、建築実務の基盤となる建築理論(建築計画・意匠・デザイン等)に関する「建築理論科目群」、建築設計事務所で働きながら実務を学ぶ「建築設計実務科目群」から構成されています。

研究科目

「研究科目」では、研究指導教員の指導のもと、研究計画立案、仮説構築、実験、検証、論文作成といったプロセスを実践し、「基礎科目」「専門科目」で身につける能力の発揮、定着を図ります。必要な単位数の修得とともに、課題研究を通じて作成される修士論文によって、「修士(工学)」の学位が授与されます。

教育研究方法・制度

自由な時間、自由な場所で受講できるメディア授業(※情報工学コースのみ)

情報学研究科では、キャンパス内での対面授業に加え、インターネットによるメディア授業を行います。特に仕事を持つ社会人学生などで、キャンパスへの通学が難しい場合は対面授業に替えてメディア授業を受講することができます。メディア授業は、研究科専任教員が講義動画を作成し、オンデマンド配信を行うことで、受講者は自由な時間、自由な場所で学習を進めることが可能です。

メディア授業は講義系の科目を対象としており、修了に必要な30単位のうち、研究指導科目8単位を除く(※)最大22単位までをメディア授業によって修得することも可能です。

※指導教員との調整によっては、研究指導科目もテレビ会議システムを通じた受講にできる場合があります。

受講パターン例(いずれも修了に必要な30単位を修得する場合の例)

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入学前教育によるキャッチアップ(※情報工学コースのみ)

情報系学部・学科や情報分野の実務経験をバックグラウンドとしていない入学者のための入学前教育(メディア授業)を用意しています。入学前教育を受講することで、研究科での学修に必要な基礎的知識を身につけることができます。

手厚い研究指導体制

各学生には、研究指導を担当する主・副研究指導教員が配置されます。研究指導教員は学生の研究計画や志向に応じた専門分野を持つ教員が担当し、「課題研究」を通じて学生の研究活動を指導します。また、研究指導教員は学生の研究計画や進捗に応じて、学修が必要な科目の履修指導も行います。
情報学研究科では入学定員を小規模に設定しているため、学生一人ひとりが指導教員との充実したコミュニケーションを重ねながら、研究指導・履修指導を受けることができます。

TA(ティーチング・アシスタント)制度

きめ細かな指導を行い教育・研究水準の向上をめざすため、大学院生が担当教員の指導に基づいて学部科目の授業補助を行うティーチング・アシスタント(TA)制度を設けています。教育職や研究職をめざす大学院生にとって貴重な経験ができます。

長期履修制度

職業を有することなどの事情により、標準修業年限で修了することが困難である場合に、標準修業年限を超えて一定の期間にわたる計画的な履修を認める制度です。
標準修業年限は2年ですが、長期履修制度により3年とすることが可能です。なお、授業料等の納付金については、どちらの修業年限を選択しても在学中に必要な合計金額は同一となります。

研究環境

図書館、および専門スタッフが常駐しマルチメディア環境を整えた情報メディアデスクが大学院生の支援を行っています。全大学院生にはPCのログインアカウントとMicrosoftアカウント(Teams、Outlook、One Driveなど)が配布され、学修・研究目的で本学のインターネット環境を利用することができます。

※日曜日・国民の休日等、開館・開室しない日もあります。詳細はホームページでご確認ください。

詳細について

図書館開館時間

  • 開講期平日 8:45 ~ 20:30
  • 土曜日 8:45 ~ 17:15(休講期は月~土曜日 8:45 ~ 17:15)

情報メディアデスク開室時間

  • 開講期平日 8:45 ~ 19:30
  • 土曜日 8:45 ~ 17:15(休講期は月~土曜日 8:45 ~ 17:15)

科目等履修生制度

大学院に在籍しなくても、情報学専攻(修士課程)における開講科目を履修し単位を修得することのできる「科目等履修生制度」を設けています。選考を経た上で履修を許可する科目は、「基礎科目」および「専門科目」のうち一部科目を除く当該年度開講科目で、1年間に12単位を上限としています。その後、本学大学院に入学した場合、科目等履修生として修得した科目は、10単位を上限に、申請により大学院の単位として認定することが可能です。なお、この科目等履修生制度で単位を修得しただけでは、本学で修士の学位を取得することはできません。

※科目等履修生制度の詳細は、以下の本学ホームページをご確認ください。

カリキュラム

※講義内容詳細については、シラバスをご参照ください。

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科目
区分
科目群 授業科目 単位数 授業
形態
メディア
授業
必修 選択







デザイン思考 2   講義
情報学特論   2 講義
プロジェクト管理   2 講義
情報展望論   2 講義  
建築計画特論Ⅰ   2 講義  
建築意匠特論Ⅰ   2 講義  




情報学演習   2 演習  
建築デザイン総合演習Ⅰ   3 演習  
建築デザイン総合演習Ⅱ   3 演習  
インターンシップ   2 演習  














情報数学特論   2 講義
論理設計技術特論   2 講義
基盤ソフトウェア特論   2 講義
並列コンピューティング特論   2 講義
ユビキタスネットワーク特論   2 講義
サイバーフィジカルシステム特論   2 講義
ヒューマンインタフェース特論   2 講義






人工知能基礎特論   2 講義
人工知能応用特論   2 講義
空間情報学特論   2 講義
知能ロボティクス特論   2 講義
コンピュータグラフィックス特論   2 講義














建築計画特論Ⅱ   2 講義  
建築意匠特論Ⅱ   2 講義  
建築情報特論   2 講義  
環境デザイン特論   2 講義  
インテリアデザイン特論   2 講義  
住宅計画特論   2 講義  
建築文化特論   2 講義  








建築設計インターンシップⅠ   4 演習  
建築設計インターンシップⅡ   4 演習  
建築設計インターンシップⅢ   4 演習  
建築設計インターンシップⅣ   4 演習  



課題研究Ⅰ 2   演習  
課題研究Ⅱ 2   演習  
課題研究Ⅲ 2   演習  
課題研究Ⅳ 2   演習  

修了要件

コースごとに以下のとおりとし、終了要件を満たすと修士(工学)の学位が授与されます<標準修業年限2年>。

情報工学コース

  • 基礎科目から必修2単位と、「情報学特論」を含む選択必修4単位以上、専門科目のうち情報工学領域から14単位以上、研究科目から必修8単位の合計30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上で修士論文の審査に合格し、最終試験(口頭試問)に合格すること。

建築デザイン学コース

  • 基礎科目から必修2単位と、「建築デザイン総合演習Ⅰ・Ⅱ」を含む選択必修6単位以上、専門科目のうち建築デザイン学領域から10単位以上、研究科目から必修8単位の合計30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上で修士論文または修士設計の審査に合格し、最終試験(口頭試問)に合格すること。

情報学専攻 修士課程の教員紹介
(2026年度より、建築デザイン学コース担当教員を配置します)

  • 伊藤 京子教授

    専門分野|ヒューマンインタフェース、人間情報学、科学教育、教育工学、デザイン学

    伊藤 京子教授

    教員情報

    ヒューマンインタフェース、人間情報学、科学教育、教育工学、デザイン学

    学位

    博士(エネルギー科学)

    研究テーマ

    1. コミュニケーション支援システムの開発

    2. 人間情報行動計測

    3. 教育支援/医療支援/環境配慮行動促進

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、ヒューマンインタフェース特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 大場 みち子教授

    専門分野|情報基盤、科学教育・教育工学、人間情報学

    大場 みち子教授

    教員情報

    情報基盤、科学教育・教育工学、人間情報学

    学位

    博士(工学)

    研究テーマ

    1. 知的行動の記録と分析に関する研究

    2. 情報システムの開発・開発技術に関する研究

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、デザイン思考、プロジェクト管理、基盤ソフトウェア特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 加藤 丈和教授

    専門分野|知能情報学、計測工学、電気電子工学

    加藤 丈和教授

    教員情報

    知能情報学、計測工学、電気電子工学

    学位

    博士(工学)

    研究テーマ

    人間の行動や嗜好を理解する、気の利いた情報システムの実現

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、サイバーフィジカルシステム特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 杉浦 昌教授

    専門分野|情報セキュリティ、情報ネットワーク、通信工学

    杉浦 昌教授

    教員情報

    情報セキュリティ、情報ネットワーク、通信工学

    学位

    博士(工学)

    研究テーマ

    サイバー空間とフィジカル空間を結ぶIoTの、技術と応用の研究

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 沼尾 正行教授

    専門分野|人工知能、感性獲得、機械学習

    沼尾 正行教授

    教員情報

    人工知能、感性獲得、機械学習

    学位

    工学博士

    研究テーマ

    1. 感性獲得に基づく自動作曲

    2. 生体信号からのデータマイニング

    3. 学習と創造性

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、情報数学特論、人工知能基礎特論、人工知能応用特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 濵口 清治教授

    専門分野|計算基盤

    濵口 清治教授

    教員情報

    計算基盤

    学位

    博士(工学)

    研究テーマ

    デジタル回路の設計・検証、論理関数の処理技術の応用

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、論理設計技術特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 松原 仁教授

    専門分野|人工知能(AI)、ゲーム情報学、観光情報学、スポーツ情報学、ロボティクス

    松原 仁教授

    教員情報

    人工知能(AI)、ゲーム情報学、観光情報学、スポーツ情報学、ロボティクス

    学位

    工学博士

    研究テーマ

    1. 人工知能

    2. ロボティクス

    3. ゲーム情報学

    4. スポーツ情報学

  • 吉田 俊介教授

    専門分野|バーチャルリアリティ、コンピュータグラフィックス、ヒューマンコンピュータインタラクション

    吉田 俊介教授

    教員情報

    バーチャルリアリティ、コンピュータグラフィックス、ヒューマンコンピュータインタラクション

    学位

    博士(学術)

    研究テーマ

    1. 裸眼立体映像技術

    2. 力覚ディスプレイ

    3. バーチャル環境との対話技術

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、コンピュータグラフィックス特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 片岡 裕介准教授

    専門分野|空間情報科学、都市解析

    片岡 裕介准教授

    教員情報

    空間情報科学、都市解析

    学位

    博士(環境学)

    研究テーマ

    1. 都市空間の分析手法

    2. 地理情報システムの利活用

    3. 位置情報サービスのビジネスモデル

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、空間情報学特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 中村 嘉隆准教授

    専門分野|計算機基盤

    中村 嘉隆准教授

    教員情報

    計算機基盤

    学位

    博士(情報科学)

    研究テーマ

    ユビキタスサービスを身近にするための研究

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、ユビキタスネットワーク特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 西出 俊准教授

    専門分野|知能ロボティクス、知能情報学

    西出 俊准教授

    教員情報

    知能ロボティクス、知能情報学

    学位

    博士(情報学)

    研究テーマ

    経験に基づく自律的な発達的知能ロボットの構築に関する研究

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、知能ロボティクス特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 加藤 諒講師

    専門分野|知覚情報処理、ウェブ情報学、サービス情報学

    加藤 諒講師

    教員情報

    知覚情報処理、ウェブ情報学、サービス情報学

    学位

    博士(情報学)

    研究テーマ

    センシングデータから価値ある情報の抽出

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、情報学演習、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

  • 平石 拓講師

    専門分野|高性能計算、計算機システム、ソフトウェア

    平石 拓講師

    教員情報

    高性能計算、計算機システム、ソフトウェア

    学位

    博士(情報学)

    研究テーマ

    大規模並列計算向けプログラミング言語の開発、および探索アルゴリズムや数値計算の高速化

    担当科目(博士前期課程)

    情報学特論、並列コンピューティング特論、課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、課題研究Ⅲ、課題研究Ⅳ

募集学科等の略号

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学部・学科等 略号
デジタルメディア学部 デジタルメディア学科 デジ【文系型】
デジ【理系型】
工学部 ロボティクス学科 ロボ
情報工学科 情報【文系型】
情報【理系型】
建築デザイン学科 建築
文学部 日本語日本文学科日本語日本文学コース・国際日本文化コース 日文
日本語日本文学科書道コース 書道
歴史学科 歴史
歴史遺産学科 遺産
国際英語学部 国際英語学科グローバルスタディーズ専攻 GS
国際英語学科国際共生専攻 国共
発達教育学部 児童教育学科 児童
総合心理学部 総合心理学科 心理
経済学部 経済学科経済学専攻 経済
経済学科現代社会専攻 現社
経営学部 経営学科経営学専攻 経営
経営学科スポーツ経営学専攻 スポ
看護学部 看護学科 看護
健康科学部 理学療法学科 理学
作業療法学科 作業
救急救命学科 救命
臨床検査学科 検査
臨床工学科 臨工

本学で利用できる大学入学共通テストの教科・科目

  • 「英語」の得点はリーディング(100点)とリスニング(100点)の合計。
    「 英語」でリスニングを免除された者は、リーディング100点満点を200点満点に換算(本学への受験上の配慮申請が必要。
    詳細は、9月中旬発行予定の『2026年度入学試験要項』に記載)。
  • 「国語」の得点は近代以降の文章と古典(古文・漢文)の合計(200点)。
  • 「英語」「国語」以外の科目は、200点満点に換算。
  • 「選択」としている科目のうち、必要科目数以上受験している場合は教科の括りに関わらず、高得点科目から順に採用。
    (同教科内から2科目も可。例:「物理」+「化学」)。

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試験科目 グループ 出題範囲
国語 「国語」
地理歴史
公民
「地理総合,地理探究」「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」
数学 「数学Ⅰ,数学A」「数学Ⅰ」
「数学Ⅱ,数学B,数学C」
理科 「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」
情報 「情報Ⅰ」
外国語 「英語(リーディング・リスニング)」

本学で利用できるのは、令和8年度大学入学共通テストのみ(前年度成績の利用は不可)。